HSPやINFJは「自分の嫉妬の原因」に気づけた瞬間から、自己受容がより一層進む理由
むしょうに腹の立つ人がいた。
見ているだけでイライラして、しょうがない人がいた。
そのイラつきを言語化できないときは苦しかったものの、自分の中で腹立ちを「そうだったのか」と言葉にできた瞬間、腑に落ちた記憶がある。
その人は、僕にないものを持っていた。僕が手に入れたいものを潤沢に持っていた。
つまり相手に嫉妬していたのだ。
嫉妬を認めるのはつらい。負けを認めるのもつらい。でも足りない力を振り絞り、必死に勝とうとしている自分に気づけると少し楽になる。
対抗心を燃やしている最中は、相手を認めづらいものだ。
こういうときに、苦しみを受け入れる便利な言葉がある
「百歩譲って」だ。
人は「百歩譲る」という姿勢を持つことで、今より寛容になれる。実際に譲るのではなく、脳内で想定してみるだけでいい。
あなたは「ああ、自分はこの人が持つこの力が欲しかったのか」「ここに劣等感を感じていたのか」「心の痛みの原因がここだったのか」と、たくさんの気づきを得られるだろう。
嫉妬に気づけたあなたがとれる選択はふたつある。
「負けてたまるか!」とまだ張り合うか、相手を認めて勝負の土俵から下りるかだ。
負けている感覚があり、それを認められないからイライラする。
最初から勝負を挑まなければ、イライラなど生じないかもしれない。
土俵から下りるのは勇気がいる。
しかし一度土俵から下りてみることで「そもそも戦う必要がなかった」と新たな視点に立てることだってあるだろう。
嫉妬は苦しい。胸をかきむしりたくなる気持ちもわかる。
ただし嫉妬している自分を認められるようになると、自分の心の動きを俯瞰で見やすくなる。
イライラが始まったときに「ああ今、自分は、ここの劣等感を刺激されて苦しいのか」とすぐ気づける。
人生から苦しみそのものはなくならない。しかし、気づくことで苦しみを少し軽減することは可能だ。
「今日はちょっと心に余裕があるかも?」というとき、あなたも自身の嫉妬心が起こる原因とじっくり向き合っていただきたい。
嫉妬の要因に気づければ、必ず自己受容が進むだろう。
そうなれば、今よりももっと生きやすいあなたになれる。