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著…安藤俊介『タイプ別 怒れない私のためのきちんと怒る練習帳』
怒りは、人間としてごく当たり前の感情の一つ。
しかし、嫌なことがあっても、他者と喧嘩になるのを恐れて、黙って我慢しがちな方もいると思いますよね。
時には、自分や周りの人を守るために怒る必要がある場面であっても…。
これは、怒りの感情をうまく表せないことによって損をしてしまっている方におすすめの本。
自分がどんな状況でモヤモヤしやすいのかという特性を分析しつつ、上手に怒りと向き合うためのアイディアが載っています。
⭐️Kindle版
⭐️単行本版
●人と比べられた時
●否定された時
●決めつけられた時
といったシチュエーションや対処案が載っています。
どのケースについても、必ずしも他者に対して怒りを露わにするわけではありません。
自分の心の中にある複雑な感情と自分がどう向き合うか、というヒントも貰えます。
わたしは特に『マウントをとられたら』という項目の著者の考え方が好きです。
マウンティングとは、そもそもは猿などの霊長類が相手に馬乗りになって自分の優位を示す行為のことで、そこから転じて自分が相手よりもも優位であること、上であることを示す態度や行為のことです。つまり、マウンティングする人は猿と同じことをして、自分が優位であることを示そうとしているにすぎません。あなたは猿ではありませんから、猿のマウンティングに反応する必要はないのです。
かっこいい!
相手には絶対言えませんが、わたしもこういう割り切った考え方を身につけたいです。
また、著者は『クソリプされたら』という項目で、
クソリプは「自分の庭に勝手に入ってきてゴミを捨てるようなもの」だと言われます。気持ちはわかりますが、庭には雑草が生えるものです。生えた雑草は、ただ引っこ抜いていけばいいのです。
と書いています。
こういう考え方も潔くて良いですね。
「なんでこんなリプをされたんだろう…。わたしのどこが悪かったんだろう…」とメソメソするよりは、「庭には雑草が生えるものだ」と思ってエイヤッと引っこ抜くか、或いは「雑草をも愛でてやるぜ」と受け入れるくらいの度量が欲しいです。
〈こういう方におすすめ〉
おとなしく、他者からいいように利用されがちな方。
嫌なことがあってもつい我慢してストレスをためがちな方。
〈読書所要時間の目安〉
2時間〜2時間半くらい。
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