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遠州産地には、余白と魅力がある。
今回は「産地の方をお招きする会」として、浜松市の産業振興課より、杉浦さんにお越しいただきました。
「繊維産地の方をお招きする会」
産地の学校の受講生・修了生向けに始めた企画。産地全体の歴史や産地内で起きている動きを知ることで、産地との関わり方のヒントを探る会です。今後、さまざまな産地の方をお招きしたいと考えています。
杉浦さんより遠州の歴史と特徴、生産量の推移などをご紹介いただきました。実際に産地の中にいて感じる魅力は、難しい要望に対してクリアしようと思ってくれる方、一緒にできないかと考えてくれる方が多いことだそうです。
遠州の抱える課題と現状もお話いただきました。
課題1.
高付加価値と価格の適正化
・原材料や最終製品の価格は上がるが、どの工程も工賃が上がりにくい。
・ものをつくることは上手いが、つくったものをPRすることが苦手。
課題2.
高齢化と人材不足
・50代が若手の世界。
・準備工程は特に高齢化が進んでいる。ただし、いつ来ていつ帰ってもいい形で主婦の方が活躍するなど、時代に合う働き方で繊維産業と関わる方もいる。
・産地の中や外で産地を盛り上げるプランニング人材も少ない。
課題3.
事業継承
・自身の代での「廃業」を選択する方が多い。
・家内工業も多く、外からの人が入りにくい。
産地内の共通した課題はありますが、取引をしない企業同士はなかなか知り合うことがありません。企業同士の横・斜めの繋がりが少なくなっていました。そんな中、産地内の若い人たちみんなで未来を見ようと始まったのが、「ひよこのかい」だそうです。
「外から遠州産地にアプローチをしたいときに、今までは分かりにくく、とっつきにくいと思われていました。ひよこのかいが、遠州産地と新しく何かをしたい!と考える人の窓口を担いたいと思っています。遠州産地には、余白と魅力があると思っています。さまざまな形で、遠州産地に関わる方が増えてくれたら嬉しいです。」とおっしゃっていました。
事務局