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言葉遊びに脈絡はなく永久に続く羅列螺旋の先も見えず
息をしている
息をして
息をして、生きて
言葉だけで
その非物質の
鋸よりも残酷な
傷跡を残して
死にたくなる
消えたくて
消えたくて、生きて
なにかに救われ
あの恐ろしい
言葉も忘れ去れど
古傷だけ疼く
雨の降る日
ひどく寒い日
疲れ果てた日
死にたくなる
消えたくて
消えたくて
息をしている
息をして
息をして、生きて
これと共に生きていく
これの声は止まぬだろう
これはずっと側
雨が来る。私たちは歩く。
雨が来る。その予感を孕んだ秋風が吹いている。もうずいぶん歩いた。広い公園を一周して、美術館に入ってみる。まだ歩く。歩く。歩く。私もあなたも、まだ歩いていく。歩く。見る。考える。今この場所を。しかしここは通過点に過ぎない。過去があって、未来がある。私たちの前から、後ろから、やってくる者たちと共に、歩く。
ピカソの絵がある。彼の辿った足跡を、ほんの少し感じて歩く。彼の描いた世界が広がっている。曲線