うち明ければココロは軽し。【ゴミ屋敷からのSOS】#5
父の病院に差し入れを届けて、ゴミ屋敷を片づける。そんな日々が続いた。その頃、わたしの頭を悩ませていたのは、父が入院したことを姉に告げるか、だった。遠方に住んでいるから、なるべくなら心配を掛けたくない。いや、本当に伝えたかったのは、ゴミ屋敷の惨状だ。
電話でSOSを出して、姉には週末に来てもらうことにした。そうでもしなければ、わたしもゴミ屋敷の藻屑となって、真っ暗な海の底に沈んでしまいそうだった。
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週末、姉も巻き込んでゴミ屋敷の片づけが始まった。
床に広がっ