【食事時は避けてご覧ください】こんな治療法アルノデスカ!?
こんばんは。今日も数ある投稿から私の投稿をご覧いただきましてありがとうございます。
ところで、今は
食事中ですか?
そうであれば、今日の投稿は後から読んでいただいた方が良いかもしれません。
衝撃の結末
と感じるものが皆さんを待っているかもしれません。今回も約2,500文字ぐらいあります💦
私は地域の食育ボランティアに参加していて、コロナ前は月1回の定例会に毎月もしくは隔月ぐらいで参加していました。
活動は野菜がたっぷり摂れる簡単なレシピを研究したり、調理実習、著名な方の講演会等の月替わりの活動があります。
主催は保健所なので、緊急事態宣言等の影響で保健所も超多忙であり、活動は三密を伴うためずっと中止になっていたのですが、先日、史上初めてオンラインでの定例会が開催されました。テーマは
「腸内環境を整える」
で開催されました。コロナウィルスの影響もあり、すっかり微生物(=菌)やカビは嫌われてしまった感があります。
細菌とウィルスの違い
細菌は細胞を持ち、自己複製能力を持った一つの細胞しかない単細胞の微生物です。
一方、ウィルスは蛋白質の外殻、内部に遺伝子(DNA、RNA)を持っただけの単純な構造の微生物です。細菌のように栄養を摂取してエネルギーを生産するような生命活動は行いません。とは言え、両方とも微生物ですね。
(以下のサイトを参考にしています。)
微生物は食生活を豊かにする
しかしながら、発酵食品生活には微生物は欠かせません。例えば、以下に例を挙げたいと思います。
醤油には細菌として乳酸菌、酵母菌としての醤油酵母、カビとして醤油麹菌が使われています。
味噌には細菌として乳酸菌、酵母菌としての味噌酵母、カビとして黄麹菌が使われています。
日本酒には細菌として乳酸菌、酵母菌としての清酒酵母が使われています。
ブルーチーズには細菌として乳酸菌、カビとしてアオカビが使われています。
他にもカツオ節、納豆、ビール、ワイン、パン・・・・全て微生物のお陰で我々は美味しく体に良い食べ物を楽しむことができます。
そもそも人間の体には?
人間の体は沢山の微生物がいます。腸内には数百兆個の微生物が住んでいると言われています。生まれた時からも持つ常在菌があり、我々の食生活や老化によって常在菌のポートフォリオ(菌の構成)は変わってきます。
個人差ははありますが、赤ちゃんの時に1年ぐらい風邪を始めとする病気になりにくいのも、一説によると産まれた時に保有する常在菌によるものと言われています。
腸内の微生物を見たことありますか?
そんな腸内の菌ですが、皆さんは見たことがありますか?
「ない」と思うかもしれませんが実は毎日のように見ています。それが実は皆さんが毎日排出している
「大便」
です。「大便」というと「臭くて邪魔物」という印象があるかもしれません。実は消化管での消化・吸収の後に排泄される「大便」で健康的な「バナナ型」便の平均的な構成は以下の通りです。
水分 : 70~80%
食べかす・腸の細胞: 10~20%
腸内細菌 : 10%
腸内細菌では細菌やその死骸で構成されています。消化管で吸収されなかった食べかすや古くなって腸から脱落した細胞なども含まれます。
大便の色が黄褐色なのは、十二指腸に排出された胆汁の色素ビリルビンによるものだそうです。このビリルビンは腸内の状態によって色が変わります。善玉菌優位で酸性なら黄色みを帯びた黄褐色に、悪玉菌が繁殖しやすい環境のアルカリ性なら黒っぽい色になります。
以前、他にも大便について投稿したのでご参照ください。
また腸を整える食材についても書きましたのでご関心あればご覧ください。
食育ボランティアの講演会でもここまで同じようなお話があったのですが、ここからが
仰天の情報
です。
偽膜性大腸炎
という病気があります。抗生物質を服用することによって、腸内細菌のバランスが崩れてある種の菌が異常に増えてしまう(菌交代現象)や大腸に炎症(感染性大腸炎)を起こすそうです。
主な症状は下痢です。抗生物質を服用後1~2週間後に「1日にいつもより多い2~3回の柔らかい便)や「頻繁に水のような下痢が起きる」、「お腹が張る」、「腹痛」、「発熱」、「吐き気」などがあるそうです。
こちらは院内感染として最も多いそうです。
治療法として
この偽膜性大腸炎の治療方法の一つとして
「糞便(生物)移植療法(FMT=Fecal microbiota transplant)」
というのがあるそうです。文字を見ただけで、もしかしたら「ピン!」ときた方もいるかもしれません。この方法は以下の手順で行われます。
1.健康な人の「糞便」と生理食塩水を混ぜます。
2.混ぜ合わせて食物繊維のカス等を取り除くためフィルターでろ過します。
3.ろ過した液体を内視鏡で大腸に注入! (わー!わー!わー!)
びっくりしませんでしたか?
自分の便を自分の体内に入れるということですよね。
本当か?と半信半疑で講演会後にインターネット等で調べたら見つかりました。
Wikipediaによると欧米中心に研究が進んでいるそうですが、2017年現在
日本では保険治療としては認められていないようです。
アメリカのFDA(=Food and Drug Administration アメリカ食品医薬品局)も
再発性大腸炎(偽膜性大腸炎(CDI = Clostridium difficile colitis))に対しての糞便移植治療にはリスクはあると警鐘しつつも承認しています。糞便バンクの設立も行われているようです。
抗生物質といった他人よりも、糞便という身内の方が安全であるということでしょうか!?
ご存知でしたか?
こうやって見てくると、トイレで用を足した後の便も臭くてうっとうしいものという気持ちも薄れ、少し愛おしく感じるかもしれません☺そして
「便よ、出てくれてありがとう」
と思わず感謝の気持ちを伝えてしまうかもしれませんね。そもそも自分の体から出てくるものですから、臭くて見た目はグロテスクですが自分の分身ですからね。
また、子供のオムツを取り替える時に誤って手に便がついてしまっても、
「赤ちゃんの大腸の微生物達が着いちゃったのね」
と不快感も薄れるかもしれません。
公衆トイレで人の便を踏んでしまっても不快感が軽減するかもしれません。
デトックスというと体内の老廃物という毒出しというイメージがあるかもしれませんが、この治療法を考えると毒ばかりでなく分身が出ていると思えるかもしれません。
私にとっては目から鱗の内容で本当にビックリしました!
本日の冒頭のサムネイルはAdobe Stockから利用しました。ありがとうございます。
今日はここまでにしたいと思います。本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
また次回の記事で会いましょう!
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