マサカリかついだ桃太郎

マサカリかついだ桃太郎

最近の記事

「曖昧にして傲慢な裁き」

お笑いトリオ、ジャングルポケットの斉藤慎二が女性への性的暴行の疑いで書類送検され、無期限の活動休止を発表した。 ジャングルポケットはネタ、トークともに好きなトリオの1組だったから、今回の報道は素直にショックだった。 斉藤の行為は決して許されないことである、という前提に立ったうえで、今回の報道には若干の違和感を禁じ得ない。 「性的暴行」という言葉には、それが持つ意味以上に重い響きがある。行為の内容をここでストレートに書くことはできないが、報道されている通りの行為が実際に行われて

    • 「PCの進化で見るジェネレーションギャップ」

      動画編集用の外付けSSDが必要になったということで、ついでながらPCの周辺機器についてネットでいろいろ調べてみた。 驚くのはやはり、その容量である。 高校卒業後、障害者向けの情報系の専門学校に1年間通っていたのだが、当時は64GBのUSBメモリ(もはや懐かしい響きである)を貸与されただけでも充分な容量だと興奮したものである。 今じゃ、動画1本入りゃしない。 メモリもまた然り。 成人祝いに父親から自分専用として、メモリ2GB、ストレージ256GBのノートPCを買っても

      • 「童心に帰れる場所」

        「ポケモンTCG」の公式アプリ『Pokémon Trading Card Game Pocket』が2024年10月30日にサービスを開始することが発表された。 あいにく、TCGのほうはほとんど縁がなかったが、ゲームとしての「ポケットモンスター」はまさにリアルタイム世代であり、小学校低学年だった当時、両親にねだって半ば強引に初代である「赤・緑」を買ってもらった記憶がある。 ポケモンの魅力は何よりもまずゲームとしての完成度の高さにあるが、それ以上の醍醐味はやはり、周回プレイ

        • 「障害者とPCゲーム」

          「アーク熱」がとまらない。 サバイバルゲームの「Ark」のことである。 ニンテンドーSwitch版を今年6月に購入し、つい昨日、思いきってSteam版をあらためてダウンロード。半日以上のインストール時間を耐えきってやっとの思いでプレイしたところ、グラフィック、操作性ともにSwitch版とは比較にならないほどのクオリティだった。 Switch版を持っていながらわざわざPC版を購入したのには、それなりに理由がある。 Switch版の場合、いわゆるプロコンでプレイするため(

        「曖昧にして傲慢な裁き」

          寝る前の備忘録

          現実逃避の誘惑に負け、ついにSteam版「Ark」を入れてしまった。ニンテンドーSwitch版のほうはすでに買ってあるから、かなりの無駄遣いをしたことになる。 ただ、Steamだけあってグラフィックは素晴らしく、操作性も申し分ない。 またしばらく、引きこもりの生活が続きそうだ。

          「このマンガを推したい!」

          イントロダクション「呪術廻戦」の本誌連載がついに完結した。私自身は週刊誌で追いかけるタイプなので単行本を待つまでもないが、コミックス派にとっては最終巻の発売が待ち遠しいところだろう。 「週刊少年ジャンプ」で言えば「ヒロアカ」がすでに完結しており、「鬼滅の刃」を含めればいわゆるジャンプ御三家がすべて終了したことになる。ジャンプの長期連載と言えばあとは「ワンピース」が残るのみで、一部では「ジャンプ暗黒期」とまで言われているらしい。 「週刊少年ジャンプ」以外でも人気作品の世代交

          「このマンガを推したい!」

          「リビングでできるサバイバル生活」

          遅ればせながら、ニンテンドーSwitch版「ARK」にハマっている。 文明が滅びた星に放り出された原始人(?)となって恐竜たちが闊歩する世界を生き抜いていくという、サバイバルゲームである。 何よりもまず、細部のリアルさに驚く。ディテールにこだわり抜いた主人公や恐竜たちの造形はもちろんのこと、水分や食料の調達の難しさなど、ゲームバランスがとことんまで考え抜かれていて、とにかくやり込み要素が凄まじいのだ。 サバイバルゲームでは醍醐味の狩りはさることながら、クラフトアイテムも

          「リビングでできるサバイバル生活」

          「昭和は遠くなりにけり」

          イラストレーターの山藤章二氏が亡くなった。 享年、87歳。失礼ながら「まだ元気だったのか」という印象のほうが強いのだが、ニュース記事にも老衰とある通り、大往生と言っていいだろう。 私自身、世代的に「ブラック・アングル」など、全盛期の連載は知らないのだが、筒井康隆氏や高田文夫氏とのコンビネーションの印象のほうが強い。 文筆家にとって、イラストレーターとの相性は命と同じくらいに大切である。星新一と真鍋博。三谷幸喜と和田誠。すぐれた文筆家とイラストレーターはある意味で一蓮托生

          「昭和は遠くなりにけり」

          「継続は力なり」

          私の拙いnote記事がまたもや紹介された。 noteについて言えばもはや書くことそのものが喜びだが、やはり、他のライターから紹介という形で記事を広めてもらえるのは純粋に嬉しい。 「毎日note」を続けてきてよかったと、素直に思う。 さらに、別のライターからは記事をマガジンに追加してもらうことができた。 その効果なのか、追加された記事のページビューが数日のうちに一気に倍以上に増えた。 これからも「誰かの目には必ず届いている」ことを信じて、毎日少しずつでも記事を書き、「

          「秋がくれば思い出す」

          あれだけ毎日のように出しゃばっていた夏がしれっといなくなったと思ったら、涼しさを通り越して急に寒くなった。日中はまだまだ半袖の出番があるものの、夜通しエアコンのお世話になるような日はもう当面こないのではないだろうか。 毎年、この時期になると思い出す「におい」がある。 そう……銀杏である。 シェアハウスからバス停まで下りる道中に大きな銀杏並木があり、10月中旬から11月にかけて強烈なにおいを発するのだ。 だいたいのところは朝のうちに清掃職員が取り除いてくれているようだが

          「秋がくれば思い出す」

          「卵が先か」

          YouTubeで今、静かな異変が起きているらしい。 搾乳動画……私自身、初めて聞く言葉である。 妙齢の女性が「搾乳機の使い方を解説する」という名目で動画に登場し、堂々と服を脱いで生の乳房を露出する。まあ、そういう動画である。 本来、YouTubeの動画投稿には厳しい規制があり、男女問わず乳首や素肌の露出が大きい動画は却下されてしまうのだが、「教育・啓発動画」であると謳うことで規制をクリアできる、というカラクリのようだ。 問題はこれらの動画が明らかに性的な意図を含んで作

          「自民党総裁選に見る日本の(オワコン感)」

          2024年9月27日、自民党総裁選の投開票が行われ、石破茂氏が当選した。 「石破政権」がついに、誕生するわけだ。 日本もいよいよオワコンだなと、総裁選をぼんやりと傍観していて思ってしまった。 別に、石破氏が嫌いなわけではない。 問題は、全体のシナリオである。 上川・高市という2人の「女優」を舞台に上げ、「ついに女性総理誕生か」と盛り上げるだけ盛り上げておき、ついでに小泉ジュニアのキラキラ感で世間を何となく引きつけておいて、最後は既定路線の石破で予定調和の幕引き……。

          「自民党総裁選に見る日本の(オワコン感)」

          「嗚呼、哀しきマイルール」

          なくて七癖、あって四十八マイルール……ということわざがあるのかどうかは知らないが、人間誰しも1つや2つくらいは他人には決して理解されない、自分だけのマイルールを持っているものである。 私自身、生まれつきこだわりが強い性分らしく、世間とは少々ずれた「マイルール」をいくつか持っており、そのせいで人知れず不便を感じることも少なくはない。 今回はそんな「マイルール」の中から特に説明が難しい、自分でも理由がよくわからないものを紹介したいと思う。 「同じコンビニに2回連続で行けない

          「嗚呼、哀しきマイルール」

          「会うは別れの始めなり」

          シェアハウスで長らく関わってきた男性ヘルパーが9月いっぱいで退職する。すでにシフトとしては昨日で終了し、入居者やヘルパーからは別れを惜しむ声があがっていた。 私自身もシェアハウスに入居してから8年間、さまざまな形で関わってきたし、移動支援では遠くのほうにも出かけたから、それなりに想い出はある。 しかし……それでも寂しくはないのだ。 いや、「寂しさのスイッチを切っている」と言った方が正しいかもしれない。 大げさな言い方が許されるなら、障害当事者にとって別れは宿命である。

          「会うは別れの始めなり」

          「高すぎる授業料」

          人生、油断は禁物。「自分だけは絶対に騙されない」と思い込んでいる人間ほど、何かのきっかけで案外簡単に騙されてしまうという。 私自身、先人たちの警句は知りつつもどこかで「自分だけは……」と思い、詐欺の類には引っかからずにここまで生きてこられた野田が、ついに、やってしまった。 「SSD詐欺」である。 動画編集を本格的に始めるため外付けSSDをAmazonで探してみたところ、こんな商品を見つけた。 30TBで約6000円。SSDといえばおおよそ、「1TB10000円」が相場

          「(障害者向けシェアハウス)という希望」

          少々古い話になるが、障害当事者にとって朗報となり得る記事を見つけたので共有しておきたい。 ざっくりまとめると、障害者向けシェアハウスの紹介記事である。 こういった取り組みそのものは、決して珍しくはない。特に、東京をはじめとした大都市圏では障害者向けシェアハウス新設の動きが若干ではあるものの加速しているし、地方でも同様の動きがちらほら見られている。 かくいう私自身も現在障害者向けシェアハウスで暮らしている、正真正銘の当事者だ。 株式会社に代表される民間企業はいわゆる社会

          「(障害者向けシェアハウス)という希望」