1/3の純情な本条 2019-3
まずはホットなところから。
コンビニで出力できるネットプリント「やぎ座短歌ネプリ 角笛5」に参加させていただいています。Twitterにいるやぎ座生まれのひとたちが、わらわらと短歌を持ち寄ったペーパーです。
以下、主催の知己凜さん(@Chikorin7)のツイートからのコピペです。
A4両面2枚
カラー推奨240円、白黒80円
○セブンイレブン
12/31 23:59まで 20253072
2枚を1枚→しない
両面→短辺とじ
○その他コンビニ
1/1 12時まで WFW2YWDWX8
文書プリント、両面、横とじ
年内いっぱいくらいまで出力できるはずなので、ぜひプリントしてみてくださいね!良い歌たくさんだよー!
私は、笛をテーマに10首、付け句を1首出しています。
吹けるよ、と草の葉ならばためらわず君は口づけ奏でるものを/本条恵
「角笛5」
改めまして、今年の「未来」9月号~12月号までの掲載歌を、まとめてちょこっとずつご紹介してみます。それと、他のところに投稿したものも。
氷結の売り子がこないストロングゼロの売り子を迷って見送る/本条恵
「未来」2019年9月号
西武ドームに交流戦を観にいったときの10首。
ネット文化にどっぷり浸ってしまっているせいか、「ストロングゼロ」には独特の「個性」(大喜利にされてしまったりするアレ)を感じているのですが、そういうのはあまり「伝わらない」のだろうなぁ、とも思います。でも、こういうのも作りたいから作っちゃう!
歌会で、「一連、幸せそうで面白くなさそう」「野球、好きじゃないでしょ?」という評をいただいたのが、なんだかうれしかったです。
そうだ。9月号では、「アンソロジー」のコーナーを担当させていただきました。数ヶ月前(このときは5月号)の「未来」を読んで、好きな短歌を引用するコーナーです。
今年はわりと「未来」を通しで読む機会が多かったので、新たな推しがたくさんできたのは収穫かも。スルーしちゃってたいい歌、いっぱいあるなー。
雑草という名の草はないだとか言いつつ我は雑草を抜く/本条恵
「未来」2019年10月号
植物っぽいのを10首。
短歌を読み始めた10代20代の頃は、恋愛や人間関係の歌ばかりが好きで、自然の歌は「ふーん」という感じだったような気がします。今の私の歌を、あの頃の私はどう思うだろう。そんなことを、ときどき思います。
この山が日本遺産であることのそれがどうしたつくつくぼうし/本条恵
「未来」2019年11月号
夏休みに友人と、互いの子供を連れてケーブルカーに乗りに行ったときの思い出を10首。
シーンの取捨選択をもうちょっとした方がいいな、と改めて思いました。「で、結局ケーブルカーは乗らなかったの?」という感想を頂いたので。(乗れました!)
同じく11月号では、「アンソロジー」のコーナー(当月担当は盛田志保子さん)に一首引いて頂いていました。もしかしたら初かもしれない。
「海の気配」というか「町のない気配」そして眼下に海はひろがる/本条恵
7月号の歌です。同じ歌を、10月号の「ニューアトランティスを読む」(担当は寺井龍哉さん)にも引いて頂いてる。ありがたい……。
海はこわくないよと微笑むひとの瞳(め)のなかにも海をみつけてしまう/本条恵
「未来」2019年12月号
海っぽいの10首。
こういう、「ストーリーとして繋がってるのかそうじゃないのかわかんない連作」は、読者を迷わせてしまうかも、みたいなことを意識するようになったのだけど、まだ意識するというだけで、解決策は模索中な感じ……。
「未来」はここまで。ここからは「短歌研究」の詠草。依頼原稿ではなく、一般投稿枠の方です。
かき氷をたぶん食べないペンギンの形のかき氷器が売れ筋/本条恵
「短歌研究」2019年9月号
テーマはアイスで、4首掲載。
なお、同号に結果が載っている「短歌研究新人賞」の方は、安定の2首掲載でした。30首送って2首掲載、5首送って4首掲載だから、30首掲載されるためには、ええと、何首送ればいいんだ……?(混乱)
人魚たちが字を識ったからこの島にボトルメールはもう届かない/本条恵
「短歌研究」2019年9月号
そんな「短歌研究新人賞」の予選通過作(≒参加賞)がこちら。人魚で30首送って、うち2首掲載。
以下、また詠草に戻ります。
美しい詩が記されていたのかも百円引きのシールの下に/本条恵
「短歌研究」2019年10月号
テーマはスーパーで、4首掲載。なかなか全首通らなくて悔しい、と思うべきなんだろうな、本当は。今はまだ、4首だやったー!って大喜びしちゃう。
陽の沈む場所だと思っていた海をあなたは陽の出る場所というのだ/本条恵
「短歌研究」2019年11月号
11月号は、なんか雑多な感じで5首出して2首掲載でした。この歌を詠んだあと、「海で10首つくれそうだなー」って、「未来」の12月号の歌稿に取りかかった……のかもしれないし、逆だったかもしれない。
12月号は「年鑑」なので詠草はありません。年鑑、お声がけ頂いたのだけど、住所等を全国誌に載せるのには抵抗があるので、今回は掲載なしでお願いしました。
あとは……そうそう、ネプリ、もう公開期間は終了してしまいましたが、ハロウィンの「HALLOWEEN JUNKIES 4」にも参加させていただきました。
企画主催は月丘ナイルさん(@nyle_222)です。
ハロウィーン ショートの似合うあの女(ひと)に化けてあなたに会いにいけたら/本条恵
「HALLOWEEN JUNKIES 4」
「かぼちゃいろメタモルフォーゼ」というタイトルで6首。かぼちゃをテーマにしようとしたのだけど、私、隙あらば食べようとしちゃうからだめだ……(冬至になっちゃう!)って、「仮装」っぽいテーマになりました。
あとは。ネット以外だと、地域で開催されていたママ向けの短歌講座(全10回くらいの)に参加してみたりしました。
「子供あるあるを言い合う」みたいなゆるい会を想像していたのだけど、参加者みなさん着眼点が鋭いわ、週一の題詠に平均四首くらい持ってくるわで、結果、すごい強化合宿風味に……。
私はこんな歌を提出したりしていました。
皮をむくあいだにとろけてゆきそうな完熟柿は夕焼けのいろ/本条恵
こちらは、もしかしたらサークル化して、来年以降も継続して何か活動するかも。未定。なにかできたらいいな。
そんな感じの一年でした。
どうぞ、よいお年をお迎え下さい!