【HSP】繊細なこころは、孤独を求めている。
ぼくは、今、孤独を楽しんでいるし、好きこのんでひとりになっている。
ひとりがいい。心地がいいのだ。
ひとりの時はたいてい、本を読む。
ジャンルはいろいろ。
日に2.3冊。
読めば深く深く、自分に潜っていける感覚がある。
だれにも邪魔されず、自分の解釈に身をまかせ、誰になにを言われることもなく。感じるがままに本の世界の濃い部分に向けて、そのグラデーションを縫って泳いでいく。
時に深く潜っていく過程で、濃度の濃い何かがジュッと沁み、眉間に皺をよせることもある。
時になにごともなくただただ平凡にすぎていく時間に、えも知れぬ多幸感をおぼえ、ほほが緩むこともある。
そのどちらも、そしてそれ以外の感覚すべてを自分そのものとして、深く味わうことができる。
これは、ひとりじゃないとできないことだろう。
集団の中で生きてきた。
群れの中心付近にいた。
自分が動けば周りも少し動いた。
中心が変われば、ぼくは静かに離れた。
そして今、どっっっっっっと離れた。
友人、知人、家族からも。
なんの不安もない。今はそれでいい。
人生のある部分において、俗世のしがらみや人との交流から身を離すことは、通過儀礼のようなものではないだろうか。
ただ、大人になるためのそれ、ではない。
ありたい自分になるためのそれ、だ。
ひとりは、いい意味で逃げ場がない。
だから、ただただ耳をすませる。
ただただ漂う。
ただただ感じる。
そして、はたと、気づく。
気づくのだ。