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明日には笑えるように【終わらない歌】
前回紹介しました
宮下奈都「よろこびの歌」
その3年後を描いた
続編の「終わらない歌」を紹介します。
女子校の仲間たち20歳になりました。
玲は音楽大学の声楽科に進むが、
自分の歌に価値を見出せない。
千夏はミュージカル女優を目指すが、
オーディションに落ち続ける。
早希は、肩を壊して、ソフトボール選手を断念。
体育大学でスポーツ指導者を目指す。
佳子は、想いを寄せていた高校教師に失恋。
あやは、生まれ故郷東京を離れ、
福井県で就職。
それぞれが自分なりの苦悩や迷いを抱えてる。
前作同様、1編ずつ少女たちが語る連作短編集。
この青春群像劇に音楽が深く深く絡まります。
🔹ザ・ブルーハーツ「終わらない歌」
歌詞どおり、
世の中が冷たく感じられ、
「もうだめだ」
「一人ぼっちだ」と
絶望している少女たち
でもちょっとしたきっかけや気づきで
また笑って明日を迎えられるようになる。
どん底から浮上してくる強さに
前作以上に泣かされました。
🔹ザ・ハイロウズ「バームクーヘン」
空を飛ぶ鳥はかっこいいけど、
それは空を飛ぶに適した形をしているから。
私たちは、地上をダラダラ歩く形なんだ。
でも、ひらめきや勇気で
夢を叶える力を持っているんだよという歌詞です。
自分の進むべき道。
がわからなくなってしまう。
自分には自分に適した生きかたがあるのに、
気づかないで、
上を見て羨ましがり、自分に絶望しているんですよね。
それぞれの少女たちが
自分の道を見つける。
自分の素晴らしさに気づく。
そこが嬉しい!!
🔹甲本ヒロト「||(人)」
どん底から浮上するきっかけとなるのも
自分の価値や素晴らしさに気づくきっかけを
くれるのも
「人」
身近にいる人たちなんですよね。
人は一人では生きられない。
でも人と人は、
助け合うけど 寄りかかるな
誰かを杖に立ち上がるな
彼女たちの支え合う温かさと
だけど寄りかからず自分の足で立つ、
凛とした強さに
胸打たれます。
人という字は支え合ってるけど、
人は直立の平行線。
寄りかかるな、杖にするな。
と、「||」という字なのです。
甲本さん、天才!!
自分の足で立ち、自分の力で希望や夢を掴む。
少女たちの青春。もっともっと読みたい。
続きはもう無いのかな。
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