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著…杉全美帆子『イラストで読む奇想の画家たち』
こんばんは。
怖いながらもどこかユーモラスな味わいもある絵が好きな方におすすめの本をご紹介します。
ジョットの『審判』に描かれている悪魔を「罪人をモリモリ食べてモリモリ下から出す」と評すなど、独特の言語センスが面白いです。
デューラー、カラヴァッジョ、ゴヤ、ブレイク、ルドン、ルソーといった画家たちの人物像についての考察もユニーク。
著者曰く、
デューラーは「美術史上屈指のハンサム(本人自覚あり)」「日々の出費に超細かい」「衣装道楽」
カラヴァッジョは「超喧嘩早い」「数週間、仕事をしたら、数ヶ月武装してほっつき歩く」「すごい犯罪歴」
ゴヤは「おでこで釘が打ち込めると言われたほどの石頭」「ものすごい上昇志向」「指を描くのが大の苦手」
ブレイクは「短気でとっつきにくそうだが、根はとても優しい」「機嫌が良いと子守唄を唄う」「強い容姿コンプレックス」
ルドンは「世の中が光を追い求める印象派全盛時代にあってもひたすら黒の世界を追求」「50代に入って、黒から一転、色彩の世界を開花させる」
ルソーは「現実と夢がごっちゃになる」「たまに別人格わルソーが出てくる」「常に誰かに恋してないといられない」
こうして面白おかしく画家の人生を紹介してこの本の読者の興味を惹きつけながら、細かな描写の見どころや、時代背景などを紹介してくれるので、スッと頭に入ります。
この本の巻末に「あなたは誰タイプ?」というチャートがあったのでわたしもやってみたら、わたしは「カリスマポエマー ブレイク」タイプでした。
ブレイクに親近感がわいてきます。
また、ルドンの描いた『笑う蜘蛛』が、Netflixのドラマ『サンタクラリータ・ダイエット』に登場するタマアシくんそっくりであることに、わたしは非常に驚きました…。
『サンタクラリータ・ダイエット』の作り手が『笑う蜘蛛』を参考にしたのか?
はたまた偶然似ているだけなのか?
謎…。
タマアシくん、君のお父さんはルドンなの?
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