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はぜる
夜まつりの能舞台は
板のはぜる音がひびく
かがり火に照らされて
こんなところまで
おもては遠くて
眩しく見あげる
お鳴り物の喝采がなだめる
むせかえる湿度の記憶
風と共に旅立ったうしろ姿を
あのこは
すっかり細くなった体で
見つめつづけている
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すとんと暗くなる日暮れに、街のシルエットが浮かび上がる秋。
色彩の目まぐるしく移る前に、即興詩をお楽しみいただけましたか。
乾いた板張りを踏みしめて響く音、衣擦れの音が好きです。
お能は、まだよくわからないのですが。
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謝辞:画像作成には『SS名刺メーカー』sscard.monokakitoolz.net/
を使わせていただきました。
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