『逆噴射小説大賞2024』応募作について。またの名をライナーノート。
ここから本文。はい、はじまりました。
今年も逆噴射小説大賞に応募させていただきました。どうもどうも。
逆噴射小説大賞ってなに? はい、下記の記事をご参照くださいませ。
2022年から参加しているので、今年で三回目の参加ということになります。ああ? 数ぐらい数えられるよ、バカヤロー。
三回目ともなりますとね、そろそろ気持ちがダレてくる頃だと思うんですよ。はい、ダレてました。すいません。募集開始の記事をしばらく見過ごしてました。やべえって思いましたね。なんも用意してねえぞ、おい、ってね。日々プラクティスに励まれているパルプスリンガーの皆様におかれましては、そんなこともなく、万全の体勢で賞レースにのぞまれていらっしゃるのでしょうが、当方駆け出しニュービーなものですから、焦りました。
いや、焦ってはいないんだ。ダレてました。今年はちょっと無理かもなあ……なんて考えたりしてね。でも他参加者様の作品を読んでいるうちに、おっし参加だけでもすんべえ、と重い腰を上げたわけですね。どっこいしょって。ああ、前置き長いな、もう作品について反省も含めて紹介します。
まずは一作目。
『カンフー・アルマゲドン 天地崩墜』
まあ、ご存知とは思うんですが、武侠小説ってジャンルがありましてね、アタシが大学生の時分にちょっと流行ったんですよ。なにがきっかけだったんですかねえ。映画だとジェットリーのワンチャイシリーズとか、カンフーカルトマスターとか、他には、天空の剣とか、あとチャイニーズゴーストストーリーシリーズとかの古装片、いわゆる時代劇が人気出てきて、あとスウォーズマンも人気ありましたね。あれが有名な武侠小説作家の金庸さんの小説が原作だったりしてね。そこいらが契機になって本邦でも古龍さんの作品とかも刊行されたりしてね、それをちょくちょく読ませていただいてました。はい。
もともと水滸伝とか三国志とかが好きだったったものですからね、世界観的にはすんなり読めたんですよ。面白いし。そういうのも、光栄の歴史シミュレーションゲームが影響でかいですよ。シブサワコウ先生には足向けて寝られませんよ、ほんと。
あと、アタシがまだ物心つくかつかないかぐらいの頃ってスターウォーズがめっちゃ流行ったんですよ。あれって時代劇と親和性が高いじゃないですか。それで日本でもアニメや特撮や映画で、時代劇SFっぽい作品が色々作られてね。宇宙からのメッセージ 銀河大戦とか宇宙魔人ダイケンゴーとかSF西遊記スタージンガーとかね。
まあ、そういう時代劇、武侠小説プラスSFみたいな世界観のものを書きたくて色々こねているうちにできた作品。
タイトルに関しては、日本の配給会社が原題とは全然違う、分かりやすそうなタイトルをつけたという設定。
そんな感じ。
ええと反省点としては、八百字で収めるために色々はしょったり表現を変えたりしていて、読みづらいなあって思いました。もう二、三人登場人物を書きたかったけど、無理だわってなりました。もうちょっと整理するべきでしたね。一番苦手なやつ。
次。
『僕の考えた超人』
オレが小学生のころってめちゃくちゃキン肉マンが流行ってたんですよ。今でも流行ってますけど。え? 流行ってますよね? アニメもやってたし。スマホゲームだってあるしさあ。すげえよなあ、ゆでたまご先生は。
そんで、クラスの何人かはキン肉マンの模写とか君の考えた超人募集の投稿とかで飽き足らず、パロディ漫画みたいなの描いたりしてね。ブタ肉マンとかぜい肉マンとかゼリーマンとかドビンマスクとかさあ。で、山ちゃんコミックスとか川ちゃんコミックスとか独自のレーベルつくって何冊も刊行してね。それをみんなで回し読みしたりしてたんですよ。そういう記憶をふと思い出してね。ああ、懐かしいなあと思いました。自由帳に鉛筆書きでさあ、がりがり描いてさあ、それを切り取ってホチキスで束ねてさあ、原稿のコマ割の基本とか、タチキリとか知らねえからすっげえアウトサイダーアートみたいな小冊子になるんだけどさあ、それがすげえカッコイイって思ってたんだ、あの頃は。
今でもそうさ。
そういう原初的な創作欲求みたいなものや、それをうまく発散できない主人公の鬱屈した感情とかが、なんかホラーっぽい感じがしたので、そこら辺を書こうとした結果生まれた残虐超人。放火マン。ストレートすぎて書いてて笑ってしまったので、読んでる人も笑ってくれたんではと思う。
続きも書いてみようかなと思うぐらいには、気に入っている。
反省点は……特にないかなあ。キン肉マン世代じゃない人には、超人ってなに? さっぱりわからない、って感じだろうから、そこは不親切だったと思います。すません。あと作中の年代とか主人公の年齢とかをいっさい書かなかったのも、まあ普通だったらマズいよなあと思っています。
こういう不親切さを悪用して、実は主人公は高校生で、とか実は未来の話で、とかの叙述トリックみたいなのもできるんだろうけど、今回はそこまで考えてないです。もっとストレートです。
以上。
そんなわけで、楽しんでいただけたなら幸いに思います。
アディオス!