なんで死にたくなるんだろう
死にたい。
私は、疲れると、そんな感情が出てくる。
死にたい、というのは、体で言うところの痛い、だと思っているので、そんな時は、もう休むしかない、と言うわけで、とりあえず寝ることにしているが、いつも思うことがある。
なんで、人は、精神を病むと自分に攻撃を加えたくなるんだろう。。
なぜ、それが、他の行為でないのか。
例えば、走る、飛ぶ、何かを作る。。
精神科での入院患者数が最多である、統合失調症では、その陽性症状として、被害妄想や虚無妄想が出現する。
シュナイダーの一級症状である幻聴においても、自分を非難したりする声が聞こえるそうだ。
意識していなくても、人間には、攻撃に対する恐怖が常にあるのだろうか。
それか、どこかで恐怖を常に感じる人間が、生き残ってきたのか。
限りある資源と限りない欲を持つ人間がいれば、争いが起きるのはわかるし、その結果、他人を攻撃するのは分からなくはない。
動物界では日常茶飯事なわけだし。。
しかし、それが、自分に向くと言うのは、何事だろう。。
医学を勉強しているとつくづく感じるが、人間の体は、本当に本当に良くできている。生きていくための機能が、これでもかと言うほど搭載されている。神様がいるなら、間違いなく、ド天才。。
そして、炎症にせよ、痛みにせよ、体で起きる反応には、生きていくために至極真っ当な理由が存在する。
死にたい、という感情には。。。?
自傷行為は、その痛みによって、天然鎮痛剤であるエンドルフィンを出し、精神を落ち着けようとする防御反応だと、ある教授が言っていた。
そこまでは私にも理解できる。
死にたい、と言えば、うつ病?と思う人もいるかもしれない。
うつ病については、モノアミン仮説だとか、神経細胞新生仮説だとか、色々言われてはいるが、ホルモンが減ることが、神経が障害されることが、なぜ、死にたい、という感情として現れるのかが本当にわからない。。
ホルモンや神経の異常で、精神活動が低下するところまでは分かるのだが。。
ネットで調べてみても、希望がない、視野狭窄、楽しみがない、孤独、、など色々なことが出てくるが、どれもシックリこない。
死にたい、と言うのは、、究極の自己防衛なのかもしれない。。
少なくとも、当人にとっては、もう自分ではどうにもできない状況で、その現状から脱出し、それ以上の傷を作らないための手段。。とか。。
などと自分でも考えてみるが、いまいちシックリこない。。
そして、いつもの結論に辿り着く。
今わかることはただ一つ。
死にたい、と思った時には、何も考えず、休む。
それだけだ。。
生きてる、って本当に絶妙なバランスで成り立ってるんだなぁ…