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「(障害者向けシェアハウス)という希望」

少々古い話になるが、障害当事者にとって朗報となり得る記事を見つけたので共有しておきたい。

ざっくりまとめると、障害者向けシェアハウスの紹介記事である。

こういった取り組みそのものは、決して珍しくはない。特に、東京をはじめとした大都市圏では障害者向けシェアハウス新設の動きが若干ではあるものの加速しているし、地方でも同様の動きがちらほら見られている。

かくいう私自身も現在障害者向けシェアハウスで暮らしている、正真正銘の当事者だ。

株式会社に代表される民間企業はいわゆる社会福祉法人よりも自由度が高いので、このような取り組みに乗り出しやすいのだろう。

記事を読む限り、シェアハウス代表の熊谷勇太氏は介護のプロフェッショナルであり、「介護業界の現状を何とかして変えなければ……」という熱い思いで行動を起こした、言ってみれば理念派タイプだ。

重度障害者の中でも医療ケアを要する当事者は特に対応が難しく、成人後の入居先が限られるから、熊谷氏のような存在は両親にとっても、障害当事者にとっても貴重だろう。

記事を読んだだけの情報なのだが、基本的なシステムは私が暮らすシェアハウスと変わらないようだ。入居者の個室はそれ自体が自宅であり、ヘルパーはあくまでも訪問という形でケアサービスを提供する。グループホームではなくシェアハウスだから入居者は単身世帯と見なされ、自由度が高い代わりに家賃補助の対象にはならない。

熊谷氏の取り組みには先進的な面もあるが、熱い理念だけでは限界もあるはずだ。制度と理念のはざまで、提供したいサービスが実現したいケースもあるだろう。

私自身、当面は現在のシェアハウスで暮らす予定なので住まい探しの必要はないが、機械があれば取材に出向きたい。

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