著…更科功『若い読者に贈る美しい生物学講義 感動する生命のはなし』

 「生物の体の多くの部分は、いつも入れ替わっている。だから、私たちの体も、十年も経てば、かなりの部分は入れ替わってしまう。十年前のあなたは、もういない。今のあなたのほとんどの部分は、新しい材料でできているのだ。それなのに、あなたはあなたのままである。全体の形もあまり変わらない。何だか生物って不思議なものだ」

(P71から引用)

 まるで「テセウスの船」を彷彿とさせる話ですよね。

 細胞がどんどん入れ替わっていくのに、果たして「自分」は本当に「自分」のままなのか?

 そもそも「自分」とは何なのか?

 考え始めると止まらなくなるテーマ。

 大きな謎ですよね。

 子どもの頃から現在にかけての記憶や感情は残っているから、そういった意味ではおそらく「自分」は今でも「自分」のままなのでしょうが、記憶や感情を当時のままの状態で維持しているわけではありませんし…。

 では「自分」とは一体?

 もしかしたら、500年ほど前にレオナルド・ダ・ヴィンチが「地球は生物か、生物に限りなく近いものではないか?」と考えたのが実は正しいのかも?

 本当は「地球」も「人間」も他の生物たちも、現代で考えられているような「常識」とは全く違う真実を持っているのかも…!?

 ちょっぴり怖いけれど、いつか真実を知ることが出来るなら知りたいです。

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