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愛とか恋とか

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そういう類のもの。
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香りを纏うきみとわたしのこと

床に転がっていたボディファンタジーのスプレーのこと、わたしはどう受け止めればいいかわからなかった。

「これなに?」

そう問えば、自分のものだということはわかっていたけれど。何とも言えない微妙なライン。男性が使わないこともない絶妙なボディスプレーだから、変に咎めるとめんどうなことになってしまう。そう思うと、何も言えなかった。何も言わなかった。

「落ちてるよ」

代わりに、そう言った。するときみ

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大切にするということ

大切にするということ

いつのまにか、自分ばかりが傷つけられていると思うようになっていた。傷つけられた分だけ、傷つけているというのに。

恋をするのが怖いのは、24時間365日、頭のなかがその人でいっぱいになってしまうから。仕事を大切にしたいわたしに、恋愛してるひまなんてない、って思ってしまう。

でも、結局のところそんなのいいわけで、わたしは傷つきたくないだけなのだ。人に裏切られるのも、人を裏切るのも、心は擦り減る。

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益々のご活躍をお祈り申し上げます

益々のご活躍をお祈り申し上げます

いくら祈ってもらったって、願ってもらったって、その先に幸せはない。
だって私が欲しいものは、ずっと変わってない。

「なんか大人になったね」って言われたけどそんなわけない。
当たり前に辛いし、泣きたいし、苦しい時だってある。

けど、甘えるわけにはいかないから。
1人でも強く生きていけるようにならなきゃいけないから。

「俺といても幸せになれないよ」
「上手くいくこと祈ってるよ」

就活のお祈りメ

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#平成最後の夏だった

#平成最後の夏だった

見覚えのないボディミスト。当たり前のように置いてあるクレンジング。買ってないのに増えていく、アイシャドウとファンデーション。

最初からわかっていた。
見ないようにすることが、一番幸せになれる方法だと思った。

この香りを纏ってあの人に抱きしめられながら、眠りにつく女の子がいる。信じたくもないのに、突きつけられる現実。

じゃあ全部上書きしちゃおうって、ソファーにも、ベッドにも、毎日のようにわたし

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それから

それから

モスバーガーを食べたのはあの日以来で
少しだけあの人のことを思い出した。

キスする前にハンバーガーを食べるなんて
ばかだよねって笑ってたあの人は
最後まで曖昧な言葉だけを紡いだ。

わたしはもう道に迷わないし
Googleマップにも惑わされない。

それでもまだ
あの人の体温とか肌触りとか
優しくあいされたことは
覚えていたいと思う。

愛しく思うのは、つみではない。
#エッセイ #コ

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新成人に祝杯を

新成人に祝杯を

運転なんてできなくてもいい。お酒だって飲めなくていい。何も知らなくていい。

幸せにしてあげたい。初めてそう思った。

本当に本当に本当に、大好きだった。心の底から好きだった。誰よりも好きだった。

私ならもっともっともっと、愛をあげるのに。そう思っても、あの人が選んだのは私じゃなかったのだ。

新成人に祝杯を。
これから大人になっていくきみへ。

何も知らないままでいてほしいけど、必ず知る時が来

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からっぽ

からっぽ

言葉を交わさないという行為が、ここまで露骨に中身のない関係性を生み出すとは思っていなかった。

余計なことは言わないし、めんどうなことはしない。取り決めた訳でもないのに、いつのまにかそういうことになっている。
これが暗黙の了解というやつか。
そう思うと、自然とため息が出た。

別に嫌なわけではないけど。1番怖いのは、いつのまにか私がそれを自然と受け入れるようになったことだ。
そんな関係を辞めたくて

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愛情と同情

愛情と同情

自転車の二人乗り
深夜のモスバーガー
Googleマップに惑わされて

渡された鍵
曖昧な言葉
増える電話の数と
減るメールの回数

あれは夢だったのか
うつつだったのか

やっぱりわからない
わからないよ

きみに言われたこと
感情が巡る

本当のことは
見えなくていい

好きだ

好きだ

この人のことがたまらなく好きだ。そう思った時に、素直に率直に伝えることができれば、どんなにいいだろう。

今は好きだと言ってはいけないとか、好きって言いすぎたら調子に乗らせるとか、そんなこと全くもって考えたくない。

好きな人には何度も好きだって言いたい。それはもう毎日のように。それが伝われば最高。好きを返してもらえればもっと最高。

それが出来ないからこうやってうだうだと悩む。言いたくても言えな

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夜間飛行

夜間飛行

地図を見ながら2人で自転車を走らせるのはひどく滑稽で、ある種の逃避行みたいだった。きみの背中を見ながら静かに泣いた。

抱きつくと、きみは中学生の時の友達の話をした。2人乗りをしていたら、恋人が後ろから抱きついてきたと、きみの友達は嬉しそうに話していたらしい。それを思い出したときみは言う。

それを話して、きみはどうしたかったんだろう。恋人にはしてくれないのに。

盲目

盲目

たとえば、昨日食べたプリンの味とか、そういうもの一つひとつを忘れたくないって思う。

人を好きになるっていうのは、きっとそういうことだ。

ありふれた日常のたった一コマをどうしても忘れたくなくて、瞬間を切り取る。記憶する。
そんな行為とともに、愛が積もる。

好きな人と同じものを食べて、美味しかったねって笑い合えることがどれほど幸せなことか。とっくにばれてる気持ちを押し殺しながら、「最近どうなの?

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千代田線

千代田線

虎ノ門で面接を受けて、霞ヶ関から千代田線に乗る。
上手くいかなくて落ち込んだ帰りには、明治神宮前で降りて、お気に入りのカフェでドリンクを飲んだ。
ああ、きょうも何もできなかった、って思いながら、また電車に乗り、代々木上原で降りる。
帰る場所があるというのは、ありがたいことだった。
相変わらずうまく生きれない自分に嫌気がさして、声に感情がないと正しくも苦しい指摘をされる。
それでもやっぱりわたしは、

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