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やめたいんです 思い詰めた表情でやってきた君 引き留めてほしいなら期待外れというもの どう…
ひまわりの迷路には 迷子の不安よりも 花を見上げて走り回る喜びに あちらからもこちらからも …
2022年度 第30回可児市文芸祭 現代詩部門「入選」作品について、 こちらで公開いたします。 …
いつの頃からか そうして控えている 知的なまなざしの面影 赤や黄のうつろいが 小麦色の光に…
夜まつりの能舞台は 板のはぜる音がひびく かがり火に照らされて こんなところまで おもては遠…
和声の際立つピアノは 七色に音色をくゆらせ 聴く者を絵画の世界へ誘う 甘やかな貴婦人のピア…
風のうなる晩は 潮風を思い出す 行き交う車の賑々しさに 遠く波音を聞きながら 月が涙に低く蕩ける 凍える晩は クリームシチューにグラタン 濃厚ココアも恋しい 死の苦しみをもたらす母の乳 ほんの一滴 隠れたソースで腫れ上がる顔 苦悶 喘鳴 あと一口食べていたら 今は穏やかに眠る あどけない寝顔 *********************************** 2021年1月30日Twitter掲載詩、一部修正。 アレルギー持ちの母は、常に神経をすり減らします。
新芽がそよぎ出したから ハープを持って丘に登ろう クローバーが群生して ホイッスルを待って…
陽気な日差しが 窓辺の小さなベッドを包む 道半ばの新境地 船旅の星空 湖畔のコテージ 果たせ…
通りすがりの街猫が訪れる芝生 陽だまりの庭で 丸くなる黒猫の背中が じんわりと温かい 表の…
封筒の余白に 裏紙のそのまた空白に はしり書き ほんの書きつけ 思いつく様を書き出してみる …
あなたがこの地にいたことをおもい 今 私もここにいることを ひしひしと感じる この階段を踏…