一目惚れしたくば、本屋さん一択、という話。
先日、仕事も休みであったため、ふらっと立ち寄ったいつもの本屋。
人混みの中からタイプの女性を探すように、そしてそんな下心もさとられないようスカしながら歩いていると、目に飛び込んできたのがこの本、
「さみしい夜にはペンを持て」
まず惹き付けられたのは、その容姿。
真剣かわいい…
そう、一目惚れだ。
僕はわりと人生の中で、一目惚れというものに縁がある。容姿にしろ、性格にしろ、気になる部分を見いだすと、かなり極端にその人のことを観察してしまうのだ。見つめてしまうといっても過言ではない。
そして話し込んだり、距離がちかくなり身体的な接触があると、わりとすぐに好きになってしまう。
一言でいうなら、チョロいのである。
このチョロさは、中学生時代にルーツがあり、初恋がそんな感じだった。痛烈な一目惚れの刺激がいまだに僕を苦しめている。
だから僕は自分に対し、厳重な理性の檻をもうけて、お酒をひかえることにより、チョロい問題をクリアした。我ながら自分の理性のつよさには敬意を評したい。
おっと、話が逸れてしまった。なんの話しだったか。
そうだ、一目惚れした本についてだ。
「こんな絵がかけるようになったらな」
そんなナゾの嫉妬がわきあがるほど、その容姿の色彩やタッチ、そして世界観に目がはなせなくなった。
気づいたら手にとっていて、壊れたメリーゴーランドかのように見まわし続けた。
何回みても新鮮で澄んだ容姿に、ココロがおどる。
そして、視線を下にうつすと著者のらんには
「古賀史健 」の文字が。
人の死は2度ある。といいますが、一目惚れもか。
容姿にほれ、著者にほれ。大変に忙しい。
つぎの瞬間には時が消しとび、どうやって移動したかは覚えていないが店外の廊下に立っていて、ブックカバーをつけていないこの本を小脇にかかえていた。
表紙裏にレシートがはさまれていたため、会計は済ましている。良かった。
とまあ、これが、この本との出会いである。一目惚れっていつになってもいいなあ、と28歳にして思った。
中身までふれたいのだが、もはや容姿の魅力を語るだけで日が暮れてしまったので、こんな所で終わらせてもらいたい。
後日、中身についてふれようと思う。
溢れる想いを記憶をたどりながら書いていくのは、心が整理されていくようで、本当に気持ちがいい。
noteさん、ありがとう。
ではまた。
アディ押忍。
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