著…雨宮ゆか『花ごよみ365日　季節を呼び込む身近な草花の生け方、愉しみ方』

　静かで優しい。

　いつの間にか傍らにいて、人の心をそっと癒してくれる。

　そんな清々しい生け花作品をまとめた写真集です。

　陽の光の当たり方もとても綺麗。

花ごよみ 365日: 季節を呼び込む身近な草花の生け方、愉しみ方

　この本には、1月1日から12月31日まで、その日その日に合わせた作品が載っています。

　庭先で自然に咲いていそうな草花を通して、季節のかすかな移ろいを感じられます。

　また、「今日や、自分と友人の誕生日はどんなお花をどう生けるのがおすすめなんだろう？」とページを捲っていくのも楽しいです。

　わたしがこの本の中で特に好きなのは、虫喰いや枯れた部分も生かしているところ。

　傷んだところを切り捨てるのではなく、ありのままの美しさとして昇華している感じが好きです。

　それに食器といった身近なものを合わせているのも、さりげなくて素敵。

　どんなインテリアの家に飾ってもよく馴染みそう。

　〈こういう方におすすめ〉
　日常に寄り添ってくれるような生け花作品が好きな方。

　〈読書所要時間の目安〉
　1時間前後くらい。