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社会&経済WatchPlus・Biz Eye

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【Biz Eye】商品を知らずに、売ってはいけない。

箱根にある「ベーカリー&デリカテッセン」では、 従業員向けに新商品の試食会をしています。 それぞれが、食べた感想や特徴などをメモし、 販売に活かそうというのです。 これは、非常に大切なことです。 商品を知らずに販売するのが、 どれほどいい加減なことか。 しかし、多くのお店では、売り方は教えても、 商品自体のことはあまり教えません。 実に、無責任な売り方です。 商品のことを知っているからこそ、 お客さまに自信を持って、お奨めできるのです。 知らずにお奨めするのは、

【Biz Eye】サービスを有料にする方法もある。

あるおかき屋さんでは、ぬれおかきを串に刺し、 その場で食べられるようにして、販売しています。 マヨネーズや七味をかけることもでき、 ファストフード感覚が、ウケているようです。 よく考えると、従来無料で提供していた「試食」を 有料化するアイデアではないのか、 と思ってしまいました。 お店にそんな意図は無いでしょうが、面白い試みです。

【Biz Eye】固定客を掴んでいると強い。

山奥のなんでも屋程度の果物しか置いていない、 果物屋さんがあります。 そのお店では、お寺や葬儀屋さんと提携して、 葬式・法事用のかご盛りを販売しています。 また、お中元・お歳暮も、 お得意さまに電話営業して、注文を取っています。 それらの注文があった時にだけ、 その分の果物を仕入れ、かご盛り、箱詰めをしています。 これだと、仕入れにムダが無く、ほとんど受注販売です。 上手な商売をしています。 失礼ながら、お店は本当にみすぼらしいのですが……。

【Biz Eye】アイデアを求めるなら、高校生以下に!

商店街活性化のために、産官学の協力により、 あれこれ手を打っている地域があります。 しかし、政府の支援策と同じく、 空き店舗でカフェを開いたり、 ファッションショーやスタンプラリーなどの イベントを実施したりしています。 これは、「官」が介入していることが原因かもしれません。 やっていることを「眼に見えるカタチ」にした方が、 安心できるからです。 “やっているぞ!”と。 また、大学生のアイデアを取り入れていますが、 あまり面白いとは思えません。 現実的で、まとまり過

【Biz Eye】人びとは、お金を遣いたい。

外食が減れば、内食が増える。 暖房を節約すれば、温かい服を買う。 遊びに行かなければ、家で遊ぶ道具を買う。 人は、どこかを節約しても、 どこかでお金を遣いたいものです。 人が来ない、売れない、と嘆いていても仕方ありません。 不景気でも、売る方法は必ずあります。

【Biz Eye】パッケージで欲しくなる。

ある麦焼酎の写真を見ました。 筆文字で名前が書かれ、ビンの形もなかなか渋く、 “欲しいなぁ”と思ってしまいました。 パッケージを見て欲しくなるのは、人の心理です。 しかし、残念なことに、 一部気に入らない箇所があります。 「〇〇○兵衛」という名前ですが、 縦書き文字の「兵衛」の2文字が、 やや左に寄っていて、バランスが悪くなっているのです。 プロだからそう思うのではなく、素人が見ても、 明らかに左にズレているのです。 これは、非常に気になります。 小さなことかも

【Biz Eye】小さな心遣いで大きな感動を

あるもつ鍋屋さんでは、お客さまが帰る時、 ひとりひとりにバナナ1本を手渡します。 バナナには、「出逢いに感謝」や 「ありがとう」などと書かれています。 バナナをもらって喜ぶ人は少ないでしょうが、 この心遣いに感動する人は、たくさんいます。 小さなことですが、 これぞ、商売人の心意気だと思います。

【Biz Eye】「感動」で消費を創れ!

私が中学生の頃、 親父と何度か釣りに行ったことがあります。 ある時、親父が釣れたキスを その場で天ぷらにしてくれました。 無茶苦茶旨かったですね。 魚嫌いだった私が、初めて魚を旨いと思った瞬間です。 こうした体験を、 釣りをしたことの無い人にもさせてあげれば、 絶対に喜びますし、釣りを始めるかもしれません。 そこの海が好きになり、通い始めるかもしれません。 感動は大切なのです。

【Biz Eye】“それなり”は大切!

漁師夫婦が営む、高級旅館がオープンしました。 一泊二食32000円~。 獲れたての魚介類は当然美味しく、施設も新しくて豪華。 しばらくは、繁盛するでしょう。 しかし、こう言っては失礼ですが、 高級旅館の“接客”を知りません。 おもてなしの心は充分に伝わりますが、 32000円もいただく旅館の接客ではありません。 動作や言葉遣いなど、すべてにおいて素人です。 漁師民宿で15000円以下なら、 お客さまは大満足して帰ることでしょう。 しかし、高額を支払うお客さまは、

【Biz Eye】地域の文化に合わせた商品開発を!

新潟の人は、やたらと枝豆を食べるようです。 ごはんのおかずに、酒の肴に、おやつに。 学校の給食にも出ます。 この枝豆好きに合わせて、 できるだけ長い期間食べられるように、 周辺では40種類もの枝豆を作っており、 5~11月まで、スーパーに並んでいます。 夏に大量に売るだけではなく、長期間売るために、 種類を変えて作っているのが、すごいですね。 これは、商売をする上で、大きなヒントになります。

【Biz Eye】いろんな場所にチャンスがある。

どこの鉄道だったかは忘れましたが、 「産直列車」というものを走らせています。 車内に陳列棚を設け、野菜や魚介類を置いて、 おばちゃんたちが販売しています。 これが好評で、団体客までが やって来るようになりました。 時には、鉄道会社の社員が カラオケで歌を披露したりしています。 面白い試みですね。 観光地からの帰りの電車、バス、タクシーなど、 車内でお土産を販売するのも、ウケそうです。 買い忘れや土産物屋で気の利いたものが無かった時に、 助かります。 移動中は手持ち

【Biz Eye】チェーン店でも心遣いはできる。

チェーン店の食堂(おかずを取るタイプ) へ行ったのですが、なかなか良い接客をしていました。 おかずを取ってすぐ後に、 「こちら、いまでき立てなので、  お取り替えいたしましょうか」 と、声をかけてくれました。 私の取ったものを見ていて、 でき立てがあると替えてくれるのです。 マニュアルがあるのかもしれませんが、 だとしたら、詳細まで作り込まれた、 良いマニュアルだと思います。 昔、通っていた食堂では、おかずを取るとおばちゃんが、 「兄ちゃん、それ温めようか」と言って、

【Biz Eye】いろんなところに需要がある。

先日、大きな病院へ行ったら、 ロビーに「スターバックス」があり、 たくさんのお客さまがいました。 非常に賑わっています。 こんなところにも出店しているのか、 と妙に感心しました。 病院というところは、「時間」を持て余すところです。 診察待ち、手術、お見舞い、付き添い……。 なんとなく暗いイメージの場所で、 しばしホッとできる空間があることは、 非常に和みます。 なるほど、納得! です。 個人的には、ドトールにしてほしいのですが。

【Biz Eye】「ありがとう!」と言っていますか?

お店で買い物をした時、 あなたは店員さんに「ありがとう!」と言っていますか? 「こっちが客なんだから、必要無いでしょ」 と思う人は、商売人失格。 本コラムの読者に、そんな人はいないと思いますが。 キチンと接客してくれたことに、 「ありがとう!」の気持ちを持ってください。 それは、自分のためでもあり、 その店員さんのためでもあります。 何ごとにも感謝の気持ちを持つ人は、 人の心がわかる人です。 心がわかれば、お客さまへの対応も しっかりとできるようになり、お店が繁盛