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繊細すぎる私が国家資格を取っても使わなかった理由|相手を根本的に幸せにしたいのに|依存ビジネスの葛藤

会社の研修なんかで「お客さまのことを第一に考えましょう!」なんて言いますよね。

でも、本当にお客さまのことを考えると、その会社の利益と矛盾することになって悩む……。そういう人、いませんか?

私はHSP(5人に1人の特に繊細な人)で、どうやら平均的な人よりも、相手の気持ちがわかるらしいのです。それに、深く考える癖がある。

そうすると上から指示されたことに対して「はいはい、わかりましたーっ!」と素直に動けずに「これをやって、本当にお客さまのためになるんだろうか?」と立ち止まってしまいます。

物事や仕事のグレーな部分を放置して突っ走ることができずに「うーん、これってどうなの?」と引っかかりを気にしすぎてしまうんです。

今回は、そんな引っかかりから、せっかく取った国家資格を使わなくなったお話です。

「相手のためを100%思って仕事をしたいのに……」という方に共感しながら読んでいただけたら嬉しいです。

1.メンタルが弱い人は相手のことを考えて病む|勧めて相手のためになるか?

学生時代から「メンタルが強い人ってうらやましいな」と思っていました。

メンタルが弱い人が、相手のことを考えて病むってどういうことかというと……。

例えば「人生の中で、お金は幸福度を左右する重要な要素だ。しっかりと勉強して金融の知識を身につけて、お金の面をサポートし、お客さまに幸せな人生を送っていただきたい」という動機で金融系の会社に入った人がいるとします。

でも、会社が勧めている金融商品って「会社が儲かって、お客さまが損をする」仕組みになっていることが少なくありません。

それをあたかも「あなたが儲かりますよ」というふうにプレゼンテーションし、買ってもらうのです。

で、やっぱり「たくさん売った人はえらい」「営業成績が上位の奴は優秀だ」と商品を売った数の多い人が表彰されたり、昇給・昇格していくわけですよね。

でもメンタルが弱い人は「こんなものを勧めていて、本当にお客さまのためになるんだろうか?」「こんなものをたくさん売って表彰されたって、何にもならないじゃないか」と罪悪感からメンタルを病んで転職していくのです。

じゃあ、メンタルが強い人は何を考えているのかというと「自分は会社員である以上、会社に言われたことを一生懸命実行するのが仕事だ。自分は会社で言われた通りに説明しているだけだ。お客さまが自分で判断をして買うと決めたのだから、それはお客さまの問題だ。自分は悪くない」と考えています。

物事の先の先や、気持ちの奥の奥まで考えないというか、表面的なところで完結させて、深入りしないのが上手だなと思います。

私もこれだけ割り切れるメンタルの強さがあったら、今でも会社員を続けていたのかもしれません。

最近、知人のマヤ暦(という占い)の鑑定を受けながら話しているときに思ったのだけど、メンタルが弱い人って「相手の気持ちがわかる人」なんですよね。

「長所の裏返し」ですね、いわゆる。

だからメンタルの弱さに悩んでいる人がいたら「優しくて素敵な性格を持っているね、それって長所でもあるんだよ、私は好きだよ」って陰ながら応援しちゃいます。

(メンタルが強いのも、それはそれで強みですけどね。)

2.アロマ・アドバイザー学び始めたきっかけ|病院で「異常なし」と言われる酷い頭痛

前回、前々回の記事で、アロマ・アドバイザーの資格について触れました。

四柱推命という占いで「教える仕事をしたほうがいい」とアドバイスを受けて、最終的にアロマの先生を育てる仕事をできたらと思って、下級資格から受けてみたのです(結局使わなかったのですが)。

数ある仕事の中で「アロマ」を選んだのにも理由がありました。

リラクゼーションマッサージの仕事をしていた私。「頭が割れそうなほど酷い頭痛持ちなのに、どこに行っても異常なしと言われる」というお客さま、Kさまが長く指名してくださっていました。

実は私の母も酷い頭痛持ちで、セカンドオピニオンを繰り返し「これはおかしい」と何度も何度も病院へ行ったけれども「異常なし」と言われ続けていたんです。

そして私自身も、吐き気やだるさ、眠気、頭痛や便秘、肩こりに腰痛、冷え性などの体調不良がありました。

一度、だるさと眠気、頭痛があまりに酷くて仕事も手につかないような状態だったので、病院に行ったのですがやはり「異常なし」。

不思議に思った私は、当時(今から数年前)西洋医学と東洋医学、自然療法を調べてブログにまとめたりしていました。

西洋医学だと、画像や血液検査で見えるもの以外は全部「異常なし」。

でも痛いものは痛いし、どうにか手立てがないものかと、私はアロマやハーブを勉強することに。

西洋医学で「異常なし」と言われてしまったら、やっぱり頭が痛いときには鎮痛剤を飲むしかありません。

でも鎮痛剤って「治している」のではなく「一時的に感じなくさせている」だけだから、いずれまた痛くなります。そうしたらまた飲んでの繰り返し。

薬って体にいいものではないので、どんどんどんどん長期的に服用するのも体に負担がかかる気がします。

加えて、母の場合は鎮痛剤が効かない体になっていました。

若い頃は「私って頭痛持ちだから」と、頭痛を感じるたびに頭痛薬を飲んで、一時的に治ったような気になって、それである程度満足していたと思うんです。痛くなくなるから。

でも、頼みの綱の頭痛薬が効かなくなってしまった……。

もう、のたうち回るか寝込むしか選択肢はありません。

何度か救急車で運ばれるほど具合が悪くなったみたいですが、やっぱり病院では「異常なし」と言われるのだそうです。

母はこの状態になってからやっと、やっと、好きだったコーヒーを控えたり(ポリフェノールが頭痛を誘発している可能性があるため)、少しずつ体を気遣うようになりました。

こんな感じで、西洋医学ではどうにもできないけれど悩んでいる場合に、アロマだったら対処法が見つかるのかなと思って、学び始めたのです。

3.アロマ・アドバイザーに冷めたきっかけ|対症療法より根本療法のほうがいいなぁ

全12回のレッスンでいろいろなことを教わり、基本的には楽しかったです。

あるとき「パニック障害のためのアロマブレンド」を紹介していただいたことがありました。

パニック障害というのは「動悸、呼吸困難、めまい、吐き気、発汗」などのパニック症状が突然起こり、何度も繰り返される病気です。

例えば、一度電車に乗ろうとしたときに発作が起こってしまうと「また電車に乗ろうとすると発作が起こるのではないか」と不安になってしまい、会社に行けなくなるなどの弊害もあります。

そのパニック症状のときに嗅ぐといいブレンドの解説があったのですが……。

「パニック症状のときに嗅ぐといい」じゃなくて、そもそもパニック障害にならないようにするほうが大事だよね……と気持ちが急降下した私。

状態としては「神経伝達物質や自律神経の乱れが起こっている」から動悸や発汗があるわけですが、じゃあなんで乱れたのって言ったら、精神的なストレスによって。

じゃあなんで精神的なストレスがそんなに大きくなったのって言ったら、息の抜きかたを知らないとか、真面目すぎたり、心配性な気質を持っているから、他の人よりも日常生活によって感じるストレスが大きくなるわけです。

じゃあなんで真面目すぎる性格がつくられたの? 必要以上に心配性な気質がつくられたの? それが簡単には直らないの? って言ったら、トラウマになるような過去の出来事だったり、親の背中を見て学んできた物事のとらえ方が極端なものだったり……が影響している可能性が考えられますね。

だから、根本的に解決しようと思ったら、メンタルクリニックで治療を受けたり、何かしらのトラウマ解消のセラピーなんかを受けたほうがいいと思うんです。

「そもそもメンタルクリニックに向かう電車に乗ることができない」というお悩みもあるかもしれないので、アロマはそういうときのお守りにするにはいいと思いますが、根本的な解決策ではないと感じました。

頭痛や腰痛も同じように、ペパーミントなどをブレンドして「痛くなったときに塗るロールオン」を作ったりもしましたが……。

「痛くなったから塗る」じゃなくて「痛くならないようにする」生活習慣をつくっていくことのほうが大事だよねと思って、あまり気乗りしませんでした。

フランスやドイツでは自然療法が盛んらしく、アロマを薬のように使うのだとか。医師の処方箋があって、薬剤師さんのような人がいて、薬局のような場所でアロマ(精油)を購入するのだそうです(私は行ったことがないのですが)。

そんな本場の「メディカルアロマテラピー」を学べば、何か変わるかなと思ったのですが、残念ながらあまりビビッと来なかったんですね。

問題の根本を解決するものではなく、症状に対処するものだったから。

そんな私は次に「東洋医学を学べば体の悩みを根本解決できるヒントが手に入るかも」と考え「はり・きゅう、あん摩・マッサージ・指圧」の専門学校に入学してみました。

4.専門学校に入って国家資格を取っても望むものは得られなかった|分析の仕方は習ったけれど

東洋医学は「統合療法」とよく言われます。局所ではなく、全身を統合して見る(診る)のが特徴。

例えば私は、漢方や中医鍼灸(中国由来のメソッドの鍼灸)で言うと「血虚(けっきょ)症」という診断結果になることが多いです。

血虚とは血が足りないことなので、平たく言うと貧血みたいな感じですね。

血虚により、顔色が悪くなったり(顔面蒼白)、肌が乾燥したり、手足が冷えたり、不眠(眠りが浅い・夢を多く見る)になったり、目がかすんだり、頭痛になったり、耳鳴りがしたり、便秘(兎糞便=コロコロ便)になったり、いろいろなことが起こります。

そりゃあ、血は全身に栄養を届けている液体ですから。血が足りなくて、頭を栄養できなければ頭痛になるし、目を栄養できなければかすむし、末端を栄養できなければ冷えるだろうし。

全てが違う現象に見えるけれど、枝葉がひとつの幹から出ているように、根本がひとつに絞られるというのは学んでいて面白かったです。

西洋医学だったら、内科に行って、皮膚科に行って、眼科に行って、耳鼻科に行って、消化器内科に行って……みたいに別々に対処しなければならないことが、実はひとつにつながっていて、そのひとつに対処すれば、枝葉がすべて改善されるというのが面白かったんです……最初は。

私自身、勉強もかねて漢方薬局や鍼灸院に通っていた時期がありました。

で、毎回「血虚症ですね。じゃあこのツボに鍼を打ちますね、灸を据えますね、この漢方薬を出しますね」ってなるわけです。

毎回毎回、ずーっとそれが続くから「いつまでこれを続けていればいいんだろう?」「うーん、そもそも血虚症にならないようにする方法はないの?」と思っちゃったんです。

「気配り」っていう言葉があるじゃないですか。気は配ったり、使ったりするとなくなります。

私はHSPなので、ありとあらゆることが気になって、心のアンテナをめいっぱい広げて、気を使ってしまうんですよね。無意識に。

そして、気がなくなると、血から補てんするんですよ。

だから血もしだいに足りなくなっていって、血虚になる。

「じゃあ気を使わなければいいじゃないか」「繊細じゃなく、図太い人間になればいいじゃないか」ってなりますよね……。

(それがなかなかできないから、私は「『そんなこと気にしなければいいのに』ができない人のための本」を書いて、繊細さとうまく付きあう器用さを手に入れてもらったらいいかなと思いました。私と同じ悩みを持つ人たちに。)

まあそんな感じで、専門学校に入ったり、勉強のために鍼灸や漢方の診断・治療を受けてみたのですが……。

「今の体の状態」を分析する技術は教えてもらえても、「そもそもそれが起こらないようにする方法」は手に入りませんでした。

5.お客さまに卒業してほしくて|私の手を離れても幸せでいてほしい

私を長く指名してくださっていたKさま。

リラクゼーションサロンに趣味・娯楽として「気持ちいいから、癒されに来ている」のだったらいいのですが「助けてください~」とすがりついてくるような感じでした。

首肩こりからくる頭痛が酷くて、ときには吐き気までしてきて、限界なので首肩のこりを取ってくださいと。

施術を受けて1か月もしたら体が元に戻っちゃうので、お得なプリペイドカード(他のところだと回数券かしら?)を買って、定期的に来てくださっていました。

でも私、こういうの好きじゃないんですよ。

ビジネスモデルとしては賢いと思いますけどね。

仮に1か月に1万円だとしても、1年で12万円じゃないですか。そんなお金があったら、家族と旅行でもして、楽しい思い出をつくるために使ってほしい。

なんて言うか、私に依存しないでほしいっていうと語弊があるんだけれど「私がいてもいなくても、その人がずっと健康で幸せに過ごしていてほしい」っていう想いがあるんですよね。

私、Kさまにずっとお店に来てほしいなんて思ってなかった。

すごく心の温かい方だったので、お会いできるのは楽しみだったけれど、体の悩みがなくなって、やっぱりもっと楽しいことにお金と時間を使ってくれたらいいな、私の手を離れても、ずっと幸せでい続けてくれたらいいなって思ってました。

Kさんに限らず「体が辛くて辛くてしょうがないので来ました、助けてください、限界です~」っていう人はたくさん。

やっぱりお店で用意された研修だけだと「その場だけ気持ちよくて終わり」なので、専門学校に行って本格的に学べば、もっと根本的にお客さまのためになるものを提供できるかなと思ったのですが、たいして変わりませんでした。

専門学校を卒業するまでに500万円以上かかったんですけどね。

ラジオ体操ってあるじゃないですか。小学校の運動会とかにやる。

マッサージの手技もあんな感じで「まずこれをやります、次にこれをやります……」と型が決まっているんですね。

で、その型を暗記するのが、専門学校でやったこと。

うーん。でもこれって500万円かけてやることじゃないかなって私は思いました。

目的・意欲があって学校に入ってきた人たちのゴールって「治せる治療家になること」

型を暗記するのも、基礎として大事だとは思いますが、それって通過点であってゴールではありません。

専門学校は途中から「ここにいても私のほしいものは得られない」と気づいて意欲が落ちていたのですが、Gさんに「せっかくだから最後まで通ったら?」と励まされて、国家資格に合格して、卒業式も出ました。

6.悩むのはいつも真面目な人

サロンで働いていたときに思ったのですが、お客さまってこんな方ばかりでした。

  • 真面目で

  • 責任感が強くて

  • 繊細で

  • 相手の気持ちを考えることができて

  • しっかりした

  • いい人

私のところに長く通ってくださったKさまは、首の筋肉がダイヤモンドかと思うほど硬かったのですが、非常に共感力が高く、気配り上手な方でした。

お店の外では一緒に過ごしたことがないのでわかりませんが、職場でも周囲の方に気を使っていらっしゃったのではないかなと。

おそらく周囲の方は「助かる」とか「心地いい」と思っていたでしょうけれど、本人の体はSOSを出していましたね。

一方で「マッサージとか、全然受けたことないんですよね! あれっていいんですか!?」なんて言ってくる方って、楽観的でテキトーに受け流せる方が多いです。

だから私や私の周囲にいた方々のように、悩みの対象が「病院で異常なしと言われる体調不良」(不定愁訴とか、未病とか言ったりしますよね)の方は、「真面目になりすぎないこと」「気遣いしすぎないこと」「自分をもっといたわること」が対処法のような気がしていました(これが私がKindle作家になったきっかけのひとつ)。

7.「顧客第一」の中身を考えたことがありますか?

「あまり真面目に考えすぎないでね」「自分を大事にね」「しっかり休んでね」「リラックスできる時間をとってね」な~んて言うのは簡単です。

でも、できないから。

私も鍼灸院などに通っていた時期があって、毎度帰るたびに「あまり頑張りすぎちゃダメですよ~」なんて言われていたけれど、そもそも頑張っているという自覚もないし、「あまり頑張りすぎない」がどういうもので、どうやってやればいいのかもわからない。

だからこんな言葉、あっても無意味なんじゃないかなって考えていました。

人によっては一言ポロッと「無理しちゃダメよ~」なんて言われたことが嬉しくて、生活の中の、なんなら人生の何かが改善される人もいるのかもしれない。

けれど、基本的には挨拶とか社交辞令みたいなもので、あまり意味をなしていない声がけだと私は思っています。

「相手のためにならないルーティンを繰り返して、定期的にお客さまに来ていただいて、意味があるんだかないんだかわからない声がけをして……そこに何の意味を見い出せばいいんだろう? お客さまが使ってくださっているお金も無駄じゃない? もっと根本的に改善して差し上げて、私の手を離れても健康で幸せで過ごせるようにして、私のもとから卒業してほしい。代わりにもっと楽しいことに時間とお金を使ってほしい」

過去の私の想い

私はこんな想いを抱いてから、仕事のモチベーションを湧き上がらせるのがとても難しくなりました。

私やお店が安定した売上を確保するには、お客さまにずっと問題が解決しないままでいただき、依存していただき、来店し続けていただくのが「いいこと」となります。

でもそれって本当にお客さまのためなの?

お客さまのことを第一に考えた結果って、それでいいの?

私はこんなふうに引っかかってしまいます。

こんな部下がいたら、すごい面倒くさいですよね……。

「いいから、言われたことだけやってよ」って思いますよね。ごめんなさい、当時の上司のOさん。(苦笑)

私、研修とか朝礼で「お客さまのことを第一に考えて!」なんて言われたら「お客さまの立場に立ったときに、お客さまにとって最も幸せなことってなんだろう?」とぐるぐる考えてしまうんですよね。

おそらく多くの場合、みんな意味なんて考えてないです。

これも社交辞令みたいなもんで。

「こういうキーワードを掲げておけばいいでしょ」って一応言っているだけ

だからそこに突っ込んで、まともな答えが返ってきたことは一度もありません。

その一方、既存事業の成長や既存顧客の満足向上には、具体的な戦略や戦術を持ち合わせていない経営者も多くみられます。こうした企業は、年初の所信表明で、中身のない「顧客第一」の方針を高らかに語っているのが実態です。

『お客様の心をつかむ心理ロイヤルティマーケティング』 はじめに

久しぶりにこの本を開いたら「中身のない『顧客第一』の方針を高らかに語っている」の部分に黄色いマーカーがひかれていました。過去の私によって。(笑)

部長やエリアマネージャーといった上の立場の人も、なんなら経営者でさえも「顧客第一」の中身が何なのかわかっていない……考えたことさえない人がたくさんいるのです。

意味がない言葉なら、口に出さないでよって思います。

「何も考えず、疑問に思わず、立ち止まらず、動け。『お客さまの幸せのために自分に何ができるか』なんて微塵も考えるな。お前らは言われたことだけをやる機械だ。それが仕事だ」って正直に言えばいいのにねって思っちゃいます。

嘘を言うぐらいなら、本音で言ってくれりゃあ「ああ、そういうスタンスね。それならそれで割り切って仕事するわ」って思えるのに……。

8.相手のため100%を思ってできる仕事って何がある?

前述のとおり、私はメンタルが弱いので、お客さまのためにならないことを騙し騙しやることに心がすごく疲れます。

そんな私にGさん(夫)は苫米地式コーチング(のプログラムを修了したコーチになること)を勧めてくれました。

勧めた理由は、苫米地式が「相手のため100%を思ってやるコーチング」だから。

「これを言った・やったほうが、自分の損or得になるから」などという駆け引きをせずに、シンプルに相手のためになることをやればいいので、メンタルが弱い私でも、気に病むことなくできるのでは……とのことでした。

知人でも修了している方がいて、興味はあるのですが、受講費用が安くないので保留にしています。

あと、Kindle出版もいいですね。

損得や駆け引きを考えず、未来の読者さんを思って一生懸命書いたものが結果的に評価されるので気持ちが楽です。私には合っていると思います。

他に私が考えたのは「依存しても不自然でない内容」

つまり爪とか髪とか、水とか食べ物とか、靴とか衣服とか。生きていれば必ず常に必要になるようなもの(とそれに関連するもの)。

そういった商品・サービスを扱えば、お客さまにリピートしていただくことが「騙し」や「駆け引き」ではなく、ごく自然なことになりますからね。

そんなことを仕事にするのがいいのかなぁ~なんて思ったりしています。

メンタルが弱く考えすぎてしまうあなた、またはあなたの知人は、どういったことを仕事にされていますか?

9.完璧主義・白黒思考が少しマシになってきた|再開しようかな

私は白黒思考になりがちで「これが本当の意味でお客さまの幸せを第一に考えてやっていることなんだろうか?」って、いったん引っかかってしまったら、もうその仕事をするのが嫌になっちゃうタイプです。

元看護師の同級生も、「白衣の天使」のイメージに憧れて看護師になったけれど、途中でメンタルを病んでフリーターになったと言っていました。

看護の実際の現場はスピード重視で、患者さんを思いやっている暇なんてなく、冷たく割り切って作業をこなせる人が生き残る世界(彼女の体験談)。

患者さんを大切にできていないというモヤモヤ感から、看護師を続けるのが辛くなってしまったそうです。

こんな感じで、私も1回メンタルをやられてしまうと「もうこの業界にはいられない」となってしまうタイプ。

でも最近「リラクゼーションマッサージの仕事もなんだかんだ楽しかったし、お小遣い稼ぎもかねてまた少し働こうかな」と思えるようになりました。

世の中で、人もそうだし物事もそうですが、白か黒か100%なことなんてほとんどないんですよね。

それでも、そのグレーな部分をグレーなままにしておけるような柔軟な思考(?)寛容に受け入れる心(?)が少し育ってきたのが、ここ数年の成長かなと思います。

専門学校時代の仲間は、いわゆる「ありのままを受け入れる」が上手な人が多く、そばで見ていて勉強になりました。

ふつう、短所って直そうとしちゃうじゃないですか。

「私(誰々)の○○はいいところ、××は悪いところ、だから××を直してなくさなきゃ」って。

そうではなく「□□ちゃんって、そういうところあるからなぁ~♪」なんて言いつつ、長所も短所もひっくるめて【その人】だと認識している感じ。

「気に留めていない」というか。

そんな柔らかな受け止めかたを、少しはインストールできた気がします。おかげで、白黒思考が和らいだんじゃないかな。

ありがとう。同期のみんな。

10.まとめ|メンタル激弱な人におすすめなこと

私は「お客さまのことを第一に考えましょう」など、朝礼でポロッと言われたささいな一言をずっと考え続けてしまうタイプ。

「これが本当の意味でお客さまのためになっているのだろうか?」と一度立ち止まってしまったら、それが心に引っかかってメンタルを病みはじめます。

仕事を頑張るモチベーションを上げられなくなったり、最悪「もうこの業界にはいられない」と思ってしまうことも。

でも、私と同じタイプの方がいたら伝えたい。

そんなメンタルの弱さは「相手の立場に立って考える」ができるという長所の裏返しなのだと。

あなたは「根本的に相手のためにならないことを騙し騙しやる」という仕事に、精神的に疲弊していませんか?

だとしたら、仕事選びのポイントは以下の2つがあると私は考えています。

  1. 依存しても不自然でない商品・サービス、またはそれに関連するものにたずさわること(例:生きていれば必ず摂ることになる水・食べ物や、生きていれば必ず定期的にケアすることになる爪や髪など)。

  2. 相手のため100%を思ってやっても、仕事が成り立つように考えられた商品・サービス・仕組みにたずさわること(例:周囲から聞いた話だと、苫米地式コーチングがそうであるらしい・個人的にはKindle出版も◯)。

あるいは、「ありのままを受け入れる」「グレーな部分をグレーなままにしておいて気に留めない」強い心を育てることも、生きやすさを手に入れるためには有効だと思います。

さて、あなたはどう考えますか?

「こういう対策をしたよ」「この仕事なら納得してできたよ」「まさに今こういう仕事で悩んでるよ」などのお声があれば、ぜひコメント欄かXで教えてください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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