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良質な採用体験が、良縁を結びつける

今日は嬉しかったので、予定外に更新を。

このところ、人材採用の支援先クライアントで採用体験(採用CX:Candidate Experience)の事例が生まれてきています。なかなか即効性がないだけに事例として出てきにくいのですが、ポリシーを持って、こだわってコツコツとやり続けることで生み出される成果。 

◯ ケース1
内定を辞退されたのだけど「応募して良かった。社員が本当に志を持って取り組んでいることがわかった。今後、お客さんとして利用してみたい」という感謝の言葉をもらったそう。

◯ ケース2
1年前くらいに内定辞退となった候補者が再度応募してきてくれて、当時の採用選考の中で聞いた話や印象が強く残っており、もう一度話をしたい、入社したいというメールが届いた。

これらは、長い目で見た良質な採用体験があってこそ。こういった積み上げができる会社は本当に強いし、短期の母集団形成視点だけでは、なかなかできることじゃないんですよね。

なぜなら、一つひとつの採用選考プロセスの中のタッチポイントを係るメンバーが共通認識を持ち、長い目で「お客さんになるかるかも」「自社を知ってもらう一つのタッチポイントとして、ファンになってもらおう」「今回は縁が無くて辞退されても、これからもつながろう」という採用時のスタンスは、採用という数だけをひたすら追いかける活動だけをやっていては生み出せないものだからです。

でも、このスタンスでやっている会社が、遠回りに見えて採用競争の中でも勝てるように思いますし、人材採用だけに留まらず居続けたいと思わせる、人を惹きつけるエンゲージメントやEX(従業員体験:Employee Experience)を生み出す時代な気はします。

ということで、とっても難易度が高いゆえ、私もめっちゃ嬉しいわけです。これまでの伴走支援の中で厳しい話をしつつも、マインドやスタンスを整え、地道にやってきてくれた支援先の担当者のみなさまの努力が、実際に採用体験者の声として返ってきて、本当に嬉しい出来事。変化とは一気に起こるものではなく、本当に地味な積み上げでしか起こらないものなので。

小手先の手段だけで「採用ブランディング」とか「採用マーケティング」とか、流行りやコストカットの意味合いで「リファラル」「アルムナイ」とかに手を出すことが多いですが、良質な体験が伴っていないものは、逆に危うさを感じてしまいます。採用ホームページとか、採用動画なんかも手段の一部で、あくまで一連の採用体験の一部でしかありませんよね。

今回の事例から、採用のタッチポイントという足元でちゃんと候補者と向き合っているか?を私自身も考えるキッカケになりました。目の前の候補者に対して向き合って採用体験を整えることさえやれば、一定の効果は上がるとも言えるわけで。(そういう意味では、余計なお金もかからない)

良質な採用体験が伴ってこその「採用ブランディング」「採用マーケティング」だよ。当たり前のことを、当たり前にやることが先であって、表面上だけで飾ったり、マーケ的なツールを使うことが目的なんかじゃなくてね!と心から叫びたいです。

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Keisuke Dojo|HR"共走"パートナー
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