5億年前の「じぶん」と出逢う旅②月経と土とわたし
こんにちは。明日美です。
前回のこちらの記事の続きとなります。
毎月来る月経と、PMS(月経前症候群)による不調から、5億年前に生物が創り上げていた神経の仕組みに衝撃を受けた私に湧いた疑問。
「5億年前の地球ってどんなんだったんだろう」
次の日から、五億年前の地球について調べてみることにしました。
5億年前とえいば、地質時代でいうと「カンブリア紀」だったらしい。Googleはすぐに教えてくれる。
だけれど、地学などの理科を避けていた私にはなんとなくピンとこない。学生時代に何を勉強していたんだろうなんて落ち込みたくなる気持ちも今の私は跳ね返せる。好奇心に勝るものは無し。
この時期、動物の多様性が一気に増大した可能性が指摘されていて、「カンブリア爆発」と呼ばれているらしい。
どんな生物がいたんだろう?なんて広島空港さんがまとめてくれていた。この時期はまだ、生物はまだ上陸しておらず、海の中。
大陸はといえば、現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸、インド亜大陸、南極大陸、オーストラリア大陸や、アラビア半島、マダガスカル島を含んだ、巨大な大陸であるゴンドワナ大陸があった頃。まだ大陸が分かれていないのです。
日本は?と言えば、まだまだアジア大陸にくっついていて、日本列島として離れていくのが1億5千年くらい前のことらしい。
このあたりは、調べればどこにでも載っている。とはいえ、私は、新鮮な感動や発見と共に、ウキウキワクワクらんらんら~んといった具合である。
勉強ってこんなに面白かったんだ・・・と愕然とする。
このように、地学のようなことを少しだけ書かせてもらったのは、他でもない私の体験と結びついていくからだ。
というのも、日本最古の地層について調べていた時のこと。
それが何と、私が育った茨城県は、日立市にあるということが判明したのである。それもまた地質学会で発表され、ニュースになったのが2008年のこと。5億600万年前の地層が発見されたのだ。2014年には、5億3,300万年前の地層も発見されたことが公表された。
そうです。日立は、「ひたち Inspire the Next」でおなじみの日立グループが興ったところ。日立鉱山が閉山して40年ほど。当時、採掘された銅は、まさに5億年前の地層から掘り出されていたもの。
そして、どの範囲に5億年前の地層が見られるのかを調べていた私は愕然とした。
実は、20代半ばに鬱病となった私は、実家静養していた時期がある。2007年夏頃から2008年にかけてだ。その2007年の夏に、気晴らしにと父に連れ出され、ふと立ち寄った日立方面の小さなお寺の境内で、ある大きな木に出逢った。その大きなご神木に手を当てさせてもらい、見上げると、不思議なことにスーッと力みが抜けていった。薬を飲んでも寝られない夜に、その木を思い出すと、身体の力が抜けて眠りにつくことができた。私の命を救ってくれたといっても過言ではないと勝手に思っている。そのご神木のあるお寺が建っていたところもまさに、五億年前の地層の上だったのだ。
こんなことって、あるのだろうか。あの不思議な体験。それが今と深く太く繋がった瞬間だった。
始まりは月経とPMSだったのだけれど。
人が聴いたら、ちんぷんかんぷんなのかもしれない。たった一人、私にとっては紛れもなく、大切な出来事なのだ。
そうして、「5億年前」という言葉に導かれるように、たどり着いたのが『大地の五億年~せめぎあう土と生き物たち~』という本だった。
読むべき本は、キラッと光って存在を知らせてくれる。久々にそんな本が現れた瞬間だった。
あらすじにはこう書かれていた。
なんだそれは!!!私が踏みしめてきた土たちは、あって当然のように思っていた。土の存在について、深く考えたことも無かった。
土のことを知ると、地球や動植物、生命の循環、自分の身体のこと、ひいては、この社会のことを考えざるを得なくなった。
そして、作者の藤井さんの「土」への研究愛とともに、最近、一度空っぽになった自分の内側に「土」が教えてくれる世界が優しく沁み込んでいった。これからどんな風に生きていきたいかの大きな道しるべにもなってくれそうでもある。まだまだあと2度くらいは読み返したい。
17年近く経ってもなお、私の20代半ばの体験は、たくさんのことを語りだす。それは新たな未来と繋がったということでもあるのだと思う。
何を大切に生きていきたいか。自分の納得のいく生き方に近づくように。そんな新たな自分の礎の一つになってくれそうな本である。
私の人生は私だけに解くことができる。そんな気がしてきた年末年始でございました。
本の内容については、また今度。とっても素敵な本なので。
読んでくださってありがとう。
今日も素敵な一日を🌈
明日美
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