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遠州産地の記事

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#浜松

涼しげな「夏の仕立て屋さん」 綿織物の遠州産地、浜松を訪ねて

涼しげな「夏の仕立て屋さん」 綿織物の遠州産地、浜松を訪ねて

気になっていたオリジナルガーゼ生地の展示販売会「夏の仕立て屋さん」を見るため、浜松に行った。静岡からは電車で約1時間。本を読むのを楽しみにしていたのに、ボックス席が心地良く眠ってしまった。

浜松駅からバスで尾張町に向かう。展示会場はみかわやコトバコさん。今まで浜松に行く機会はあっても、ずっと寄る時間が作れなかった。外観から味のある雰囲気でうれしくなる。

もともと雑貨屋だった建物を再生し、今は食

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vol.3 理想と現実のはざまで

vol.3 理想と現実のはざまで

編集長不在のまま進む企画

内定をもらってから慌ただしく移住準備を進め、東京でお世話になった人たちへの挨拶も十分にできないまま新しい生活が始まった。初出社したときは彼も一緒だった。青空が広がり、太陽の日差しが照りつける中、青々と雑草の茂る川沿いの道を、私たちは能天気に徒歩で出勤した。7月だというのに。だいたい25分くらいだろうか。会社に到着したときには、リュックを背負った背中が汗で滲んでいた。

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vol.2 ローカルの会社で編集者として働く

vol.2 ローカルの会社で編集者として働く

もう一度編集者として働きたい

浜松駅から車で10分ほど、住宅街の一角にある小さな事務所が私の新しい就職先だった。事務所の1階は駐車場となっており、階段をのぼった2階がオフィス。建築資材を企画販売したり、全国の工務店を支援したりする会社だ。私はこの会社でインハウスの編集者として働くことになった。

会社を訪問するため浜松をはじめて訪れたのは、浜松に引っ越す2か月前のこと。当時務めていた会社の契約期

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vol.1 浜松の「らしさ」を求めて

vol.1 浜松の「らしさ」を求めて

私が浜松に越してきたのは、2017年の夏のこと。自身の転職がきっかけだった。大学進学から15年間東京で暮らしてきた私は、33歳を迎えようとしていた。結婚適齢期の中にあっても、人生のキャリアステップを考えた時、以前から憧れていた地方で働くことにチャレンジしてみたいと考えていた。転職活動を始めてまもなく、長らく連絡をとっていなかった知人から、浜松の会社の紹介があった。まさに渡りに舟。これはまたとないチ

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遠州産地には、余白と魅力がある。

遠州産地には、余白と魅力がある。

今回は「産地の方をお招きする会」として、浜松市の産業振興課より、杉浦さんにお越しいただきました。

「繊維産地の方をお招きする会」
産地の学校の受講生・修了生向けに始めた企画。産地全体の歴史や産地内で起きている動きを知ることで、産地との関わり方のヒントを探る会です。今後、さまざまな産地の方をお招きしたいと考えています。

杉浦さんより遠州の歴史と特徴、生産量の推移などをご紹介いただきました。実

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遠州産地の学校2期 スタート!

遠州産地の学校2期 スタート!

6月1日(土)にスタートした遠州産地の学校2期。
このマガジンでは、講義の様子をお届けしていきます!

まず、はじめに「遠州産地の学校」について。
「遠州」は、浜松市を中心とした静岡県西部を中心とする地域で、綿花の生産から始まり、綿織物の生産を中心に発展してきました。最近では、綿織物で培ったノウハウを生かし、麻の取り扱いも増えています。

「遠州産地の学校」では、産地全体を教室とし、職人が先生とな

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