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【BOOKSHOP TRAVELLER】全国の魅力的な“本屋さん”に出会える場所(下北沢)|本の棲むところ(2)

この連載本の棲むところは、独立書店やブックカフェなど、本の置かれている居心地よい空間をふらりと訪ね、ゆるりとご紹介するコラムです。

*この記事の内容は、2023年1月執筆時点のものです。BOOKSHOP TRAVELLERさんは2023年4月に、祖師ヶ谷大蔵駅の近くに移転しました。
詳しくはこちら ▶ 
https://traveller.bookshop-lover.com/

まもなくお店を移転されるというツイートを見て、以前から気になっていた世田谷区北沢にあるBOOKSHOP TRAVELLERさんを訪ねました。

下北沢駅から歩いて2分、「本」と書かれた看板の矢印にしたがって外階段を3階まで上ると入口が現れます。

中に入ると、細い通路を隔てて左右にいくつかの小部屋が並んでいます。外から差し込む日差しが白い壁に反射して、店内は優しい色の光に満ちていました。まるで古い校舎の中にいるような懐かしさを感じられる素敵な空間です。

通路の棚では「旅に持っていける文庫本特集」を展開中
BOOKSHOP TRAVELLERを主宰する和氣正幸さん

BOOKSHOP TRAVELLERは「本屋のアンテナショップ」というコンセプトを掲げて運営されており、全国各地の独立書店や出版社、作家やクリエイターなど様々な背景を持つ人々が“本屋さん”として出店されています。

様々な出店者が入居する本棚

本とアート作品がセットで販売されていたり、「読書灯ランタンの灯りで読みたい本」のコーナーなど、ユニークなアプローチで本との出会いを演出されています。

併設されているアートギャラリーでは現在、全国の独立書店の店主から集めた蔵書を販売するフェアも開催されています。

2月26日まで開催のフェア「新刊書店たちの古本屋」
(写真提供:太田靖久さん)

今回、そのフェアを企画された作家の太田靖久やすひささんのご著書『ののの』と、BOOKSHOP TRAVELLERを主宰する和氣わき正幸さんのZINE『BOOK SHOP TRIPS』を購入しました。

和氣正幸さんのZINEと、太田靖久さんの著書。
『ののの』は2010年に新潮新人賞を受賞した作品で、題字デザインは大竹伸朗さん。

皆さんもこの機会に、BOOKSHOP TRAVELLERさんを訪れてみてはいかがでしょうか。素敵な“本屋さん”との出会いが、新しい世界を広げてくれるかもしれません。

文・写真=飯尾佳央

◉本屋を旅する BOOKSHOP TRAVELLER
東京都世田谷区北沢2丁目30−11
BALLOND'ESSAI ART GALLERY 3F 奥
小田急線・井の頭線 下北沢駅から徒歩2分
https://traveller.bookshop-lover.com
*2023年4月に祖師ヶ谷大蔵駅の近くに移転しました

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