【端午の節句】菖蒲は2種類ある!厄払いの菖蒲と、お花が2つ咲く花菖蒲
人材教育家でメンタルトレーナー、マナー講師の井垣利英です。今回は、5月5日の端午の節句(たんごのせっく=こどもの日に欠かせない、2種類の菖蒲(しょうぶ)について書きます。
もともと端午の節句は、男の子の節句というわけではなく、邪気(じゃき)をはらう力があると信じされていた菖蒲などの薬草で、厄をはらう行事だったのです。
『開運#年中行事はじめました』井垣利英(致知出版社)より抜粋
同じく端午の節句に欠かせない「ちまきと柏もち」については⏬
◆飾る花しょうぶと、しょうぶ湯に使うものは別!
昔から、5月5日の端午の節句には、菖蒲(しょうぶ)をお風呂の湯船に入れて「しょうぶ湯」につかる習慣がありました。
ちょうどこの時期に、キレイに咲いている菖蒲の花をよく見かけますよね? お花屋さんには、こんな風に菖蒲のお花としょうぶ湯用とは、別々に売られているのです。
実は、飾る「花しょうぶ」と、しょうぶ湯に使う「香りしょうぶ」は、種類が違うのです!
◆厄払いの「しょうぶ湯」に使うのは、香りしょうぶ
邪気をはらうために、端午の節句の「しょうぶ湯」につかう菖蒲は、香りしょうぶとも呼ばれる菖蒲です。
菖蒲には身を清め、邪気をはらう力があるとされ、古代中国でも、昔の日本でも厄払いに使われていました。(中略)。
昔から厄払いに使われたのは香り菖蒲ともいわれる菖蒲で、サトイモ科の植物です。花はガマの穂のように細くて地味(上の写真)ですが、根のところに独特の香りがあります。
『開運#年中行事はじめました』井垣利英(致知出版社)より抜粋
私は幼少期から毎年、5月5日にしょうぶ湯に入っていますが、今年、香り菖蒲のお花を初めて見ました! 本当に、ガマの穂に似てるから驚きました。
今までもお花がついていたかも知れませんが、地味すぎて気づかなかったのかも(笑) あなたも次回買うときには、お花を意識してチェックしてくださいね♪
◆美しいお花を楽しむのは、アヤメ科の「花しょうぶ」
葉が菖蒲に似ていて、美しい花を咲かせることから「花しょうぶ」と呼ばれている、アヤメ科の植物です。
上の写真がアヤメです。とても似ていますよね? あまり詳しくない私には、ほとんど区別がつきません(笑)
◆花しょうぶ。2つ目のお花も、キレイに咲かせる方法
花しょうぶは、パッと見ではお花が1つついているだけなのですが、なんと、1つ目のお花が枯れると、2つ目のお花が咲くんですよ。
1.1つ目のお花が枯れる
1つ目のお花が枯れると、後ろに2つ目のお花のつぼみが、ふくらんできます。
2.枯れたお花を取る
枯れたお花の付け根を、ねじるように取ります。
3.付け根からキレイに取りはずす
こんな感じでキレイに取りはずします。
こちらが、1つ目のお花をキレイに取ったあとの花しょうぶです。1輪で2つ目のお花も楽しめるなんて、なんかお得な感じでしょ?!
1つ目のお花が枯れたからといって、すぐに捨てないでくださいね。
◆まとめ
年中行事によく出てくる「厄払い」や「縁起担ぎ」「無病息災」などの言葉は、今まで、特に意識していなかったかも知れません。
でも、2020年初めから改めて「悪いものを追いはらって、健康に生きたい思いは、いつの時代も変わらず大切なんだ」と身に染みて感じている方も多いのではないでしょうか?!
『病は気から』と言う言葉もある通り、自分の思っていることが、心身の健康にもたらす影響は大きいです。
あなたもぜひ、年中行事をはじめとする昔の人の知恵や、粋なアイデアを取り入れてみてください。お互いに、年中行事で毎月ある厄払い、縁起かつぎをして、心身ともに元気に過ごしましょう♪
⏬プロフィール 井垣利英(いがきとしえ)☆マナー嫌いだった私が、マナー講師になるまで
⏬人材教育家、マナー講師【私の仕事】プロとして大切なこと
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