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うつ病日記 |休職・経過
わたしは今年の1月に抑うつ状態(軽度のうつ病)と睡眠障害の診断をされました。
幸い、順調に回復しているので、
発症から現在に至るまでについて記録することにしました。
休職中の過ごし方
実は正直なところ、休職してから1ヶ月間ほどの記憶があまりありません。
ただ、『わたしがわたしではなくなった』という感覚だったこと、無気力感と涙が溢れてばかりだったことだけ、ぼんやりと覚えています。
発症直後の自分の状態を知りたくて、最近になって日記帳を見返してみましたが、空白がたくさんありました。というか、ほとんどが空白でした。
5年前からの毎日の習慣だった日記を書くこともできなくなっていたのです。
当時は書くことができていなかったことを、今になって気づきました。
日記に書いてあるはずだった日常は、どのようなものだったのでしょうか。
わたしはどのような状態で、何を思って、何を感じて過ごしていたのでしょうか。
わたしの人生の空白の1ヶ月間です。
きっと発症直後の1ヶ月間は、ただ、ボ〜ッとしていたり、涙を流したり、慣れない睡眠薬の影響で眠り続けたり、そんな日々を送っていたのだと思います。
習慣を忘れてしまうほど、気力もなく、大変だったのだと思います。
そして、習慣を忘れていたことに気づくことができないほど、わたしにとっては辛い時期で、今でも記憶を抑圧しているのだと考えられます。
幸い、わたしは希死念慮はなかったので、今を生きることができています。
休職中、状態が落ち着いている時に何度か職場に行き、上司と今後のことについてお話をしていました。
もちろん、まずはしっかりと休むことが前提でした。
復職できた場合のわたしの選択肢は、以下でした。
① 病棟に戻る(夜勤なしの日勤のみ)
② 外来に異動する
しかし、なかなか腑に落ちませんでした。
発症して間もないこともあり、復職するという想像もできなかったのだと思います。
また、『復職したい』ではなく、『少しでも早く復職しなければいけない』と感じていたような気がします。
職場の環境や人、業務もとても好きだけれど、モヤモヤした気持ちが続きました。
頭の中でぐるぐると、たくさん葛藤していました。
そこで一旦、復職することは隅において、
『今のわたしには何が必要なのか』ということを考えるようにしました。
心身の状態が回復するまで、そして『復職したい』と思えるようになるまで、
『自分のために休む』ことが必要だという結論に至りました。
それに伴って、わたしの選択肢は以下になりました。
① 退職する→同棲のために引っ越すor 実家に戻る
② いつ回復するか分からない状態で、休職を継続する
正直なところ、かなりの人生の岐路に立っていました。
たくさん悩んでいましたが、
ふと、わたしは、彼の住む岐阜県に行こうと思い立ちました。
元々少しずつ同棲のお話をしていたこと、彼と居ると安心できること、岐阜県が好きなこと、同棲した方が金銭的にもゆとりがあること(一人暮らしのお家は家賃がお高めだったので…)などの理由もありました。
彼や家族のおかげもあり、スムーズに岐阜での生活を始めることができました。
休職中は、たくさん悩んで決断して、自分と向き合った大切な期間でした。
生活する上で、『自分が大切にしたいことは何か』を改めてよく考えることができました。
休職中は、夜勤勤務で乱れていた生活を規則正しい生活に少しずつ戻すことを目標としました。
・朝起きたら朝日を浴びて、夜に寝る
・決まった時間に食事を摂る
・湯船に浸かる
・睡眠の質を上げるために、寝る前はデジタルデトックスをする(読書や日記を書いて過ごす)
・適度に外出する(食材の買い出しを歩いて行くなど、運動も兼ねて)
・自分のためになるお勉強をする(休職中に腸育コンシェルジュ・オーガニックコンサルタントの資格を取りました)
・何もしたくない日は、とことん何もしない
始めは慣れない睡眠薬との闘いもありましたが、徐々に生活が整ってきました。
規則正しい生活を送るにつれて、うつ病の症状も落ち着いてきたと感じます。
つくづくわたしは、夜勤が身体に合っていなかったのだと実感しました。
わたしの経験から、日々、自分の心身に耳を傾けながら過ごし、自律神経を整えることを意識した生活をおすすめします。
看護職から離れることに
大好きな看護師のお仕事と職場から離れることに決めました。
わたしは今まで、自分の素直な気持ちに直感で動いて生きてきました。
そのおかげなのか、幸い、周りの人に恵まれてきました。
今が自分のために休む時期で、自然豊かなのんびりとした町で新しい生活を送る(気分転換にも)というタイミングだと感じたので、後悔はしていません。
しかし、今でも職場の方や患者さまとの関わりは恋しくなります。
職場に退職することを伝えると、「無理だけはしないでね」「ゆっくり休んでね」「あなたの決めたことだから、応援するよ」「寂しいけど、あなたなら大丈夫」「何かあったら、いつでも帰ってきてね」など温かい言葉をたくさんいただきました。
本当に心から優しく、楽しい方々とお仕事ができて幸せでした。
最近は会うことができていませんが、元気にしているかなとよく職場の方々を思い出します。
25歳でうつ病を発症したわたしの気持ちや新しい生活、大好きなお仕事から離れることについて、綴っていますので、良かったら覗いてくださいね。
うつ病の経過
通院はまず、週に1回から始まりました。
主治医が親身になってお話を聴いてくださり、少しずつ自分の特性を知ることもできました。
通院の度にお薬の調整を行いました。
ちなみにわたしは、どのお薬も眠気の副作用が出やすかったので、眠気との闘いが大変でした。
薬剤師さん曰く、あまり出ることのないような吃逆の副作用も出てしまいました。( 吃逆の副作用は、何気に辛かったです…)
また、抗うつ薬で体重の増加もあり、副作用の少ないお薬に変更してもらったりと、お薬の調整がたくさん必要でした。
今まで看護師として勤務してきましたが、恥ずかしながら、人によってお薬の相性(効果や副作用)がこんなにもあるなんて知らず、実際に体験してとても勉強になりました。
うつ病と睡眠障害を発症してから今まで、症状にたくさん波もありました。
始めの頃は、症状が重めの日は「今日は辛い日か…嫌だな…」と思って、より一層気分が沈んでいました。
しかし、今では、少しずつ自分の心身に耳を傾けることができるようになり、症状が重めの日は『今日はゆっくりお休みが必要な日なのね〜存分に自分を甘やかしてあげよう』なんて思いながら、過ごしています。笑
自分の気持ち次第で、今日をどう過ごせるかは変えることができます。
そして現在は、症状も安定しているため、約1ヶ月に1回受診しています。
お薬については、まだお付き合いは必要ですが、自己調整可能な状態にまで回復してきました。
ちなみに、岐阜県に引っ越した今でも、一人暮らしをしていたお家から近いクリニックにずっと通院しています。何かあった時にすぐに行くことができないのは難点ですが、主治医がとても良い方なので、なかなか、かかりつけを替えることができません。笑
通院の度に「いつも遠くからありがとうございます」と主治医がおっしゃってくださいます。そして「近くのクリニックはどう?探してみました?ここを選んでくれてとても嬉しいけど、遠いし…僕のところでいいの?」と逆に心配もかけてしまっています…汗
精神科は主治医との相性も大切なので、なかなか難しいところですね。
もし、岐阜県で優しくて親身になってくださる精神科医の先生を知っている方がいましたら、教えてくださると嬉しいです。
睡眠障害の経過
わたしの睡眠障害の主な症状は、以下のものでした。
・入眠困難
・中途覚醒
・早朝覚醒
・熟眠障害
まずは、入眠できるようにということで睡眠導入剤を使用しました。
初めての睡眠薬でしたので、内服した直後にふらつきが出たり、はたまた眠気が強すぎて日中の覚醒ができず、睡眠周期が狂ってしまったりと、睡眠薬の調整がかなり大変でした。
始めは1回/週の受診でしたので、主治医と相談して、毎回お薬の調整をしてきました。自分に合う薬・合わない薬が分かってきて、眠りにつくことはできるようになりました。
入眠困難は解決したものの、次は中途覚醒と熟眠障害が悪化してきました。
これらがなかなかの長丁場で大変でした…
睡眠薬には依存性のある種類があるので、依存性にも考慮が必要です。飲み合わせを考えたりと、主治医とたくさん話し合って、お薬の調整をしてきました。
最近になってようやく、質の良い睡眠をとれるようになりました。
眠れることは、本当に幸せだと実感しています。
睡眠について、綴っていますので、良かったら覗いてくださいね。
周りの人に恵まれた
休職中でも定期的に上司が連絡をくれて、気にかけてくださりました。
わたしにとって、その上司は人格者で本当に頼りになり、親身になってくれる、お母さんのような温かさと優しさで包んでくれる、そんな方でした。
今でもずっと、心から尊敬しており、感謝でいっぱいでもあります。
周りのスタッフさんも、連絡をくれたり、上司とお話するために病棟に顔を出すと、気づいて駆け寄って来てくださり、たくさんの温かい言葉をくれました。
今でも病棟の飲み会に誘っていただけます。笑
優しさと温かさ、愛情いっぱいの大好きな病棟でしたˆˆ
実家に帰って大好きな家族とも過ごしました。
急に涙が溢れてしまったり、なかなか眠れず夜中にボ〜ッとしていたりと、
今までとは明らかに違うわたしを見て、家族にはとても心配をかけたと思います。
後に聞いたのですが、当時のわたしの状態を見て、実家に連れて帰ろうかとも考えていたようです。
わたしの一番の親友である母、一番頼りになる父です。
わたしの選んだ道を心から応援してくれて、
たくさんお話を聞いてくれたり、美味しいごはんを作ってくれたり、とても愛情を感じました。
これからは、恩返しをしていきたいと思います。
県外に住む彼は、定期的に会いに来てくれました。彼の顔を見ると、不思議と元気が出てくるのです。元々よく笑うわたしですが、うつ病になってからは無表情で笑うことが少なくなってしまっていたけれど、彼と一緒に居る時は、自然と笑顔で過ごすことができました。彼はわたしの太陽ですねˆˆ
彼の優しい両親も、わたしがうつ病であることを理解してくださり、時々電話でお話しますが、温かく見守ってくれていると感じます。
とてもありがたいです。
わたしは家族や愛する人、友人、職場の方々の温かさにたくさん支えられました。
そして、ただ側に居てくれるだけで安心しました。
今のわたしが居るのは、周りの愛する人々の存在のおかげなのです。
心から感謝しています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
みなさまもご自愛ください。
うつ病の発症と診断については、こちらに綴っていますので、良かったら覗いてくださいね。
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