2021年前半の本条短歌
短歌結社誌「未来」に載った歌、その裏話的なもの、そのほかの短歌活動のまとめです。
【1月】
枕辺に増えてゆく本 携帯と枕をすこし左へずらす
オフトゥン( ˘ω˘ )スヤァ…な感じの10首です。
去年から引き続き3月号まで、「工房月旦」で山田・加藤・黒瀬欄を担当させていただいてます。
12月1月くらいに、山羊座ネプリ「角笛」が企画されたら乗っかろうと思っていたのですが、今年はなかったっぽい?
【2月】
排水溝までと定めて掃いてゆく来し方に降る落ち葉を無視して
道っぽい歌を10首。
この歌は、動詞がたぶん過去一多い。多くしよう、と思って作ったのではなく、作ってみたら多くなっちゃったやつ。そんなにたいしたこと言ってないのが幸いして、多さの割には多く感じない……かも……?
そうだ、去年参加した「半年たったんか」が公開されたんでした。
「霜月八日」のところにいます。
以下のページから、pdf版がDLできます。
https://note.com/sky_highest/n/n544bc4ac181f
【3月】
土鳩には豆をあげたい雀にはグッドデザイン賞をあげたい
鳥っぽい歌を10首。
この歌は、だいぶ前の思いつきを短歌化したもの。
https://twitter.com/Singles_cafe/status/12767788132
本誌8首目の「日本列島」は、「日本列鳥」の誤植です……が、わかりにくいですな、あの歌……。子供のノートの字が雑で「日本列鳥」に見えるよ、そのまま羽ばたいていっちゃうかもよ、みたいな歌にしたかった。推敲するか。
【4月】
片付けをすればするほど「夜明け前がいちばん暗い」みたいなリビング
大掃除っぽいの10首。
地元の歌会に出した3首を拡げて連作にしたもの。あんまりこういう使い回しはしたくないのだけど、今年は無理せずやっていこうと決めたので無理しませんでした!
4月号から、「工房月旦」の担当が佐伯・紀野・大辻欄になりました。1年間、よろしくお願い致します。
【5月】
天国はまばゆいようで亡き友からまたレイバンのスパムが届く
空っぽいの10首。
この歌は、ある種のSNSあるあるですね。ある程度さわったことのあるSNSは、mixi、Facebook、Twitterあたりなのですが、どのSNSでも相互つながりのひとが亡くなっていて、こういうことがたまにあります。いろんな意味でどきっとしてしまう。
【6月】
必要な嘘ならつくよ 電線のない夕空に薄雲まばら
公園っぽいの10首。
あまりに巣ごもりしすぎて創作意欲が枯渇気味だったので、ちょっと大きな公園に出かけて作ってきました。
【その他】
地元の短歌サークルに月2回、オンライン歌会(未来・笹欄の歌会)に月1回、メール歌会に月2回くらい参加しています。
地元のサークル、メンバーが「未来」と「塔」にひとりずつ入会して、ますます熱くなってきました。というか、ほぼ初心者のひとたちが集まって出来たサークルのはずなのに、みんな月2回の歌会に毎回5首とか持ってくるので、逆についていくのがやっとだという……。ひー。
そんな前半戦です。