よーし、いっちょ短歌でもやるか! と思い立ったとき、どういうルートがあるのかなーっていうのを考えてみました。 一年半ぶりの、「DMを頂いたので喜び勇んでお答えしようと思ったのだけど、どうやっても長文になってしまいそうなので、もういっそnoteにしてしまえ!」企画の第二弾です。 いきなり短歌結社に入る 私 is これ。 年会費はそれなりにかかるけど(「未来」は22,000円/年)、自作の載った「結社誌」が毎月届くという嬉しさがある。「歌会」「新刊歌集」などの情報もゲットし
2023年の短歌活動ざっくりまとめ。 活動など なんかテレビに出た。……いや、なんで? (日テレ「DayDay.」の10/23放送「令和の短歌ブーム特集!」にちょろっと写りました) 笹先生の特別講座「短歌ラボ」などに数回参加。普段あまりご一緒する機会のない、他結社やTwitterのひとたちと、歌会をしつつ講義を受ける、みたいな会で、とても勉強になった! (でも教わったことをすぐに忘れちゃうので、こまめにこういう講義を受けた方がいいな、と思った) 「文学フリマ」に、短歌
改めて、ざっくり数えてみました。 「DMでご質問を頂いたので喜び勇んでお答えしようと思ったのだけど、どうやっても長文になってしまいそうなので、もういっそnoteにしてしまえ!」企画の第一弾です。 ◆月詠について 「未来」の月詠は、月初(7日頃まで)にテーマを決めて、5日間くらいで10~12首くらい作ることが多いです。 「先週、山に登ったときのあれこれを10首にしよう」 「最近のメモに青いものが多いから、今月は青っぽい歌を集めてみよう」 「先月の歌会で“鍋”の歌を作ったと
2021年、であってます。 特定のテーマはなく、「春の近況」みたいな感じで作った10首。 3月に下の子も幼稚園を卒業して、8年通い続けた園ともお別れ……なのだけど、そういえば、園庭の藤棚の花を一度も見た記憶がないな。たぶんあの季節、たぶん参観系のイベントがないタイミングだったんだな。と最後に気づきました。 それと、「工房月旦」にて、3ヶ月前の「未来」誌の感想を書いてます(前年4月号から翌3月号まで)。 こちらは、月詠ではなく巻末の「70周年記念(2)」から。前年の「短歌研
短歌結社誌「未来」に載った歌、その裏話的なもの、そのほかの短歌活動のまとめです。 【1月】 枕辺に増えてゆく本 携帯と枕をすこし左へずらす オフトゥン( ˘ω˘ )スヤァ…な感じの10首です。 去年から引き続き3月号まで、「工房月旦」で山田・加藤・黒瀬欄を担当させていただいてます。 12月1月くらいに、山羊座ネプリ「角笛」が企画されたら乗っかろうと思っていたのですが、今年はなかったっぽい? 【2月】 排水溝までと定めて掃いてゆく来し方に降る落ち葉を無視して 道っぽ
(2020年に本条恵が発表した短歌の一部です。) 「100円!!」の下に小さな「~」がある自販機ばかりでなにか苦しい ポスターは「コロナ太り」を戒める六月下旬のつかのまの凪 あきらめてしまったのかな隣家のピアノの「Lemon」をこのごろ聞かない この街に多い苗字の店員がアプリの利点を熱っぽく説く 割れもののように毛布にくるまれて明日へ運ばれてゆくにんげん 引き返す気はないけれど振り向けばきらめく脇道ばかりの道だ まっすぐに風呂場へ向かうルンバにも一人前にある希死
本条恵の今年のいろいろ。上の方が最新です。 ◆11月 「現代短歌」(2021年1月号)に、「現代短歌社賞」佳作として10首抄+αが載っています。選評つき! 「未来」(2020年11月号)に、「私の好きな古典の一首」として引用1首&小文が載っています。 ◆9月 「短歌往来」(2020年10月号)に、「今月の新人」として5首&小文を掲載していただきました。 ◆8月 「短歌研究」(2020年9月号)に、「短歌研究新人賞」佳作として5首が載っています。 ◆4月~翌3月予
(2020年に本条恵が発表した短歌の一部です。) シンデレラの継母気分で戸を閉める家にルンバは働き続ける 体には数限りなき洞がありまれに石など採れたりもする 「月を跨ぎそうだよ」LINEに銀河ほどの背丈になったあなたを思う バス停に月の光を編むようなあなたの手話を見るだけだった ポイントカードを三枚持ってるヨドバシでカメラを買ったことはまだない ドア横の二対の▶に惑わされ笑顔で人を挟んでしまう 図書館のあまたの雑誌それぞれに目覚めることのない応募券 詩歌論を開
まずはホットなところから。 コンビニで出力できるネットプリント「やぎ座短歌ネプリ 角笛5」に参加させていただいています。Twitterにいるやぎ座生まれのひとたちが、わらわらと短歌を持ち寄ったペーパーです。 以下、主催の知己凜さん(@Chikorin7)のツイートからのコピペです。 A4両面2枚 カラー推奨240円、白黒80円 ○セブンイレブン 12/31 23:59まで 20253072 2枚を1枚→しない 両面→短辺とじ ○その他コンビニ 1/1 12時ま
今年の「未来」5月号~8月号までの掲載歌を、まとめてちょこっとずつご紹介してみます。それと、他のところに投稿したものも。 水しぶきを池の悲鳴と気づかずに僕らは小石を投げてはしゃいだ/本条恵 「未来」2019年5月号 歌会のお題が「池」だったのだけど、もうちょっと作れそうだな……って増産して、月詠に。 この作り方、楽しいし一気にガッと進むので、ときどきやります。(そして4首くらいで打ち止めになってふりだしに戻ったりします。) 言うなれば陸をゆけないものが船それでいて陸を目
今年の「未来」4月号までの掲載歌を、まとめてちょこっとずつご紹介してみます。それと、他のところに投稿したものも。 読みさしの歌集を開けばゆるやかに歌は流れてここは川べり/本条恵 「未来」2019年1月号 1月号は、「今までエクセシオールだと思っていたお店がエクセルシオールだった」という驚きを発端に編んだ、「カフェでひと休みして本を読んでる」連作です。作中では、文字数の関係でドトールになっています(系列店ということで許して欲しい)。 読んでいたのは、飯田彩乃さんの歌集『リヴ
今年の「未来」に載った短歌を、12号分まとめてちょっとずつご紹介してみます。 今日こそは開けると決めた扉から漏れる笑いに竦んでしまう/本条恵 「未来」2018年1月号 楽しそうな集まりに入っていくの、勇気いるなぁ……という。1月号だから、「とはいえ、今年はいろいろやってみたいぞ」という気持ちも込めつつ。 狂うとは迷わないことヒトリガは炎を目指しまっすぐに飛ぶ/本条恵 「未来」2018年2月号 ・2017年の12月号用にゲーム詠20首できたよー! ・月詠は10首までだ
8月25日(土)の「未来東京大会(夏の全国大会)」の1日目にパネリストをさせていただいたのですが、そのときの資料集めとかで面白かったこと、困ったことなどを、てきとうにメモしてみます。 なお、2日間の大会中に私が撮った写真はこれ ↑ 一枚だけでした。どんだけ……。 ◆筆名の変更ってたいへん今回は、創刊の頃の「未来」を読み直す(1951年~)、という企画だったので、古い「未来」に触れる機会が多かったのですが、筆名が変わってて途中まで気づかなかった、というひとがチラホラいらっしゃ
今年に入ってから、3種類のネットプリント企画に参加させていただきました。 1月に「角笛3」(やぎ座ネプリ)、2月に「夕霧」(1979年生まれネプリ)、3月に「夕化粧vol.17」(育児クラスタ短歌部)。 以下に、自分の提出歌を3首ずつ載せます。 赤い花蹴散らすように会いに来てだけど片づけてから帰って 赤い橋を選んでゆくなら振り向いちゃだめだよ鬼になってしまうよ 惑いつつほころぶ胸の一輪に薫ることまで求めはしない 「角笛3」 学生のわたしがひとかけ目を覚ます銀色夏生を開けば
……というわけで、第二回です。前回の記事はこちらに(2013.06)。 https://note.mu/honjo_57577/n/n34d4db34d6e4 短歌結社誌『未来』の巻頭欄、今回は2013年7月号の「七月集」を読み直して、あることないことメモしていきます。 魚焼いた臭ひを逃すべく空(あ)けし窓ゆ見知らぬ夜が入り来ぬ/岡井隆 「すがすがしい空気」や「いつも通りの夜」ではなく、「見知らぬ夜」というのがドキッとする。それは、思いがけない室内外の温度差だったり、他
短歌結社誌『未来』の巻頭欄は「○月集」だ。6月号なら「六月集」。 岡井隆氏を先頭に、新旧の選者や、未来の全国大会(全員集合歌会)で評者をされるような方々が並ぶ欄である。 ……である、のだけれど、畏れ多くも今まで全員分をちゃんと読んでこなかったので、改めて読んでみよう、そのメモをしていこう、というシリーズ。(ところで、欄の途中途中にフォルテ記号みたいな飾りがあって欄が区切られているのだけど、これはどういう区切りなのだろう。) まずは、私が入会した直後の、初めて手にした2013年