再掲【詩】「憂鬱」
TVニュースの映像に心が沈む
敢え無く消えた人たちの生の一片が
胸を締め付ける
生きていくことって時に残酷だと想う
眠れなくて起き上がり
ベランダから見上げた夜の空は
こんな街でも綺麗過ぎて痛くなる
ずっと憂うよ
時を重ねるそのことに
例え笑いながら過ごせる毎日でも
ずっと憂うよ
人を愛するそのたびに
例え幸せが僕を取り巻く日々でも
何気ない誰かの言葉に心がひび割れる
そんな風にして僕も色んな人たちを
傷つけ続けてきた
誰もいないところで声を上げて泣きたい
名前も知らない誰かに対して
僕は「ごめんなさい」を繰り返してきた
そんなことを今更ながら思い出す
ずっと憂うよ
罪を重ねるこの生を
笑いながら過ごせる毎日だからこそ
ずっと憂うよ
愛を求めるこの性を
幸せが僕を取り巻く日々だからこそ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?