著…神田桂一、菊池良『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』
古今東西の作家、ミュージシャン、俳人、歌人、詩人、YouTuber、ジャーナリストたちがもし『カップ焼きそばの作り方』をテーマに文章を書いたらこんなことを書くかもしれない! と想像を膨らませる本。
なんて豊かな想像力。
ワクワクしながら読めます。
どの作品も、その人物が使いそうな文体をよく掴んでいるなと驚かされます。
淡々としていたり、体よりも心の中の描写が多かったりと、人それぞれ特徴がありますよね。
例えば太宰治先生の場合、ただカップ焼きそばを作るだけなのにやたら悲観的…。
コナン・ドイル先生の場合、シャーロック・ホームズが調味料の減り方にまで注目しながら捜査を始めます。
松本清張先生の場合、料亭が出てきます。
わたしは特に江戸川乱歩先生をイメージした作品がお気に入り。
焼きそばや青のりの匂いというよりも、怪奇の香りがいたします!
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