Hugo Tanaka

たなかひゅうご。日々、午後のロードショーの予習をする人。土日は休む。デッドビート。今は割と健康。運動習慣とカロリー制限とPFCバランスと各種サプリでなんとかライフゲージを維持するゾンビ。

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  • 小説、ショートショート

    たなかひゅうごの書いた小説、ショートショートの置き場所です。

最近の記事

『逆噴射小説大賞2024』応募作について。またの名をライナーノート。

 ここから本文。はい、はじまりました。  今年も逆噴射小説大賞に応募させていただきました。どうもどうも。  逆噴射小説大賞ってなに? はい、下記の記事をご参照くださいませ。  2022年から参加しているので、今年で三回目の参加ということになります。ああ? 数ぐらい数えられるよ、バカヤロー。  三回目ともなりますとね、そろそろ気持ちがダレてくる頃だと思うんですよ。はい、ダレてました。すいません。募集開始の記事をしばらく見過ごしてました。やべえって思いましたね。なんも用意してね

    • 僕の考えた超人

       僕の考えた超人が殺された。  自由帳を切って束ねてとじた小冊子。それを持つ手が震えていた。  僕の読んでいるのは同じクラスの山本くんが描いた『バラ肉マン』って漫画。主人公のバラ肉マンが、毎回、クラスのみんなが考えた超人と戦うのだ。  山本くんは漫画の天才だ。今では別クラスや他学年の奴まで読みに来る。休み時間になると、彼の机のまわりには、いつも人集りができている。  僕もその中のひとり。特にこの最新刊は楽しみにしていた。  とうとう僕の考えた超人、放火マンが登場するのだ。  

      • カンフー・アルマゲドン 天地崩墜

        「天地崩墜! 身亡所寄!」  天が堕ち、地が裂ける! 逃げ場はどこにもありはしない!  口角泡を飛ばし、叫喚する群衆が、星官連合首長国である秦の各地を闊歩している。紅色の幟を掲げる彼らは、故事にならい、杞憂民と呼ばれている。  事の発端は数百年前、時の皇帝徽宗の寵愛する孫、阿相が星辰殿にて渾天儀を前に発したひと言である。 「この星が欲しい」  指さしたのは秦から宙空を隔て百光里先にある、天目星の衛星、外電。  これに徽宗は奮起した。してしまった。  学士らと国を挙げての大事業

        • 「大丈夫か?」って聞く奴

           今まで生きてきた中で何人か、こういう奴がいた。特になにがというわけでもなく「お前、大丈夫か?」と聞く奴。心配とか確認ではなく、ただ意味もなく理由もなく聞く奴。それも何度も何度も。完全に自分より目上の人間である。その度に、俺は内心「お前が大丈夫かよ」と思っていた。  じゃあなんですか? 大丈夫じゃない、駄目だって言ったら、なんかしてくれるんですかね? そもそも大丈夫か大丈夫でないかで分類したら、人類のほとんどは、大丈夫じゃねえんだよ。歴史的に見ても、大丈夫だった時期なんてほと

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          10本

        記事

          バレンタインの翌日

           バレンタインに縁がなさ過ぎて『バレンタインズデイ』だったか『バレンタインデイ』だったか、はたまた『バレンタインデー』だったのかも定かでない。まあ、どれでも意味は通じると思う。とにかく縁がない。  完全にないと言えば嘘になるけれど、あると言い切れるほどのエピソードも持っていない。バレンタインのエピソードがないということは、ホワイトデーのエピソードもないということである。違うか?  バレンタインにもらってもいないのにホワイトデーにお返しをする奴がいるってのかよ? だったら連れて

          バレンタインの翌日

          追悼カール・ウェザース

           カール・ウェザースが亡くなったという。自宅で、眠っているときに。  全然関係ないんだけど、昔はレンタルビデオ屋の棚をぶらぶら眺めるのが好きでさあ、そんで当時通ってた大学の近くのビデオ屋の棚でさあ、あ、これカール・ウェザースじゃんって思って借りようかどうか悩んだビデオがあったのよ。  タイトルは『マッチョ刑事』。たぶん『まっちょでか』って読むんだと思うんだけど、もしかしたら『まっちょけいじ』かも知れない。いずれにしてもいつか借りようと思って、でも、そのいつかがおとずれることは

          追悼カール・ウェザース

          明日の午後ローは『ハード・ターゲット』

           タイトルの通り。明日の午後ローは『ハード・ターゲット』である。  個人的なことを書いて申し訳ないが、今現在メンタルがひどくやられている状況である。リレーティブのフューネラルがホッパーホッパーしていたのでそのインフルエンスがビッグボディである。メイプルリーフクラッチって感じである。だからまあ、大変なんだなあぐらいに思ってください。  じゃあ、作品を紹介するよ。  ニューオーリンズでは上流階級のセレブ向け闇のスポーツとして夜な夜な人間狩りが行われていた。狩りのターゲットとなるの

          明日の午後ローは『ハード・ターゲット』

          『鍋を』

           鍋をやらねばならぬ。  ひとりで。誰の手も借りずに。絶望。それ以外の感情。どろどろとしたなにか。それらを煮こごりにしたなにか。そう、なにかをやらねばならぬ。  憎しみしかない。  だが、まずは鍋だ。  いや、それよりも妻だ。  つい二ヶ月前に四十回目の結婚記念日を祝ったというのに。いや、祝い忘れたというのに、妻がいない。今はもう夜の十時を過ぎている。夕飯などとっくに終わっている時間だ。にも関わらず妻はいない。いつも夕飯をつくっている妻がいない。俺が定年を迎え、その後警備員の

          逆噴射小説大賞に応募した作品がピックアップされていて嬉しかったので感謝の意とともに書いて良かったなあと感想など

           去年も参加した。  だから今年も参加することにした。  単純な理由だ。そうやって人は年齢を重ねていくのだ。  ひとつひとつ。歩一歩。地面を踏みしめてな。  だけど空を見上げれば。  細い三日月にかかる灰色の雲が、形を変えながら流されていく。上空は風が強い。あんなところを飛んでるなんて、俺には天使どもの気分がわからない。  地上がいちばんだ。そうだろ?    え、なんの話?  逆噴射小説大賞に参加した話です。  と言っても、去年も今年も賞の開催を知ったのはいくつか他の方々の作

          逆噴射小説大賞に応募した作品がピックアップされていて嬉しかったので感謝の意とともに書いて良かったなあと感想など

          平成十五年・ガンスリンガーズ

           一九六八年の十月二十一日。その日は国際反戦デーとやらで、僕の父親は、数千人規模の集団と一緒に新宿で暴れていた。  ヘルメットを被り、角材で武装し、駅に放火をし、電車を止めていた。 「では、このワルシャワ条約機構とセットになるのは、なにか?」  父たちは、駆けつけた警察官や機動隊員を取り囲み、袋だたきにした。  そして警官のひとりから、拳銃を奪い取った。 「そう、一九四九年の北大西洋条約機構だな。そして冷戦の引き金となったのは、なにか?」  そんな父は、先月のはじめに肺がんで

          平成十五年・ガンスリンガーズ

          ドラゴンを、誘拐する

           もう十年以上前になるかなあ、新宿にある『ぼるが』って居酒屋で呑んでた時の話なんですけど。いや、ハッパ吸ってるダチがそこで焼き鳥焼いてたんで、それでちょくちょく。で、その日はライブの打ち上げが終わった後の二次会で、いやライブっていってもお笑いの方なんスけど、チケットのノルマがさばけなかった俺とか若手が先輩にめっちゃ説教されてたんですよ。もう二時間ぐらい。そんなん空気最悪じゃないですか。そのうちみんな黙っちゃって。誰も手ぇつけないからモツ煮込みとかどんどん冷めてって、油が白く浮

          ドラゴンを、誘拐する

          『遊星からの物体X』 午後ローを予習する。

           もう八月になり、外では蝉がうるさく鳴いているわけですが、それも来月になったらめっきりと静かになり、寂しくなるのだろうと思います。  そんな先のことを思い描いては、ついめそめそとしてしまうのです。  あんなに騒がしかったはずの、蝉の声が、どこか懐かしい響きに変わるころ、やがて来る、厳しい冬を感じて、私も日の光をいっぱいに浴びなければと思うのでせう。  てなわけで本日の午後ローは八日目の蝉ことジョン・カーペンターの『遊星からの物体X』だぜ。一九八二年の作品だぜ。  いや、もう説

          『遊星からの物体X』 午後ローを予習する。

          『ザ・クリーナー 消された殺人』 午後ローを予習する。

           七月ももう終わりかあ。なあんかあっという間だなあ。今年の夏もあっついなあ。そんな月並みな感想とともにぬるりとはじまる。  本日の午後ローは『ザ・クリーナー 消された殺人』。2007年の作品。未見。  レニー・ハーリン監督とサミュエル・L・ジャクソンが何度目かに組んだサスペンス映画とのこと。期待。  元警官で現在は殺人現場の特殊清掃業者を営む主人公トムが、依頼された仕事を完璧にこなしたと思ったら、そんな依頼なんてなかったらしく、警察からは証拠隠滅かと殺人容疑をかけられて、もう

          『ザ・クリーナー 消された殺人』 午後ローを予習する。

          外は雨

           これを書いている今現在、外は雨である。  こんな日に仕事があって外回りに出なければならなかったり、行楽の予定を入れていたり、交通整理で屋外で立ちっぱなしだったりという人は、さぞかし大変だろうと思う。ほんとうに、しみじみそう思う。  もちろん仕事であればやむなしだろう。ちょっと雨が降っているので休みますなどという言い分はなかなか通らない。通るのだとしたら、その会社はちょっと危ない。だから仕方なしに外に出ることになる。だが、このパターンはそこまで精神的に負担は大きくないように思

          長編小説がすごい苦手ですよという話

           タイトルの通りである。  言いたいことはそれですべてである。言い訳をするつもりはないので、ここから書くことは、ひとり言だと思ってもらってかまわない。  まあ、せっかく目を通したなら、読んでくれると嬉しいが、だからといって共感してもらいたいというわけでもない面倒な人間なので基本的には無視してもらいたいが、感想をくれるというならたぶん相当喜ぶとは思うのでコメントを残しても構わないていうか単純に嬉しい。今のうちに感謝の意を表しておく。読んでくださり、ありがとうございます。  さて

          長編小説がすごい苦手ですよという話

          復帰の報告と更新頻度は低くなるぜという予告

           おひさ。  そろりとnoteでの活動を再開するよ。  しばらく更新頻度は低くして、だらだらとやっていくよ。  そんなわけで、そうだなあ、報告だけではアレなのでアレしていくよ。  特になにかあるわけでもないけれど、ジム通いは続いている。体重的には増減はほとんどないけど、体脂肪率が10%になって筋肉量も増えていたので良い傾向だと思う。今年のはじめぐらいから筋トレのメニューをバーベル中心のコンパウンド種目に変更したのも影響があるんだろうね。やったぜ。  あと映画館でけっこうたくさ

          復帰の報告と更新頻度は低くなるぜという予告