”自分”に出逢う暮らし Asumi

自分と繋がるということの気づきについて、書き留めていきます。 格好つけずに正直に。

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最近の記事

苦手意識が咲かす花

うまく茶筅の振れない茶碗があった。 それは、プロの陶芸家さんが作成した茶碗ではなく、茶碗の中に独特のくぼみと段差があるものだった。 気持ちよく振れない茶筅を、茶碗との相性のせいにした。 苦手だなと思う心は、相手を知ろうとする心も遠ざける。私は、この茶碗との交流を遠ざけた。そして、やみくもに茶筅を振り続けた。 季節が巡るごとに、茶碗も変わる。 真冬の1月には、筒茶碗という筒のように深いお茶碗が水屋の棚に並ぶ。あぁ冬だなぁ、年が明けたなぁと嬉しくなる。茶碗の扱い方も、お湯

    • 忙(せわ)しさに薫風を吹かせる

      なぜ、忙(せわ)しくなってしまうのか。 忙(せわ)しさの中に埋没してしまうのか。 茶の湯の道を歩くようになって、思うことがある。 数年前の私は、いつも「○○しながら」が、日常化していたのだ。 洗濯をしながら、今日の仕事のことを考え、 洗い物をしながら、あの人の言ったことを繰り返し考える。 お風呂に入りながら、早く寝なきゃと思い、 歩きながら、まだ来ぬ未来のためにすべきことを考える。 それの何が悪いのか。いいや全然悪くない。 そういうものだと思って生きてきた人間にとって、

      • 遠赤外線のように温めてくれるひと~しなやかに生きるひと⑤~

        こんにちは。明日美です。 さてさて、前回に続きまして、『しなやかに生きるひと』と題して、これまで出逢ったしなやかに生きる人たちのことについて書いてみたいと思います。 私が初めてそのしなやかさに出逢ったのは、茶の湯の師匠。しなやかな生き様から私が何を感じて、何を学んだのか。そして何を実践してきたか。 どんな展開になるのかわかりませんが、安心して、自分の人生を歩んでいきたかった過去の自分へのメッセージと、未来への備忘録になるのかもしれません。 それでは、はじまりはじまり。

        • 縛られず、囚われず、新しい一手をよろこぶ~しなやかに生きるひと④~

          こんにちは。明日美です。 風が強い日に、ふと地球が回っていることを思い浮かべます。 気圧の高低差が風を生む。空気を動かしていく。水を循環させる。 その風が植物を生育させ、次の命を運ぶ。 目も開けられないほどの風を背に、そんな浪漫を想いながら足を踏ん張る今日この頃です。 さてさて、前回に続きまして、『しなやかに生きるひと』と題して、これまで出逢ったしなやかに生きる人たちのことについて書いてみたいと思います。 私が初めてそのしなやかさに出逢ったのは、茶の湯の師匠。しなやかな

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        • 自分と繋がる暮らしのつぶやき
          4本

        記事

          大切な風景を魂に宿す人たち~しなやかに生きるひと③~

          こんにちは。明日美です。 一雨ごとに春が近づいてきますね。 河岸の緑の存在感がジワジワと増している。身体の中は、毎年変わらず、少しザワザワ。春と共鳴中、調整中、そんな感じの今日この頃です。 さてさて、前回に続きまして、『しなやかに生きるひと』と題して、これまで出逢ったしなやかに生きる人たちのことについて書いてみたいと思います。 私が初めてそのしなやかさに出逢ったのは、茶の湯の師匠。しなやかな生き様から私が何を感じて、何を学んだのか。そして何を実践してきたか。 どんな展開

          大切な風景を魂に宿す人たち~しなやかに生きるひと③~

          その人の”今”と出逢う~しなやかに生きるひと②~

          こんにちは。明日美です。 先日、漫画『BLUE GIANT EXPLORER』の9巻を読みまして、世界一のジャズプレーヤ―を目指す主人公・大(だい)の物語にまたもや、胸を熱くして参りました。 人生で、時折、いえ度々出会う、作者、作家のみなさんの愛に溢れた物語の一コマ。そのたった一コマに出逢う度、「あぁ、生まれてきてよかった。なんて素敵なんだろう」そんなことを思います。 心打つ物語は、作者の方を通して届く愛そのものだと思っているので、本当に幸せな気持ちになります。 さてさて

          その人の”今”と出逢う~しなやかに生きるひと②~

          よく気がついているということ~しなやかに生きるひと①~

          こんにちは。明日美です。 寒の戻りは堪えますね。どうか温かくしてお過ごしくださいね。 とはいえ、陽あたりのいい斜面には、水仙が咲き乱れ、河津桜は散っていこうとしている。季節はグングンと進んでいて、きっとお水の音も春めいてくるのだろうなと、その音が聴こえる瞬間を待ち遠しく思います。 さてさて、これからしばらく、『しなやかに生きるひと』と題して、これまで出逢ったしなやかに生きる人たちのことについてまとめていきます。たまに架空の人もいるかもしれません(漫画の登場人物とか(笑))

          よく気がついているということ~しなやかに生きるひと①~

          自分という存在は大事だけれど、自分で全部背負わなくていいんだ

          こんにちは!明日美です。 遠くに見える富士山が霞みがかって、すっかり春の景色かと思ったら、寒の戻り。身体も緩んだり、寒さで締まったり、調整を繰り返してくれている。 今日は、「自分で全部背負わなくていい」ということについて、書いてみたいと思います。 子どものいない夫婦生活10年が過ぎ、それなりに色々ありながらも、丁寧に仲を深めてきた。と私は思っている(彼はどう思っているかはわからない(笑)) 昔から、彼は、「お笑い」が好きで、私がお風呂に入ってボーっとしていると、離れた

          自分という存在は大事だけれど、自分で全部背負わなくていいんだ

          「しまい」の大切さ~呼吸をしているような日常生活~

          先週、実家に帰省していました。 毎年2月ともなれば、毎日雪かき!となる時期なのですが、今年はまったく雪が降らずじまい。 雪が無いからこそ観られる美しい景色に出逢うこともできました。 が一方で、近所の立ち寄り温泉に行くと、地元の人が農作物を心配している声が聴こえてきました。この土地では、雪かきの大変さと、大地の恵みというのは、切っても切り離せない関係なのだなぁと改めて思いました。地元の人たちの生活の積み重ね、心を配って、土を耕す人たち一人ひとりの時間を想うと、やっぱり「お米」

          「しまい」の大切さ~呼吸をしているような日常生活~

          人生において「感情の癒し」の先まで取り組むかどうかは、人それぞれ。自分の納得いく生き方を目指して

          こんにちは!お元気ですか? 先日、前々から気になっていた蕎麦打ちを、義父から教わってきましたよ。 気になったことはいつかいつかと後回しせずにチャンスがあれば、創って頼んで、やってみる。一昨年、祖母が亡くなった時に思いました。あの時教わっておけば・・・聞いておけば・・・は、やっぱりちょっと寂しいですからね。 30年近く蕎麦打ちをしている義父の手ほどきで、なんとか蕎麦らしい感じに仕上がって、両親と夫と満腹になるまでいただき、〆の蕎麦湯まで大いに楽しみました。美味しいったらない

          人生において「感情の癒し」の先まで取り組むかどうかは、人それぞれ。自分の納得いく生き方を目指して

          かろきはおもく、おもきはかろく~生活の音が美しい人でありたい~

          明日美です。 昨晩は関東でも雪が降りました。朝起きて、カーテンを開けると、雪化粧をした河川敷が眩しくて、直視できずに、しばし目を細めながらも、年に数回あるかないかの景色を楽しみました。 お仕事に影響が出ていたり、雪かきが大変な方たちもいらっしゃると思いますが、どうかお怪我なく過ごせますように。 *** 先日、ふと思い浮かんだことがありました。 「生活の音が美しい人でありたい」 それはお茶のお稽古が終わった後の、移動の電車の中でのことでした。静かで、丁寧な時間に満たされ

          かろきはおもく、おもきはかろく~生活の音が美しい人でありたい~

          人と生きている実感~大笑いと手を振るということ~

          こんにちは!明日美です。 みなさん、冬の楽しみはありますか? 私は冬の楽しみの一つに、マンションの駐車場わきにいるコブシの木を見上げることがあります。 毎年、細かな毛に覆われたギュッとした蕾をつけ、冬を越す姿が美しい。この時期は、まだまだ蕾は固い。それがだんだんと春に近づき、膨らみ、3月には一斉にこぼれるように開花する。そして一斉に春の雨風に散っていく。 そんなコブシさんと、今年は「なかなか冷え込みが弱めの冬ですね」などと言いながら、交流している。昨年は、「まだ寒の戻りが

          人と生きている実感~大笑いと手を振るということ~

          自分はどんな繋がりの中に生きているか〜羽黒山の翁杉と植物たちが教えてくれたこと〜

          こんにちは。明日美です。 今日は、ふと以前行った、山形・羽黒山での出来事を書いておきたいと思います。 2022年9月、山形は羽黒山にある羽黒神社にお詣りに出かけた。二度目のお詣りだった。 羽黒神社には、それはそれは美しい五重塔が建っている。 こちらもまた楽しみだったのだけれど、その手前におわす「翁杉」に逢うのがとても楽しみだった。 推定年齢1000年以上と言われるその大きな大きな、真っすぐにそびえたつ姿は、自然と手を合わせたくなる。 大きな木といえば、以前、自分の命

          自分はどんな繋がりの中に生きているか〜羽黒山の翁杉と植物たちが教えてくれたこと〜

          5億年前の「じぶん」と出逢う旅②月経と土とわたし

          こんにちは。明日美です。 前回のこちらの記事の続きとなります。 毎月来る月経と、PMS(月経前症候群)による不調から、5億年前に生物が創り上げていた神経の仕組みに衝撃を受けた私に湧いた疑問。 「5億年前の地球ってどんなんだったんだろう」 次の日から、五億年前の地球について調べてみることにしました。 5億年前とえいば、地質時代でいうと「カンブリア紀」だったらしい。Googleはすぐに教えてくれる。 だけれど、地学などの理科を避けていた私にはなんとなくピンとこない。学生

          5億年前の「じぶん」と出逢う旅②月経と土とわたし

          5億年前の「じぶん」と出逢う旅①月経と土とわたし

          こんにちは。明日美です。 人生は本当に摩訶不思議。最近そんなことをよく想うのです。 歳を追うごとに、自分だけがわかる自分の人生の繋がりを実感することがたくさんある。 昨年末、ある本に出逢った。それが『大地の五億年~せめぎあう土と生き物たち~』という本。その出逢いも不思議なもので、この本に出逢うまでの流れも一緒に書いておきたいと思うので、よろしければお付き合いください。 突然だけれど、私は生物学的には「女」の身体で生きている。 これがこの本に出逢う出発点だった。 「女」

          5億年前の「じぶん」と出逢う旅①月経と土とわたし

          「平らか」な自分は、「高さ・深さ」を受け入れてこそ~年末年始に起きたこと~

          こんにちは!明日美です。 これからまた、 自分自身の道を歩いた記録として 少しずつ書き始めてみようかなと思い、 筆を執りました。 さて早速ですが、 昨年から、否定・拒絶している概念は、 自分自身の力、性質も封印してしまうのだなぁと感じることがよく起きていました。 逆に言うと、 受け入れられている事象というのは 自分自身の力としても扱えることができるようなのです。 例えば、私は昨年晩秋に、 自分自身の深く潜る性質にOKを出すことができました。 感情、思考、関係性の深さを

          「平らか」な自分は、「高さ・深さ」を受け入れてこそ~年末年始に起きたこと~