「満たされている」瞬間はどんな景色ですか？
冷たくて強い風が吹くようになって、
途端寒い日が続いていたけど、
昨日はぽかぽかと温かい陽気で、
久しぶりに保育所まで歩いてお迎えに行き、家族4人で帰ってきた。
まだまだ赤ちゃん返りのおさまらない長男は、
3分の2くらいは抱っこだったけど、
道路脇のブロックを平均台のように渡るのが楽しくて、
ふらふらしながらも上手に歩いていた。
道端の草花を摘んで、
「これは父ちゃんの、これは母ちゃんの」
とプレゼントしてくれる。
そうして帰ったら、
アパートのドアの前にそっと置いて、
思い出をたくさん蓄えている。
昨日は雲ひとつない綺麗な青空で、
ベビーカーを押しながら上を見て深呼吸をするととても気持ちが良かった。
あぁ、穏やかだなぁ。
と、いっときの平穏さにほっとした気持ちになる。
帰れば、お風呂にご飯、歯磨きトイレに寝かしつけと、怒涛のような時間が待っているからこそ、この穏やかな時間を胸いっぱいに吸い込みたい。
私にとっての幸せはこういう時間だ。
満たされているのはこの瞬間なのだ。
人生が充実しているとか、
毎日ワクワクして楽しいとか聴くと、
日々を生き生きと活発に動いているようなものを言っているように思う人もいるかもしれない。
もちろん、
私にもそう言う時間はあるし、
その時間も満たされていると感じる。
だけど、
私にはそれだけではダメで。
この散歩道を歩きながら感じる、自然の香りや息子の高い声、澄んだ青い空が必要不可欠なのだ。
この感覚を私は、
「木漏れ日の下にいるような」
と表現している。
太陽のあたたかな温度を感じる。
キラキラと差し込む光が眩しくて、でも美しくて見てしまう。
気持ちの良い風が頬をなでて、サワサワと葉を鳴らして通り過ぎていく。
そんな感覚。
それが、家族との時間。
あなたにとっての「満たされている」はなんですか？
それは、
叫んでしまいたくなるくらい活発で楽しいことだけでなく、
こんな風に穏やかなものもきっとあると思う。
自分の幸せをかたちづくっているものをみつめると、
きっとあなたの「大事にしたいこと」も見えてくるよ。
そしてそれを、
どんな情景か思い浮かべてみて。
そうすれば、
いつも心の中にその景色を思い起こすことができるから。
それが日々のエネルギーになって、
あなたを支えてくれるから。
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