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短編小説「夢の中」

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2019年11月の記事一覧

【夢への執着駅】現実逃避駅からの乗り換え ❹

行きつく先は、どこだろう。
終点は、なんためにあるのだろう。
現実逃避駅にいては、なにも生まれないが
夢への終着駅へ行ったとしてもなにも始まらない。
けれどはじまりはおわりだ。
わたしは未来の駅へと向かうため、
まず「夢への終着駅」で降りようと決めた。

夢への執着駅を降りるとそこには、私がこれまでに見た夢の中の世界が広がっていた。

✳︎✳︎

当時、思いを寄せていた人の夢を見た。
その人は

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【夢への執着駅】現実逃避駅からの乗り換え ❸

行きつく先は、どこだろう。
終点は、なんためにあるのだろう。
現実逃避駅にいては、なにも生まれないが
夢への終着駅へ行ったとしてもなにも始まらない。
けれどはじまりはおわりだ。
わたしは未来の駅へと向かうため、
まず「夢への終着駅」で降りようと決めた。

夢への執着駅を降りるとそこには、私がこれまでに見た夢の中の世界が広がっていた。

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夏の暑い日、私は和室に沢山の布団が敷いてある広い

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【夢への執着駅】現実逃避駅からの乗り換え ❷

行きつく先は、どこだろう。
終点は、なんためにあるのだろう。
現実逃避駅にいては、なにも生まれないが
夢への終着駅へ行ったとしてもなにも始まらない。
けれどはじまりはおわりだ。
わたしは未来の駅へと向かうため、
まず「夢への終着駅」で降りようと決めた。

夢への執着駅を降りるとそこには、私がこれまでに見た夢の中の世界が広がっていた。

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夜のデパートの中は慌しい。

夜のデパートは

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【夢への執着駅】現実逃避駅からの乗り換え ❶

 
行きつく先は、どこだろう。
終点は、なんためにあるのだろう。
現実逃避駅にいては、なにも生まれないが
夢への終着駅へ行ったとしてもなにも始まらない。
けれどはじまりはおわりだ。
わたしは未来の駅へと向かうため、
まず「夢への終着駅」で降りようと決めた。

夢への執着駅を降りるとそこには、私がこれまでに見た夢の中の世界が広がっていた。

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雨の降る寒い日に、私はこんな光景をみた。

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海と私と詩の朗読コンテスト

少し前に、こんな夢をみた。
夢の中で、即興詩の朗読コンテストに出場していた。
私はどうやら詩人の卵みたいな、ある程度の才能が認められている者として出場をしていて、周りから期待されているという設定だった。

そしていよいよ出番がきた。
私はゆっくりと詩の世界にひたりながら、得意げになって詩を朗読した。気持ちがいい。
私ひとりが今、この瞬間を支配しているかのようで、胸の鼓動が鳴り響くのを感じるのであ

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