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ハープ
新芽がそよぎ出したから
ハープを持って丘に登ろう
クローバーが群生して
ホイッスルを待ってる
こわばったアームをひと撫で
響板が伸びをする
緩やかな弦の
さらさらと鳴る
風のささやき
鈍く光る弦は
遠いむこうの音を奏でる
胴に響く撥弦
指先の軽い痺れ
溶け合う交差点
舞い上がる春の再生
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2021年3月19日Twitter掲載詩
春先にはいつも〽サリーガーデンが脳内リフレイン。アイリッシュの少し太い、揺らぐような音色が、どこからともなく聴こえてくるのです。
新しい季節を迎える、悦びが弾ける。命を謳歌する者たち。縮こまり、止まっていた時がまためぐり始める。そんな季節。
死に絶えたものと、めぐる命がこだまして、一抹の寂しさと哀しさを抱えて、それでもまた春がやってきたから。
吟遊詩人の友、ハープ。歴史と伝説を見聞きしてきたであろうその楽器は、春を呼吸して風の丘の音色を奏でる。
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謝辞:画像作成には『L版SSメーカー』sscard.monokakitoolz.net/ を使わせていただきました。
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