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五稜郭のめぐり方・五稜郭タワー編|函館観光
異国情緒あふれる街並みや幕末からの歴史文化という、人びとを惹きつける独特の魅力を持つ北海道函館市。
今回は函館観光に欠かせない観光名所である五稜郭をめぐります。
五稜郭は、西洋から取り入れられた星形要塞の構造を持つ歴史遺産で、函館の歴史を語るに欠かせない存在です。
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五稜郭は、戊辰戦争における最後の戦、箱館戦争の舞台となりました。
現在は五稜郭公園として整備され、海外の方も含めて多くの人びとが訪れる観光名所となっています。
さらに、近年、五稜郭を舞台とした映画・漫画・アニメが豊富に生み出され、その舞台を巡る目的でも五稜郭を訪れる人が増えています。
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至るところに銅像が見られる
筆者が函館を訪れたのは12月中旬。
前日の天気は大雪でしたが、五稜郭を訪れた日はすっきりとした晴れ。
一面に雪が降り積もった五稜郭は、郭内を歩くとのどかな空気に癒され、タワーから見下ろすとその堂々としたたたずまいに圧倒されるようでした。
五稜郭での観光は、五稜郭タワーと箱館奉行所の2か所が見どころ。
今回の記事では五稜郭タワーの内部を見ていきたいと思います。
「北海道の旅と暮らしマガジン|レラ」は、函館・室蘭を中心に北海道全域を取材し、観光地やグルメ、特産品などの旅行に役立つ情報から、もっと「深く」その土地を楽しむための歴史や文化にフォーカスした記事を扱うnoteです。
五稜郭タワー、ただの展望台ではない!
星形要塞という形が特徴的な五稜郭を真上から眺めることができるのが、この五稜郭タワーです。
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1964年から41年間愛された旧タワーに代わり
2016年に開業した
ではさっそく中に入ってみましょう!
展望台で函館市を海まで一望しよう
1階でチケットを購入し、案内に従ってエレベーターに乗ると、一気に一番上の展望スペース(展望2階)まで上がることができます。
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スタッフの方のアナウンスが聞ける
エレベーターの扉が開くと、ガラス張りの窓の外には函館の美しい景色!
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みんな一斉に窓へ駆け寄る
遮るものもなくどこまでも見渡せる眺望に、心を奪われました。
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五稜郭タワーの高さは107m。
五稜郭全体を上から眺めることができるだけではなく、函館市内を360°一望することができます。
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函館山、津軽海峡、漁港、街並み。
この日は冬季期間中の晴れの日で、建物の一軒一軒に雪が積もった様子が日の光にきらきらと反射し、雪国らしい景色を見ることができました。
パネルとミニチュア模型の展示に歴史を学ぶ
展望2階の内側には展示スペースがあります。
ここには、箱館戦争を含む五稜郭を舞台とした歴史がパネルとミニチュア模型でわかりやすく展示されています。
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中にミニチュア模型が入っている
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五稜郭の歴史を知ることができる
五稜郭観光はもちろん、函館観光がより面白くなる内容です。
眺望をひとしきり楽しんだあとは、展示エリアでじっくりと五稜郭にまつわる歴史に触れてみてはいかがでしょうか。
カフェスペースとお土産売り場でのんびり
さて、階を1つ下ると、展望1階にたどり着きます。
ここには、カフェスペースとお土産売り場があります。
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第一展望台より少し低い目線で、眺望を楽しむことができます。
カフェにはコーヒーやソフトドリンク、ソフトクリームが販売されており、新選組ソフトが注目の商品です。
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ペットボトルのドリンク、ホットコーヒーのほか
ソフトクリームが販売されている
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とても綺麗な眺望に出会えました
五島軒をはじめとした函館グルメを楽しむ
エレベーターで下ると、帰りは2階に到着します。
2階には、函館の名店五島軒によるカレーレストランのほか、和食レストラン四季海鮮「旬花」、ジェラート店のMILKISSIMOが並んでいるので、こちらで食事や休憩をとるのもおすすめです。
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おわりに・次回予告
五稜郭タワーは、絶景を楽しめるだけでなく、展示スペースやレストラン、カフェスタンドなども充実した施設です。
現在は冬季限定のイルミネーションイベント「五稜郭の夢(ほしのゆめ)」が開催されており、夜間に五稜郭タワーから星形に光る五稜郭を眺めることができます。
さて次回は、いよいよ五稜郭公園内に足を踏み入れ、復元された箱館奉行所を訪ねます。
どうぞお楽しみに!
施設情報
▪五稜郭タワー
営業時間
年中無休
9:00〜18:00
展望料金
大人1,000円(1,200円)
中・高生750円(900円)
小学生500円(600円)
※カッコ内は2025年4月1日以降の料金です。