【短歌】午前3時 プラナリアとココア
ゆらゆらと 揺蕩う夢の すぐそこに いるのはあなたでいてほしかった
何もかも わすれてしまえばいいのかな 夕暮れ 朝日 涙と感傷
喉の爪 あなたの言葉を 紡ぐから だからおねがい、 息を吸わせて
もう何も 感じていたく無いんだよ 夜の重さも 朝の甘さも
好きだけど あの子みたいにはなれないよ 変換候補に絵文字は無いし
コンタミと 滑って割れた試験管 切れた指先 ふわり、散る 黴
どうしようもなくその言葉だけが好きでした ふわり 笑って口から離れる
甘やかな 真昼の月と シーグラス 伸ばした指先 切れた血 一筋
かき消して 迷いも 見えない夢も早く 明日から今日へ321ほら
意味なんて 無いって笑ってほしかった 言葉に希望を もたせないでよ
すきでした ふわって笑う君の声が こっちを見てくるその一瞬が
どうしても 好きだったんです 紡がれる 言葉 私は離せないのか
アラームを 止めた手の先 朝の庭 キャメルの煙の 貴方が見える
あの子には あるもの私に全部なくて 変換候補の絵文字でさえも
ぜんぶぜんぶ何処かが間違ってるような 赤ペンをそっと仕舞い込みながら
すぐそばに どろりと甘い雨の香り 寂しいバイクが 通り過ぎてく
雨の降る 今は何にもなれないよ 求めるならば 形を頂戴?
明日はもう 諦めないでいますように 送信取り消しを押した今夜
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