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認知されつつある「情報教育のプロ」

こんにちは。ぐうぽんです。

2024年の2学期も終わりが近づいてきました。

家庭科は途中参戦した学校もなんとか規定の単元が終了し、ホッとしています。

そんな中、6年生には最後、ちょっとした調べ物をお願いしました。
裏に、情報活用能力を養う活動を含ませて・・


ずっとやりたかったプレゼン指導

ICT支援員時代、多く支援していた内容の一つに調べ学習とプレゼンテーションがあります。
情報の収集、選択、そしてまとめ発表の一連の作業は、上級学校でも活用する重要な立ち位置と認識しています。

しかし教員となった今は、専ら教科指導に専念となり、やりたくても余地がない状況が続いていました。

そんなモヤモヤを抱えていたとき、急遽途中任用となった学校の先生に過去の私の実績を知っている方が多かったおかげで、まずプログラミングを指導する機会をいただき、実践しました。

そして今回、調べ学習を通してプレゼンテーションの基礎を学ばせる計画を立て、実践しました。

テーマは2つ。でも視点は無限大

支援員時代と大きく違うのは、PowerPointからGoogleスライドに変わったことです。

PowerPointは豊富なデザインにフォント、アニメーションがあり児童生徒でも本格的なプレゼンが作成できていました。

対するGoogleスライドは機能が少なく物足りなさを感じていますが、近年は基本の構成は変わらないので学習する分にはこれでもいいか、と思っています。

テーマに設定したのが「雑煮」「おせち料理」。
ここから一つ選んでもらい、表紙、設定理由、調べた内容、まとめでスライドを構成し、特に内容については引用元も記載するよう説明し、活動に進ませました。

2時間授業の後半は発表タイムとし、数名の児童に調べた内容を発表してもらいました。

印象的だったのは、雑煮とおせち料理のテーマでもその着眼点は無限だったこと。
地方ごとに違う雑煮の特徴を調べた子、一つの雑煮を深く掘り下げた子、おもしろおせち料理を調べた子など、内容は多種多様でした。
そのせいか、発表を聞く児童も興味津々で見ていました。

最後に冬休みの宿題を同じ手段でまとめるようお願いし、2学期の授業は終了しました。

基礎を学ばせ、次へとつなぐ

クラスによっては担任の先生も同席していたので、「いい活動になります」と感謝いただきました。

プレゼンテーションには、文字を羅列しない、図や写真を盛り込み分かりやすく見やすい資料にするなどの基本形がありますが、様々な先生の指導を見ていると、文字が画面を覆い尽くし、画面上の文字を読むだけの発表というスタイルが未だに見られます。

一度習得した技術の修正は大変です。
そうなると児童生徒に正しい手法を教えることも大事ですが、教える先生にも正しいプレゼンテーションの手法を知ってもらうのも大事だと思います。

機会があればそうした講習会も実施したいですね。

プレゼンテーションもそうですが、いずれ対面するであろうリポート作成等
の底辺にあるのが、情報の取捨選択と表現である「情報活用能力」です。

正しい情報を見極め、自分なりの言葉でまとめ、読み手が納得する文章づくりは、大人でも難しく、簡単ではありません。
しかし、小学校の段階から頻繁に触れさせることで、まずはパターンを知ることはできます。
そしてそれは上級学校で発展させる礎になりますので、授業を通して手法を知ってほしい。そんな願いを込めて指導しています。


と、プログラミングも含めそんな授業を実践したことで、少しばかりですが校内に「情報教育のプロ」という認識が広がりつつあります。

それはとてもありがたいお話だと思っていますし、近い将来小学校でも情報教育に関する教科が実施される可能性もありますので、できる範囲でこれからも教科指導の傍ら、情報教育には関わっていこうと思っています。

まずは実績を残さないと、ですね。
せっかくの機会を継続、発展できるよう、来年も地道に頑張っていこうと思います。

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ぐうぽん|教育×ICT
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