「自民党総裁選に見る日本の(オワコン感)」
2024年9月27日、自民党総裁選の投開票が行われ、石破茂氏が当選した。
「石破政権」がついに、誕生するわけだ。
日本もいよいよオワコンだなと、総裁選をぼんやりと傍観していて思ってしまった。
別に、石破氏が嫌いなわけではない。
問題は、全体のシナリオである。
上川・高市という2人の「女優」を舞台に上げ、「ついに女性総理誕生か」と盛り上げるだけ盛り上げておき、ついでに小泉ジュニアのキラキラ感で世間を何となく引きつけておいて、最後は既定路線の石破で予定調和の幕引き……。
見事といえば見事、陳腐といえば陳腐なシナリオではないか。
結局この国にとっては、派閥政治からの脱却も、女性総理の誕生も、既定路線にしれっと引き込むための見せ球にすぎないのだろう。
あえて言おう。
この国はもう、変わらなくていい。
オワコンのまま、静かに沈んでいけばいい。
それが民主主義の成れの果てであるのなら。