著…木村敬一『闇を泳ぐ 全盲スイマー、自分を超えて世界に挑む。』
2021年に開催された東京パラリンピックで競泳の金メダリストとなった木村敬一さんの自伝本。
練習のこと、競技のこと、メダルのこと、友人や家族のこと。
どのエピソードも飾らず、ありのままの自分の人生を素直に綴った印象があり、著者の人柄が伝わってきます。
中でも、「深夜の大脱走」のエピソードが面白いです。
夜中に友達と一緒に寮を抜け出して、コーラを手に入れたり、学校へ潜入してみたり、ラーメン屋に行ってみたり。
宿泊先のあてもないのに友達と旅行へ出かけた時の話も、行き当たりばったりな勢いが若さを感じさせます。
いいなあ。
青春っていいなあ。
何だか『スタンド・バイ・ミー』みたい。
大学受験の時も、受験勉強が全然仕上がっていないのに、「僕には伸びしろしかない」とむしろ前向きに楽しんだそう。
こういう、失敗を恐れずまずは何にでもトライしてみる感覚が根底にあったからこそ、今日の著者がいるのかもしれませんね。
不眠や吐き癖などで悩んだことがあるようですが…、基本的にはとてもタフな方なんだろうなと思います。
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