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【短歌一首】 穏やかな冬至の午後に黒き雲たちまち寒波街に戻せり
穏やかな
冬至の午後に
黒き雲
たちまち寒波
街に戻せり
12月21日(土)は二十四節気の「冬至」。
北半球では夜が一年で最も長く、昼が最も短くなる日。
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最近はかなり冷え込む日が多くなっていたが、冬至の日は朝から比較的穏やかな大気。日差しにも春のような麗らかさもある。
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午後2時頃もほとんど快晴に近く、風もどことなく春の風のように寒い中にも緩さを感じる。
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しかし、午後3時過ぎごろから急にベランダが暗くなったので外を見てみると、いつの間にか太陽が黒い雲で覆われ始めている。スポットのウェザーニュースでは、これから1時間ほど雨が降る可能性があるとのこと。
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黒い雲がどんどん太陽を覆うと街全体が一気に暗くなってゆく。そして先ほどまでの緩さを纏っていた風が、真冬の凍てつく強い風となって吹き荒れ始めた。
この大気の変化、温度の急降下はまるで日蝕のよう。
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遠くの方から雷の音が聴こえてくる。すでに雨も降り出しているのか、雲が地上にカーテンのように垂れ込めている。それにしてもほんの数分で文字通り雲行きが大きく変わってしまった。
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体調を崩しているせいか、穏やかな空気が真冬の寒気に戻り一気に冷え込んでいくと、その変化を肌、喉、鼻、関節、筋肉で敏感に感じ取ることができる。
早く布団に戻って暖かくして寝ていないと、いつまで経っても体調が戻らない。
それにしても天候の急激な変化はとても美しく魅力的だ。
猫間英介