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#10 【書評・感想】言葉にする習慣(さわらぎ寛子著)
1.はじめに
「うまく言葉にできない…」
「言いたいことが上手に表現できない…」
こんな悩みを持っていませんか?
わたしは自分の言いたいことがスラスラ出てくる人を見ると「弁が立つって、うらやましいな」と思ってしまいます。
しかし、しかしですよ…!
著者によれば、「日々のちょっとした心がけ」で、自然と言葉が出てくるというのです。
実際に読んでみて「これなら自分でもできそうだ」と、思わずニヤリ。
気になる方はぜひチェックしてくださいね。
本書は、明日香出版社様からご恵贈いただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。
2.本の概要
「言語化力」を身につける方法を解説している本です。
タイトルに「習慣」とあるとおり、具体的に日々の生活で何をすればよいかまで掘り下げて書かれているのが大きな特徴。
言語化に必要なプロセスの全体像をつかんだうえで、次の行動に落とし込みやすくなっています。
3.学びのポイント
本書を読んで学んだポイントは、以下の3つです。
1.「伝え方」の前に「伝えたいこと」が必要
2.頭の中にある言葉をとにかく出す
3.はじめは「ヤバい」でいい
1.「伝え方」の前に「伝えたいこと」が必要
最重要ポイントです。
著者もズバリ、以下の説明をしています。
必要なのは、カッコいい言葉を並べることではなく、どんな視点で、何を言うかを考えることです。
言語化には、以下の2ステップがあります。
①「自分が何を言いたいか」を言葉にする
②「相手に伝わる言葉」にする
ついつい1つ目のステップを飛ばして、テクニックに走ってしまっている部分があったので反省しました…。
では「自分が何を言いたいか」(伝えたいこと)は、どのように生み出せばよいのでしょうか?
2.頭の中にある言葉をとにかく出す
本書では「メモ」と表現されていますが、とにかく言葉を出していくことで、自分の思いを言語化しやすくなります。
ポイントは以下の3つ。
①観察する
②何でも口に出す
③感覚や感情に敏感になる
とくに参考になったのが、目に見えるものを実況中継する方法。
満員電車でも良いし、散歩しているときでもOKです。
日常生活の中でも取り入れやすく、無理なく基礎練習を積めると感じました。
ちなみにやり方は、音声入力でもメモ帳に書く方法でも何でも良いとか。
自分に合ったやり方で練習していきましょう。
3.はじめは「ヤバい」でいい
STEP2「相手に伝わる言葉にする」で、わたしの心をつかんで離さなかったポイントです。
一見すると「何がどうヤバいの?」と突っ込まれそうですが、著者によれば全然OKとのこと。
何も感じないのではなく、自分はここに心が動かされた、と気づいているからです。
自分の感情には、何が含まれているのか?
以下の2つを問いかけて、深堀りしていけば自然と明らかになります。
✓ どこが一番?
✓ なぜ、そう感じたのか?
きっと、自身の価値観や経験が浮かび上がってくるはず。
オリジナリティーが生まれ、伝わり方も3割増・5割増になるはずです。
4.本書の推しポイント
本書の推しポイントは、以下の2つです。
1.ムリせず「言語化脳」を鍛えられる
2.Audibleの聴き放題対象本である
1.ムリせず「言語化脳」を鍛えられる
タイトルに「習慣」とあることからも分かるように、日常生活でどのように行動していけば良いのかが学べるつくりになっています。
先に述べた「実況中継」の他にも、無理なく取り入れやすいTipsがたくさん詰まっています。
✓ 周りをよく観察する
✓ 心のつぶやきを、すべて声に出してみる
✓ 思いをたどる日記を付ける
理論的に小難しく語られるより、実践を通じて言語化力をアップしたい方にオススメです。
2.Audibleの聴き放題対象本である
本書はAmazonのオーディオブック「Audible(オーディブル)」で聴き放題対象本になっています。
なかなか読書する時間が無い方でも、ライフスタイルを変えることなくインプットできますよ。
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5.まとめ
「自分の言葉が、自然と出てくる。」
帯に書かれているひとことに興味津々だったのですが、本書を読んでストンと腹落ちしました。
大切なのは日常生活のなかで、思い・考えをドンドン吐き出していくこと。
伝えたいことを吐き出してまとめる前段階があるからこそ、借り物ではないオリジナルな表現ができると気づけました。
「言語化力」は、読み書きや話すときに必要スキルであり、シーンも選ばない超・重要スキル。
毎日のくらしのなかで、「習慣」「実践」を通じて伸ばしてみませんか?
アウトプットの質もバク上げできる本書、ぜひチェックしてください。
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