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Photo by
mitsuki_haruta
著…エドワード・ゴーリー 訳…柴田元幸『うろんな客』
不思議なリズムの訳文が「うろんな客」の正体と絶妙にマッチ。
奇妙なイラストの魅力と相まって、人を惹きつける絵本です。
なお、「うろん」とは、「正体がわからない」という意味。
※注意
以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。
この絵本のストーリーは以下のようなもの。
ある家に突然「うろんな客」がやってきます。
「うろんな客」はその家の家族とは違う姿をしていて、言葉も通じません。
家族があれこれ話しかけても「うろんな客」は何も答えず、壁に鼻をつけたまま直立不動。
意思疎通も出来ません。
「うろんな客」のせいで家の中は引っかき回されます。
本のページをごっそり破り取られたり。
不機嫌な様子でお風呂のタオルを全部隠されたり。
懐中時計を池に投げ入れられたり…。
しかし、家族は「うろんな客」を家から追い出そうとはしませんでした。
続きが気になる方は是非読んでみてください。
なぜ家族は「うろんな客」を追い出さなかったのか?
訳者は、この絵本の巻末で1つの答えを書いています。
わたしは別の答えを考えていたのですが、その1つの答えを読んで、なるほど! と思いました。
〈こういう方におすすめ〉
エドワード・ゴーリーの不思議で奇妙な世界を楽しみたい方。
〈読書所要時間の目安〉
30分くらい。
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