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塚田淳彦
2023年3月16日 10:58
二十歳に名前が変わり「成人」となるこの国の唐突な夜異臭放つ白衣を着てオーケストラの練習するみな同じ白衣マイナンバーカード申し込み期限迫るとは誰の事かと思いしや我も該当ひとりは最終バスひとりはⅠ台前にのるその程度の優しさは最後に残る遠山の雪眺めつつ共通の予感を言葉にできず1時間過ぎぬ時計は現在で針だけ8時間後に移動させ変わらぬ自分を確認す朝、会社で「うぃーす」と言われて健康な
2023年3月15日 18:59
ひとつ読むふたつ読む詩集は限りなくある落ちてきた天使は来た道をたどって天に帰るそこを曲がってうすっぺらな世界と言いたくてマップを印刷したら複雑な世界が見えてしまった無味乾燥な世界に干からびた言葉と歪んだ世界がスマートフォンに転がっていた半歩進んだ世界を見たくて一歩を踏み出す一歩進んだときの景色が見たくてドアを開けるドアを開けたら僕の後ろ姿が見えた振動が同時並行に流れて景
2023年3月12日 16:51
心積もりはしていたつもりなのに「いつか」は「突然」やってくる伝統の春祭り700年間私を見続けて頂き感謝します空飛ぶ天狗にも春雨に濡れているあなた20%の降水確率で傘を持つのに降水確率80%では傘を持たないと決めた人生なので濡れてばかり最後の2時間は「どうぶつの森」に没我いついなくなったの心の中からサヨナラの時間は角砂糖午後のコーヒーに揉まれながら消えていくサヨナラは一日の終
2023年3月11日 21:19
バトンを落とすという終わり方もひとつだ三段跳び走者空中を3回走り着地する今日は登坂に見える100m走予選2組「今こそチャンスです!」だから今こそ、チャンスだ私の言葉が不足気味なのは偏食だからだと思うことにした「ただいま」と「おかえり」の選択が分からなくなったのも二人だから時計をつけないことがポリシーだとしても遅刻の理由にならないと思う #自由律俳句 #俳句 #短歌 #詩
2023年3月11日 18:13
サザンの音符の1音にいつつ以上の桑田さんに驚愕遠くにヨットが夕日に消えて一番星が見るところまで二人は遠かったそめいよしのという柔らかさにもたれかかるあなた「最寄り駅から10分の夢」が有ります不動産「中途半端通り」は「銀座通り」でもなく「駅前通り」でもない「中途半端通り」月光の軽さで人は舞い上げられ踊りに出る毎夜毎夜園芸家になって現れて枯れたカポックを生き返らせて帰っていく人
2023年3月11日 10:03
想いをはせるとは自分を忘れることと気づく強い目で仕事の矛盾をついてくる新人おり20年前の自分を思い出すアブラゼミ鳴く季節に仕事先に出るということはハンカチ3枚は必要シューズ履きドアを開ければ昨日までの事ドアの外真新しいスーツに着替えて通勤電車に慣れるころ時間の拘束に気づかされる貴重な文字の時は鉛筆で書くと君が残した文字は永久保存ここから再スタートする地点とアプリを開いて印を
2023年3月10日 08:53
人が見る四月の春と我が見る四月の春と未来の違い赤ん坊のように数歩しか歩けないけれど行ける場所が一か所だけある街という字は偽りでそこには誰もいなかった本当の心を持った人が行き詰まりってこうなんだと思う仕事に出会う金曜日の夜たちどころに気持ちが変わる人なんだと雨降りに思うそこにいるからと言って心は彷徨っている行き場の無い沈黙 #自由律俳句 #俳句 #詩 #短歌 #一行詩
2023年3月9日 19:28
情熱の行き先を尋ねる相手は自分と思えど僕も知らない情熱の行き先職場にいるだけで仕事と言えず仕事をしていても職場とは言えないリモート残像だけ見つめても実像は見当たらず風に揺れるカーテンのよう清濁を合わせてみたけれど濁だけで溢れて清まで届かない朝の太陽は夕日になる頃光の種類を変え人はみな優しくなる海の家に生まれ海に育ち潮の香りを胸に留めてる男なり涼風を心の糧に生きている嵐は沖に
2023年3月7日 20:50
・研修は絶対におしゃべりを止めない新人と絶対に止めさせたい原人の戦い・「中堅社員研修」は「手練手管」の強者ぞろい僕もそのひとり・研修の成果を何で測定するのか測定できるのかいつものしがらみ・講師に怒り椅子を蹴って出ていった「中堅社員」は戻らなかった研修と会社に・明確な手応え無いままの20年に2000人が研修を巣立つ・研修の目的を素早く見つけひとりで解決した社員は転職したよ・「
2023年3月7日 17:40
・目標管理という不思議な査定方法で私の目標は管理されていた自分に・数字の羅列に「品質」を求め私の年捧の品質はでデーターに眠る・転職ごとに変わる給与システムに日本の煩雑なシステムが潜んでいる・新入社員は一重二重と重ねられたシステムにいつ慣れるのだろう・「貢献度」だけは自分ではなく他者への貢献が当然という単純さ・年度で考える癖が消えてより自然になる定年後・化石のように「あなたは
2023年3月7日 08:32
夢でもいいから夢がかなったら素敵だと思う現実に打ちのめされる軸足がぶれてると言われてそっと喜ぶローリングストーンズ空から見る夢夢から見る空に向かう旅は螺旋階段怒涛が迫り本音を早く言わないと身にならぬとばかりに剣のごときつらら8本が朝日に光る北国の旅館は除雪の山を降りる楽器に触れると音が聞こえる午後に紅茶を飲む4月花のように部屋に楽器を飾りたい最初はビオラと決めている
2023年3月6日 18:30
何事も最後の3日間が無いと完成しないという君は新入社員変化無き変化がたたずんでいる部屋は変化せず路地猫だったかつての私の首に鈴を付けたのは誰?三角と四角とCDで仲間外れはどれでしょうという残酷な問題突然現れるのは梅の花と彼岸花と土産を持った同級生「中堅社員」という意味不明のクラスに入り顔ぶれ見て納得する #自由律俳句 #俳句 #詩 #短歌 #一行詩
2023年3月6日 14:47
居残りの勉強せよの親心社会に出ると必須アイテムこの街の観光目玉の科学館永久機関ありませんの文字鉛筆で書いておけばよかったこの名前消しゴムで消せたのにこれまでに失くしたものは未練なくサヨナラさえも言わないつもり花見ると季節は巡り歯車の動きは確かで正しく回る振り返る時も場所も分からないネジ式時計は自分で回す歯車がまわり始めてきたけれどできることなら逆回転させたい『ほおずき』
2023年3月5日 18:21
何もしなくていいので簡単だと言われたサボテンの汚名を返上できる吾園芸ショップの花の園に『たい肥』を買いに来たが『液体肥料』を勧められる臭いもしない虫もこない液体肥料と何もしない何もこない吾の春今年こそチューリップと思ったら球根は去年のうちに埋めなさいという無慈悲サボテンはサボテンの針をもっと自慢していいと思う #自由律俳句 #俳句 #詩 #短歌 #一行詩