片隅に 君のギターが置いてある E minor以外も弾けるかな、もう 「私らJ Kなんやから笑」ミニスカートに透明ネイル 君の残像 数日前、バイト終わりにスマホを確認すると、卒業以降殆ど動いていなかった高校のクラスラインから通知があった。LINEを開くと、 〇〇が、亡くなったそうです。 から始まる一連の言葉が目にうつった。 信じたくなかった。本気で、嘘だと思った。嘘であってくれと思った。けれど、LINEにはその一文に続いて、法事は身内のみで執り行われることや、お
また今度 いつか あすにも もういちど しんじていいの? しんじられるの? 君の望む 言葉が上手に並ばない 痛いよ喉が 食い込む爪が 甘過ぎる 深夜の夢が嫌いでした 誰かに今を知らされたくて 目の前で 揺蕩う貴方に憧れた どこにもいけない世界を愛す 手から滑り シンクに流れた生卵 生きるって本当、難解過ぎて 今日で19歳になった。友達がLINEでドーナツのギフトを送ってくれたり、マグカップをプレゼントしてくれたりした。落ち着いて誕生日を迎えられるのは6年振りだと
こんなのは わたしじゃないから真夜中に 書きなぐったままのメモを踏んで散らした 忘れたら きっとどうにかなるのかな コップを溢れた精製水も コンタミと 滑って割れた試験管 切れた指先 ふわり、散る 黴 水音と ぬめる空気が心地良くて 雨空の中 君を迎えに うすい膜 張ったみたいな 雨空と ホワイトボードの 過去完了と 最近、どうしてもうまくいかない実験があった。凄く気を使って作業しているのに、どうしても培養液がコンタミする。コンタミというのは目的の物以外が
あのね、今日 いいたいことが ありました 何も言えずに、ほら、もう、夜だ 好きだけど あの子みたいにはなれないよ 変換候補に絵文字は無いし どうしたら良いのか 何も わからずに それでもそれでもマス目を埋めて「。」 多分これも ゴミなんだろうね 暗闇に吐いた 虚ろも 夢の欠片も ぐら、ゆらり。 朝焼けに酔いながらなお 自分以外の誰か 探して 誰かになりたかった。 具体的な誰かではなく、今の自分以外の何者かになりたかった。 誰かとして認められたかった。
もう何も 感じていたく無いんだよ 夜の重さも 朝の甘さも もういいよ そういって全部受け入れた 夜の散歩も 朝の怖さも もう二度と 止まれないようにしてください 夜にも朝にも気付きたくないよ 机には ぐしゃぐしゃのレジュメ 缶コーヒー 頼むから朝なんて 来ないで あいまいな 朝と夜との境目を そっと睨んで 明日を拒んだ 頼むから 遭難させて 朝だから いまはなんにも みたくないから 眠れない夜中には散歩をする。 これはもう、小学4年生くらいからの習慣というか、
さくさくと半月の下を歩きます どうかおんなじ夜ですように 笑ってよ こんなに暗い夜だから 今はなんにもみたくないから あまりにも 暗すぎた今日は夜だから 忘れてしまおう?何もかもをさ 今日もまた 半月の下をあるきます どうかおんなじ 夜ですように 空を仰ぐ 少しだけ前を向けるかな 月だけの夜も 悪くはないか 街灯の 無い真夜中の土手を あるきます どうかおんなじ夜ですように 何もかも 忘れて仕舞えば 良いのかな 暗過ぎる夜と昨日の道も 苦しくて 痛みを空へ嗚咽す
ゆらゆらと 揺蕩う夢の すぐそこに いるのはあなたでいてほしかった 何もかも わすれてしまえばいいのかな 夕暮れ 朝日 涙と感傷 喉の爪 あなたの言葉を 紡ぐから だからおねがい、 息を吸わせて もう何も 感じていたく無いんだよ 夜の重さも 朝の甘さも 好きだけど あの子みたいにはなれないよ 変換候補に絵文字は無いし コンタミと 滑って割れた試験管 切れた指先 ふわり、散る 黴 どうしようもなくその言葉だけが好きでした ふわり 笑って口から離れる 甘やかな