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伊田錦
2024年4月17日 18:09
どうも。伊田錦です。この度、共同運営マガジン【かおかお】を発刊することになりました。少し不思議なマガジンのタイトル。僕なりに意味を込めてみました。か…「構いません」お…「おかげさま」か…「代わりに」お…「お互い様」そんな言葉が飛び交う居場所ってステキだなぁと思ったんです。何をしても、しなくても。「構いませんよ。」あなたが居てくれるから、わたしはここにいる。
nativenaive
2024年11月7日 07:08
朝目覚めて口許を汚した血を拭うもうたいしたことのない儀式思い悩んでも時間は過ぎていく一瞬一瞬が積み重なっていくパンにバターを塗りながら新聞のろくでもない記事に目をやるTVは天気予報に価値を付け加えてる振り返っても過去には戻れないだから後悔が消えないどれだけ誰かと言葉を交わしても満ちることのない僕の中の月どんなに欲しがっても焦がれてももう手に入れることができない
2023年9月4日 18:19
幼い頃のように転んで肘や膝を擦りむかなくなったかわりにきっと今の僕には分からぬ何かをなくしたのだろう鏡を見て思うよどうしてこんなに自信のなさそうな顔をしてるんだろう思いの隙間に「ためらい」が入っていつからか臆病になった素肌の心によけいな言葉を纏っていつまでも嘘つきなままだどれだけ自分をさらけだしてもそれを自分が一番信じられない幼い頃のようにはしゃいで窓ガラスやベッドを壊さなくな
2023年9月7日 21:55
まだ足りない君はまだ全て僕に言ってないあぁ全てじゃなくてもいいたった一言だけで全て足りるよまだ足りない僕はまだ全て君に言ってないあぁ全て君に見せたい一言でも多く君に見せたい二人持っているこのもどかしさまだ足りない聞き足りない 言い足りないまだ満たないきっとずっと満たない満ち足りてはいけない二人の行方まだ足りない全て欲しいけど 全て求めてはいけないこ
2023年9月13日 20:08
あなたが好きだと嘘をついたあなたは綺麗だと嘘をついたまた逢いましょうと嘘をついたもう忘れられないと嘘をついたそんな僕の言葉をあなたはとうの昔に見抜いていてそれでも微笑んでいた泡沫の日々に重ねた泡沫の言葉をそっと呟いてみたただ分かったのはあなたの笑顔も嘘だったということ
2023年9月15日 21:22
もうシャッターが下りた店が並ぶアーケードを歩く寝ないままに過ごした夜はもうすぐ浅くなり朝になるざわめきは気だるくなったけど途切れることはない携帯振りかざす人が散らばる橋に花束たちは萎れてる数えるのが馬鹿らしくなるくらいジョッキを空けて久方ぶりの吉報を祝って待ち続けた自らを労わった既に色褪せた思い出に醒めながらも縋り続けていたそんなモノクロの過去の一つを僕はようやく塗りかえたどれ
2023年9月16日 18:13
TVニュースの映像に心が沈む敢え無く消えた人たちの生の一片が胸を締め付ける生きていくことって時に残酷だと想う眠れなくて起き上がりベランダから見上げた夜の空はこんな街でも綺麗過ぎて痛くなるずっと憂うよ時を重ねるそのことに例え笑いながら過ごせる毎日でもずっと憂うよ人を愛するそのたびに例え幸せが僕を取り巻く日々でも何気ない誰かの言葉に心がひび割れるそんな風にして僕も
2023年9月20日 19:33
そのカバーを手にとった時好奇心を起こしたらダメだったんだその手触りに立ち止まったらダメだったんだよいつだって物事は期待通りには進まない僕と誰かのイキどころはめったに重なることはなくお互い中途半端な残り火を抱えるように「それでも」を繰り返し唱える言い訳は惨めなものだと分かってて目の前にしたら何もかもが吹っ飛んじゃう地団駄踏むリズムがどっかで聴いたことのある曲みたいだ
2023年9月21日 20:25
いつ逢えるだろう?そんなことを考えてしまう自分がいるのは久しぶりなような気がするこの殻の内はいくつになっても「あの時」のままで止まってるみたいいくつになってもその切なさしか見つけることができないみたいまた静かに戸惑いが拡がっていくいくつになってもその戸惑いに慣れることがどうしてもできなくて
2023年9月22日 20:23
逃げた鳥はどこに飛んでいったのだろう残された鳥はどんな涙を流したのだろう鳥かごから小さな部屋へと鳥たちを囲む壁が遠ざかったでも飛ぶことを忘れてしまい鳴くことしかできなかった時間は翼を固めてしまっていた飼い主がくれる「愛情」とは何なのか分からなかった画一化された餌と水をついばむことが日常だった時間はナニカヲカエテナニモカエズニスギルそっと開いていた窓から一羽は飛んでいった固ま
2023年9月26日 19:37
ただただそっと そっとつぶやいてみる何も届かない静けさの中だけど君を想う その揺らぎが 僕を救う何も響かない寂しさの中だけど君を想う その震えが僕を救う
2023年9月28日 18:44
デスクに散らばった数枚のレポート用紙ボールペンで書き込まれた数字と文字エクセルには落とさないいくつかを忘れるとしても頭に叩き込むつもりメールにはロックをかけているそのドアを開ける鍵に思い当たるヤツはなかなかいないだろうニュースをクリックして訃報を次から次へと見ていく人は意外とあっさりこの世界から去っていくそう言い切る理由は僕が対象の歴史を知ろうとしないからだリンクは思いが
2023年9月29日 21:39
電話をかけてすぐにつながるのは留守電で僕の恋してる相手はメッセンジャーかと拗ねた発想をしてしまう今どこにいるのさ?つながるのならそう聞きたいよでも聞けないままに一人の夜は暮れていくはじめから分かっている僕は勝ち目の殆どない恋に落ちていることをある意味諦めてる部分もあるよそれでも理性とは別の感情と言う名の僕のモチモノが君を欲しいと暴れてる君と過ごしてる誰かに嫉妬してる僕が
2023年10月3日 19:46
叶わない恋でよかった僕は君の仕草や言葉に絶望しながらも少しずつ少しずつ君を求めて這い上がるよそれだけが生きる意味だと思えるならば今はまだ君しか見つめられない瞳でいい弱々しい心じゃ太陽に灼かれてしまうから君の微笑みの裏のヤミを見透かすだけでいい君は僕の知らない街で大人になっていた二人で共に走り抜けた幼い夏はもう遠い僕の想いはまだ君にしか恋してないけれどつれない言葉でよかった