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HSPやINFJは「嫌い」や「苦手」を消さず、あえて肯定することで「本来の生き方」が見えてくる

幼少期に親をはじめとする大人たちから「嫌っちゃいけません」「苦手は克服しましょう」と言われ育ってきた。

とりわけ僕は食べ物の好き嫌いが激しかった。給食でどうしても食べたくないものが出てきたときは、牛乳で無理やり流し込んだ記憶がある。

大人になって心底良かったのは「嫌い」や「苦手」に抗わず生きられるようになったことである。

僕は30代の頃、2年間会社勤めをしたが、その環境は「嫌い」や「苦手」であふれていた。

仲間を蹴落として自分だけ出世しようとする人間や、誰かを出し抜くために罪なき人に罪を背負わせる人間、社員が次々と病んでいくのにそれを無視して利益の追求に明け暮れる社長(恐らくこの人も、すでに病んでいたのだろうが)、そんな嫌悪すべき人々がわんさかいた。

だからこそ「こんな人たちと関わらず、自己裁量で生きられる暮らしを見つけたい」と心底思えたし、そのあと個人事業主としてフリーランスという働き方を見つけられた。

四十路を超えて「嫌いや苦手があるから自分がどう生きたいかが理解できる」という心境になった。

「嫌い」や「苦手」に抗う生き方は辛い。

好き嫌い、得手不得手があるから人間なのだ。

ネガティブな感情は、ときにあなたがどう生きたいかを教えてくれる。

「絶対にやりたくないこと」「同じ空間にいたくない人」を裏返すと「何が何でもやりたいこと」「一緒に時間を過ごしたい人」が見えてくる。

ネガティブな感情をなくそうとするのは、好悪の感情自体をなくそうとするのと同じ不自然な行為だ。

感情に抗うと苦しくなる。感情を抑圧すると、生きづらくなる。

だからこそ、あなたの中にある「嫌い」や「苦手」を消そうとせずに、受容しよう。

感情に抗い続けて生きてきた人ほど「自分はこれが嫌い」「自分はこれが苦手」を受け入れて、あえて肯定する工程が必要かもしれない。

ネガティブな感情もまた、あなたの内側から湧き出た、大切な感情にちがいないのだ。

ポジティブもネガティブも両方同じように受容する。
それができれば、あなた本来の暮らしが見えてくる。そして今よりもっと生きやすくなるだろう。

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