ロングコビット
2019年から発生した新型コロナウイルス(COVID-19)、現在も変異を繰り返しながら世界中に感染をもたらせております。
その中で、新型コロナウイルス感染を発症してから回復しても倦怠感(けんたいかん)、筋力低下、味覚障害、咳、手足のしびれ、頭痛、脱毛など様々な症状が長期間続いているケースが報告されています。
また、数ヶ月に症状が出現、軽症者でも発症など日常生活に支障が出ているケースも少ないといわれており問題となっています。
これを「ロングコビット(LONG COVID)」といいます。
ロングコビットは、数か月後に回復する人もいれば、後遺症として残ってしまう、最悪の場合は死亡している人もいるといわれています。
実際、当院の患者様でロングコビットの疑いの方が数名いて施術をしましたが、ロングコビットと確定することは非常に困難です。
そのため、新型コロナウイルス後遺症外来に通院している人も多くいます。
1.ロングコビットの研究データ
① 中国・武漢の研究グループのデータ
② 米・ワシントン大学の研究グループのデータ
③ 英・オックスフォード大学の研究グループのデータ
④ 国立国際医療研究センター病院の研究グループのデータ
これらの研究データをみてみると、世界中にロングコビットの人が多いのがわかります。
2.ロングコビットのメカニズム
ロングコビットのメカニズムは、様々な説が関与しているといわれていますが、現在のところはっきりとしたことはわかっていません。
3.ロングコビットの治療
現在のところ根本的な治療法はなく、対症療法(ロングコビットの症状に対する治療)になります。
以下のような報告があり、参考にして頂ければと思います。
4.運 動
ここでは、ロングコビットで多い倦怠感・筋力低下の対処法についていきます。
実際に私の身の周りで新型コロナウイルス感染症になった人もこのような症状が残っている人が多くいます。
その中で、新型コロナウイルスに感染した人から聞いた話しや理学療法の分野でロングコビットの効果が期待できるのは運動になります。
科学的根拠はなく、全ての人に効果があるとは限らないと思いますが、ロングコビットでお悩みの方は、是非参考にして頂ければと思います。
もし、ロングコビットが辛く運動する気にもなれないという方は、まずは総合診療科、心療内科、新型コロナウイルス後遺症外来を受診してください。
① 有酸素運動
ウォーキング、ジョギング、自転車などの酸素を全身に送る運動になります。
目安は、週5回を20分以上の有酸素運動ができれば理想ですが、最初は軽めからでいいので、例えば週3から開始、10分から開始などと運動がストレスにならない程度から始めるのがいいと思います(散歩から始めてもといいと思います)。
大事なのは、まずは2ヶ月継続することになります。
なぜなら、2ヶ月ぐらいに脳内の様々な活性化が起こり、神経系に良い影響がでていくことが考えられているからです。
② 筋トレ
筋トレも重要となり、有酸素運動と組み合わせて実施すると良いでしょう。
効率的に筋トレを実施するためには、筋トレマシンが有効です。
そのためには、筋トレマシンがあるジムに入会するのが手っ取り早い方法です。
なぜなら、自宅で筋トレをすることをしないからです!
中には、経済的な問題、身体に対してストイックの方は自宅で筋トレをする人もおりますが、ほとんどの人はやらないか、三日坊主で終了してしまいます。「自宅はくつろぐもの、ゆっくりするもの」と思っているのかもしれないですね。
ですので、ジムに自己投資してジムに通ったほうが、運動を実行できることでしょう。
私事になりますが、皆さんは学生時代に自宅で勉強をしましたか❓
私は自宅で勉強は一切やらず、外出して喫茶店などで勉強をしていました。
これは、運動でも同じことがいえると思います。
では、筋トレはどの程度やればいいのかというと、筋トレ頻度は週2回が理想で、有酸素運動同様にまずは2ヶ月継続することです。
ですが、最初は無理をせず、最低週1からスタートしてみてもいいでしょう。
継続するためには、辛い筋トレはストレスになるため、なるべく辛くない程度で、例えば回数を5回ぐらいで始めてみましょう。
ジムに行かずに自分で筋トレを行う場合は、スロトレをお勧めします。
トレーニング内容に関しては、YouTubeなどでご確認ください。
以上で、ロングコビットについて解説させて頂きました。
当院でロングコビット疑いでご来院された患者様は、手技施術をしても数日で症状が戻り、変化がないことがほとんどです。
そういった意味では、施術ではなく身体を動かすように運動をしてみるのがいいと思います。
すぐには効果は出ませんが、少しづつやってみてください。
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